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アイマイモコ
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「おっす、秋!」

「………おはよ」

「…‥」

テストは今日で二日目、教室ではウォーミングアップの為か、みんなでテストの山かけの出し合いをしていた。
そして秋とは昨日の一件で少し気まずくなり、挨拶を終えると俺はさっさと自分の席に座った。
はぁ、こういう時、出勤番号順で良かったと思う辺りが小心者だ。

「なぁ瑞樹もこっちに来て僕たちとテスト勉強しようよ?」

「いや、俺は良いよ‥」

「………そっか」

今はとてもクラスのヤツらと一緒にいる気分にはなれなかった。
まぁ、どうせ秋もいるから行く気はなかったんだけどさ。

「じゃあ向こうでやってるから気が向いたら瑞樹も参加しろよ」

「あ、あぁ‥」

「行こうぜ行こうぜっ」

「……‥」

あんなに必死で友達を欲しがった筈なのに、なんでだろう?今はその気持ちが薄くなってるのは、やっぱり本当の友達じゃなかったという証拠なのかな。

あっ…陸、来てたんだ。

「…‥」

アイツって本当に動じない奴だ。
というよりも、感情を表に出していないと言った方が正解かな。
本当に俺達が無視するまではもう少し愛想良く笑っていた。 それがみんなの態度が一転すると自分から離れ、財布の一件を自分で認めた陸はますます距離を置くようになり孤立した。


「おい見ろよ、あの子!」
「あぁ、中等部の子だろ?いつ見ても可愛いよなぁー」
「名前なんだっけ?」
「えぇと、はや…はやかわ…じゃなくて、林じゃなくて……あ」

「「速水奈々ちゃんだっ!」」


「………」

何やら向こう方では、クラスメートたちが廊下を歩く女の子を見て騒いでいた。 まったく、無視したり女の子を見て騒いだりとお前らは女子か?
俺も人のことは言えないけど。
まぁ確かに騒ぐだけあって、悪くはないが興味はない。

「あのー…」

「っ、……」


えっ、ウソっ!?

気づけばさっき騒がれていた女子が俺の目の前にいた。

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あきゅろす。
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