[携帯モード] [URL送信]

潤と祐二のその2
楽しい楽しい霊体験 9
おはよ〜。
昨日は買い物に行ったんだ。
それを書くことにするな・・。

 俺はサッカーボールを買わなくちゃいけなかった。
それで、このまま家にずっと居るわけにもいかないから買いに行ったんだ・・。

「俺さ、ちょっと行って来るワ」

「えっどちらにですか?」
 と、祐二と更紗は瞳をきらきらさせている。

「お前ら、ここにいろよ」

「僕は無理ですよ。わかるでしょ?」
 と、笑顔の祐二。
 俺は更紗をちらっと見る。
すでに俺の足にしがみついているんだな。

「行きたいのかぁぁぁ?」

 更紗は当然のような顔をして、離れようとしなかった。
まあ、いいか。
そうそう、変な事も起こるわけないっか。

 そんなわけで出掛けたんだな。


「おい、更紗、ケーキ、舐めるな」
「おい、祐二、行儀が悪いから止めさせろって」

「・・・そういう問題でしょうか・・」
 と、祐二は状況を楽しんでる・・。
ボールを買って、腹が空いた俺は食料品売り場にいた。

 更紗はもう、遊園地に来たようにはしゃいでいる。
雑貨品のところに来たときだった。更紗は風船をもの珍しそうに眺めてる。
仕方ないか。僕はシャンプーを買って、風船を貰ってやった。
 しまった。更紗は持てないんだ。俺が持って行くのか?
う゛っっっ。

 俺は風船を持ったまま、回りから視線を浴びながらその場を去ろうとした。
その時だった。
更紗はふっと顔がこわばった。

「どうした?」
 と、俺は更紗に聞いた。更紗は何も答えない。
後から更紗から聞いた話だが、この時、更紗は聞いたそうだ。
歓喜の声を。


「見付けたぞ」って・・・・。




[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!