潤と祐二のその2
楽しい楽しい霊体験 12
「・・がい・・」
消え入るような声を俺は聞いた。
「おねがい・・」
その声はまるで自分の中から聞こえるようだった。
「春を・・・春を・・たすけて・・・」
その声に突き動かされるように、俺は叫んだ。
「祐二!」
何故、彼を呼んだのかわからない。
俺が思わず叫んだのは祐二だった。
「まかせて!」
と、祐二は更紗を抱き留めた。
だが、その刹那、更紗は祐二と共にその・・闇に引きずり込まれていった。
闇の穴が閉じるその時、俺は思いっきりジャンプしていた・・・。
気が付けば・・・・
まだ、慣れぬ闇の中で祐二の声を聞いた。
「何で・・・・?」
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