嘘 3 「なんで僕と別れたくないの?」 「お前といると落ち着くからだ」 「そんな理由?」 「好きな奴と一緒にいるのは落ち着く。当たり前だろ!?」 「だね。でもその好きな奴って僕じゃなくてもいいんじゃない??」 「そんなわけないだろ!!お前じゃないとダメなんだ!!」 「これを見てもそう言えるの?」 「なんだよこれ?」 僕が渡した紙袋の中を見た 「っつ!!」 「これでわかった?僕が別れたいって言った理由」 「ふっ…いつから気づいてたんだ?」 「1か月前たまたま腕組んで歩いている姿を見たときからかな」 「そんな前から…」 「そうだよ。だから今日で終わりにしよう」 さっきまでの必死な表情はどこにいったんだろう? 冷たい… 今まで僕が見たことない表情だ 「隠し通せると思ったのによ…ばれるなんてな」 「さっき僕に愛してるって言ったけど…他の人にも言ってるんじゃないの?」 「そうだよ?愛してると言っただけで大抵は喜ぶからな」 「そっか。疲れない?」 「疲れる?ンなわけないだろ。逆に面白い。特にお前は面白かった。いろいろな表情を見せてくれたからな。純粋な部分も持ってた」 「ふーん。もういい?これで僕と別れてくれる?」 「あぁ。もうこれで俺とお前は赤の他人だ」 「それはよかった♪ありがとう。今まで楽しかったよ」 「ほら。もう行けよ?」 「うんじゃあね♪」 これであの人とも終わった あんなにあっさり認めちゃうんだ やっぱり別れて正解だった 今度はあんな人よりもっともっといい人を見つけるんだ!! これでスッキリした 区切りもつけられた もうあの人のことは忘れよう [*前へ][次へ#] [戻る] |