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「なんで僕と別れたくないの?」
「お前といると落ち着くからだ」
「そんな理由?」
「好きな奴と一緒にいるのは落ち着く。当たり前だろ!?」
「だね。でもその好きな奴って僕じゃなくてもいいんじゃない??」
「そんなわけないだろ!!お前じゃないとダメなんだ!!」
「これを見てもそう言えるの?」
「なんだよこれ?」

僕が渡した紙袋の中を見た

「っつ!!」
「これでわかった?僕が別れたいって言った理由」
「ふっ…いつから気づいてたんだ?」
「1か月前たまたま腕組んで歩いている姿を見たときからかな」
「そんな前から…」
「そうだよ。だから今日で終わりにしよう」

さっきまでの必死な表情はどこにいったんだろう?
冷たい…
今まで僕が見たことない表情だ

「隠し通せると思ったのによ…ばれるなんてな」
「さっき僕に愛してるって言ったけど…他の人にも言ってるんじゃないの?」
「そうだよ?愛してると言っただけで大抵は喜ぶからな」
「そっか。疲れない?」
「疲れる?ンなわけないだろ。逆に面白い。特にお前は面白かった。いろいろな表情を見せてくれたからな。純粋な部分も持ってた」
「ふーん。もういい?これで僕と別れてくれる?」
「あぁ。もうこれで俺とお前は赤の他人だ」
「それはよかった♪ありがとう。今まで楽しかったよ」
「ほら。もう行けよ?」
「うんじゃあね♪」

これであの人とも終わった
あんなにあっさり認めちゃうんだ
やっぱり別れて正解だった
今度はあんな人よりもっともっといい人を見つけるんだ!!

これでスッキリした
区切りもつけられた
もうあの人のことは忘れよう



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