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長編
春 2
「それで、今日は何しに出てきたんだ?」


唐突な返しだったためか、エイは思いのほか驚いた顔を見せた。
しかし、それもすぐに胡散臭いいつもの笑顔に戻った。



「不躾な人ですね、あなたは。そんなの、サクに会いに来たに決まっているでしょu「うそだな」・・・」



その間、数秒も無しに返した



「まったく・・・わかりました。正直に申しますと、そろそろ人間さん達の声も大きくなってきたので、聞こえ無い程度、離れた所に出かけませんか?」



(つまり、いい加減人間の騒ぎ声が喧しいので、何処か静かな所に行こうの言う訳か。
笑顔のオブラートに包んでも本音は、駄々漏れだな。
それとも、わかっててあえて伝えにくく言っているのか・・・どちらにしても黒い奴だ。)



などと内心考えていたオレ自身も、すっかり限界を感じていたため、素直にエイの意見に乗った。





それにほら、なんと言うか









やっぱり2人きりになりたいしな・・・










オレ達は本体を離れ、森の奥へと向かった。



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