長編
春 4
サイド:エイ
いくら声を掛けても、返事を返さないサク
一瞬何が行ったのかわからなかったが、目の前にうずくまるサクと自分の体に走る微かな痛みに全てを理解した。
“やられた”のだ人間に…
奴らが…サクの“体”を傷つけたのだ
わたしは…何て無力なのだろう。こんな時にさえ、うずくまるサクを抱きしめて、まだ痛むであろう所をさすってやる事しか出来ない。
奴らに復習を考えても、わたし達にはそんな力もない。
結局の所、奴らに逆らうことは出来ないのだ。
今はただ、漏れだしそうな感情を唇を噛み締めて塞ぐしかなかいのだ…
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