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潤と祐二のその2
楽しい楽しい霊体験 13
ふと、声をしたほうを見ると祐二が更紗を連れて立っていた。
 よかった。二人の姿を見付けて俺は安堵した。

「安心するのは、まだ早い・・」
 祐二は正面を見据えていた。
こいつって、ずいぶん強くなった気がした。
最初の出会いは、なんて子供っぽい奴って思っていたのに・・。
いつのまにか俺を追い越していく。

「潤、何、ぼんやりしてるの!」
 俺の思考を阻んで祐二は叫ぶ。
「ほらっ、そこっ」

 そうだった。祐二の横顔に見惚れてる場合じゃなかった。黒い固まりを振り払う。
これはなんだ?
俺達の回りを取り囲もうとしている。
俺達を、どうする気なんだ。
祐二も更紗も必死に攻防している。
白いオーラをまといながら・・。

「潤、急がないと!消えかかってる!」

「え゛っ?
 何が?消えかかってるって?」

「何がじゃないでしょ」

「え゛っ?」
 俺は黒い固まりを振り落としながら、自分の両手を見た。
う゛っ。
俺じゃん。消えかかってるの・・。
くそっ。
こいつら、らちがあかない。
あっという間に四方を囲まれてしまっていた。

 絶体絶命!!





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あきゅろす。
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