『決めた。わしゃ宙にいくぜよ』
そう言って辰馬は本当に宙へと旅だって行った。
本当は私もついて行きたかったけど、辰馬の邪魔になるのだけは嫌だったから辰馬からの誘いも断った。
今ではすごく後悔してる。
でも、本人の前でそんなこと言えば
『だから言ったじゃろうがーっ、
名前は本当に素直じゃないきにのォー、アッハッハッ』
とか言いやがるだろうから絶対に言わない！！
だから今もこうやって大好きな辰馬を待ってる。
辰馬は、割と頻繁に手紙をくれる。
そう言う所もすごく好き。
内容はくだらないものばかりだけど、やっぱりすごく嬉しい。
それでもやっぱり、会いたい時に会えなかったり、
次はいつ会えるのかわからない人を待ち続けるのは私としてはすごく辛い部分もある訳で…
「あーあ、早く来ないかなあ、あの馬鹿。」
そしてまた、私は今日も遠い宙に恋をする。
「…会いたいなあ…」
素直になれない
私を行かせて？
貴方の元へ。
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