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ひと夏の恋
page 6
おはよ。
ああ・・身体、がたがた、きしきし・・。
筋トレばっかだからな。
まあ、俺ってば、一応、身体の弱かったガキだったたから
しょうがないんだけどな。
まっ、すぐに追いついてやるさ。
さてと、続きを書くぞ。

「祐二、お前、どうやってメール交換するようになったんだ?」
お前、やっぱ信じてる?なんて、聞けない。
信じてるに決まってるし、こいつ、可哀想なくらい恋してるし・・。
いたずら目的でいちいち、スケジュールを調べるなんて
よっぽどのことじゃなきゃしないよな。
ここまでしなくたって騙せるだろうし・・。

しかし、不毛な恋だよな・・。

「僕のホームページに来てくれたんだ。」
えっ、祐二、おまっ、ホームページ持ってたのか?
「うん。見たい・・?」
「当たり前だ。見たいに決まってるだろ。」
俺はにかっと笑った。
そりゃ、興味あるさ。
「見てもいいけど・・・・」
ん?何かイヤそうな返答。

俺は無理矢理聞き出した。
そして、祐二のホームページを開けたんだ。

・・海を思わせるようなホームページだった・・。
そちらこちらに言葉が置き去りにされている詩のような言葉。
繊細さを思わせるような、そんな言葉・・。

Profileを開いてみた。
「え゛っこれ、お前?」
「うん・・。」
これって、すごっきれえじゃん。
なんてったっけ、昔の広末に激似・・
眉を太くしたくらいの・・。

にま〜。

「止めてよ。潤ってば・・・なんか怖いぞ。」

おまっ、きれえだったんだなってしみじみ。
もったいない・・。

「もう、いいでしょ。」
「ちょっと待て・・Diaryと・・・。」

あれ・・ここで切れてる。
この日付は・・・そうか・・。
息苦しいって?喘息みたい?って?

「大したことはなかったんだ。いつもだったら・・」

わかった。もういい。
僕は祐二の声を遮った。
目頭を押さえながらBBSを覗く。

あ・・あった。ずいぶん前の方に彼女のログが残っていた。
1年前か・・。

「あははっ。おまっ、これって。」
「だからイヤだったのに・・。」
呟くように祐二は言う。たぶん、想像するに、顔は真っ赤だな。

そう、最初の頃の祐二は女と間違えられていたんだ。

そうか・・なるほどなっ♪

ちょっと前まで悔しい気持ちもなくはなかったがこれで僕の気持ちは晴れたぞ〜。

「僕、ちゃんと言ったんだかんな。男だって。」

わぁ〜たってばあ。祐二くん。



・・さてと・・どうするかだな・・。

今日は長くなっちゃったんでまた、明日。
じゃあな。

  2020.7.2 jun.




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