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あのね...
3
「もう寝よっか…」

お風呂にも入りリビングでのんびりしている時に言われた
僕は手を引かれて寝室に向かう
最近はひとりで寝れるようになって一緒には寝なくなっていた僕…
でもちょっとさびしくて…
だから言ってくれたからうれしかった

「おやすみ。…」
「おやすみ!」

寝るときの挨拶をして目をつぶる…
でも全然眠くない…

「ねぇ・・・?」
「どうしたの?」
「眠れない…」
「何かお話しする?」

上半身だけを起こして話しかけてくる
その言葉に甘えていろんな話をした
でも僕が話せるのは貴方と会ったときからで…
その前は全然記憶がない…

だから貴方の小さいころの話を聞いた
小学生の時とか…
中学生…
高校生…

いろんな話を聞いた

「でも…俺、中学の時に両親亡くしたから…」
「ごめんね…変なこと聞いちゃって…」
「大丈夫だよ。今はもう平気。だって…未来がいるから」
「え…?僕?」
「そうだよ…なんか出会った時の、中学の時の自分と重なって見えて…気づいたら話しかけてたな…」
「僕…必要?」
「そうだよ?俺にとって大切な人だよ…」

嬉しい…
貴方からそんな言葉が聞けて…
必要としてくれている人がいる
それが自分にも必要な人で…
貴方が望むなら僕はずっとそばにいる

今一番伝えたいことがある
でもそれは恥ずかしくて普段はあまり言えないこと

僕は勇気を出して言ったんだ…

「あのね…」

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あきゅろす。
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