長編
count 3
「おい、てめえ人様にぶつかっといてごめんなさいの一言もないのかよ!!」
いや、そんな文句言う前にこの手を放せよ。これじゃあそもそもしゃべれないっての…
てかなんで、ここまでされにゃならねえんだよ。そんなに怒ることか?
「おい!そこで何してんだお前ら!」
「ちっ面倒なのがきやがった……」
おお、ナイスだ先生……いや名前わかんないんだけどさ。
さすがにまずいと思ったのか奴もオレから手を放してくれたよ。
「おい大丈夫かよ、ハルカ。」
「ああ、なんとかな……たく、何なんだよあいつ」
「お前知らないのかよ!三年のリュウさんだぜ。あの人には係わらない方がいいって、まじでやばいらしい。」
それは今さっき身をもって体験しったっつの。しかし……リュウ…ね
そんで、そのリュウさんはオレに対して謝りもしないですたすた歩いて行ってるんですけど……しかも、子分的な人がピンクの髪留め渡してそれをいそいそと着けてるんですけど。邪魔なりゃ切ればいいのにあんなうっとおしい髪。しかもピンクって……
とか腹の中で笑ってたら、聞こえたようにいきなりこっちに振り向いていやがった。
「おいお前、覚えとけよ……」
いつの時代の不良だよ……といつものオレなら突っ込んでたところなんだが、そん時のおれはそれどころじゃあなかった
覚えとけって……忘れるどころか、作られた(うまれた)時から記憶にあるんだよ
「なあ、レン。」
「ああ?」
「いた……かも。多分、あいつ。」
「……まじで」
本当に俺の方がまじでって言いたいよ。
たく、どんな少女漫画だよ、こんな出会い方。
はあ〜どうすっかな、これから……
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