あのね...
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『そんなところで何してるの?』
雨の夜…
裸足で傘もなくずぶ濡れの僕に手を差し伸べてくれたのはあなただった
優しくを部屋に入れてくれた
でもこういう時は決まって変なことをされるとき…
僕はそれでもいいと思いながらついて行った
でもそんなことはなくて
普通に接してくれた
居場所のない僕に暖かな居場所をくれた
名前のない僕…
話すことのできない僕…
それでもあなたはいつでも僕に話してくれた
一方的な会話
辛抱強く話してくれる貴方に僕の心の氷は溶けた
この人なら大丈夫…
僕は震える声であなたに言った
『ありがとう…』
たった一言貴方に向けての感謝の言葉
それを聞いた時貴方はすごく喜んでくれた
それから僕は単語だが
少しづついろんなことを話した
白黒だった世界が一気に変わった
長かった髪も切ってもらい新しい服も買ってくれた
そして今…
僕はその人と二人で住んでいる
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