極道人魚姫BL(完結済) 7、僅かばかりの仕返し ◆◇◆ 四つ星だか五つ星だか、そんな話を上の空で聞き、ホテルの部屋にインした。 約束通り、4人の子分はドアの外で待機している。 ただ、いきつけとはいっても、一応ホテル側に配慮してるらしく、子分はスーツではなく、ラフな格好をしていた。 しかし、着慣れない物を着て無理をしてる感じがある。 どこで買ったのか知らないが、ダボダボのジーンズが超ダサいし、それにパーカーをあわせている。 なにを血迷ったか、短パン野郎までいる始末。 そんな格好をした4人がドアの前にいるのだが、みなそれなりにおっさんだ。 だっせーおっさんの集団なら、不審感を抱かれずに済むのか、俺にはわからなかった。 「槙原!」 「ぐっ!」 葉山はいきなり抱き締めてきた。 どデカいベッド、デスクに椅子、ベンチ風の椅子に低いテーブル、レースのカーテン越しにビルが見える。 ここは18階、部屋にはテレビ、冷蔵庫、ジュースや菓子の入った棚がある。 が、俺はそれらをゆっくり見る暇もなく、奴の暑苦しい抱擁を受け、今にもキスされそうな勢いだ。 ちょっと待て、これじゃマズい。 リードするのは俺だ。 「ちょっと待て、俺が抱くんだからな」 「おお? 俺に猫をやれって言うのか?」 葉山は驚いているが、なにを今更……。 「好きにさせるっつったよな?」 「ああ、そうだが……俺はそっち側の経験ねーぞ」 初めてか、そりゃまぁー確かにそうだろうが、こりゃおもしれぇ。 「お前、俺の事好きなら、やれるよな?」 「え、いや……、そりゃその……」 歯切れの悪い事をモゴモゴと言ってるが、ここまで来て嫌とは言わせねー。 「なんだ、その程度だったのかよ、やっぱりよ、ダルマなんかやって人を玩具にするぐれぇだ、好きだなんだと言っても、所詮その程度なんだな」 「おい、そりゃ違う、俺はただ、タチしか経験ねーから……」 上手い事乗ってきやがった。 「なら、OKだよな? ほら、カンチョーだ、やるよ」 俺は今日の為に色々と持ってきている。 何はともあれ、必須アイテムを差し出した。 「お、おう……、やってやろうじゃねーの、待ってろ」 「ふっ……」 葉山はカンチョーを持ってトイレに向かったが、顔が強ばっていた。 バリタチできてるなら、掘られるだけでもそれなりにショックだろう。 俺はゆっくりと部屋をひと回りして、デスクの椅子に腰掛けた。 最近は禁煙になってるので、タバコを吸うことはできないが、ポケットに隠してる物を触って確かめた。 ピアッサー、リング、タトゥーペン。 とりあえず、この3つだが、葉山の為に予め買い揃えておいた。 「東堂……、俺は奴みてぇにダルマにゃできねー、ただでも……少しは仕返ししなきゃ気がすまねーんだ」 本当なら、同じ目に合わせるのがいいんだろうが、そんな真似は……俺には無理だ。 「おう、待たせたな」 しばらくして、葉山が戻ってきた。 バスローブを羽織っている。 「あのよー、俺は初めてだから、慣らさなきゃ無理だぜ、いきなり突っ込まれちゃ裂けちまう」 それくらいはわかっている。 「ああ、わかった、慣らさなきゃいけねーな、じゃあよ、お前、ベッドの上で四つん這いになれ」 俺がやりやすい体勢になって貰う。 「えっ……、いきなり四つん這いか?」 葉山はまた顔を強ばらせた。 「四つん這いが嫌なら、仰向けでM字開脚だ」 どっちがいいか、選ばせてやる。 「そりゃちょっと……、わかったよ、四つん這いだな」 すると、潔くベッドに上がって四つん這いになった。 こいつが俺の前でこんな格好をするなど、惚れ薬がなけりゃ有り得ない事だ。 俺はまだシャワーを浴びてねーが、タチなら構わねーだろう。 スーツを脱いで全裸になったが、ポケットの中身を使わなきゃならねーから、上着だけベッドの端に置いた。 「おい、これを使え」 葉山は四つん這いで手を後ろにやってきた。 「ん?」 何気なく受け取ったら、いつの間に用意したのかローションだった。 「用意がいいじゃねーか」 戸惑ってたわりには、端からそっち側に回る事を想定していたらしい。 「お前が好きなようにって言うからだ」 奴は言い訳したが、俺は後ろに回り込んで座り込み、バスローブの裾を捲り上げた。 「っ……」 筋肉質なケツが露わになり、葉山は屈辱を感じたのか、体に力を入れた。 そのせいで、余計に硬そうなケツになっている。 にしても……こりゃ、なかなかお目にかかれねー格好だ。 玉袋がぶら下がり、アナルは丸見えになって、思わず噴き出しそうになった。 「おい、恥ずかしくねーのかよ、アナルがよ、ぜーんぶ見えちまってら、シワまで見えてるぜ」 「は、恥ずかしいに決まってるだろ……、俺はこんなポーズをとったのは初めてだ、お前だから……我慢してるんだ」 愛の力ってやつは凄い。 あの傲慢な葉山が、屈辱感を抱きながら、俺の為に無防備にアナルを晒している。 ざまあみろと思ったが、そういう事なら……早速リングを装着してやる。 上着から2つ出した。 乳首用のは金属製で四方から乳首を挟み込み、リング自体に重量がある。 前に移動して手前の乳首に装着していった。 「こりゃ……乳首のリングだな」 さすがに通らしい。 チラッと見ただけでわかったようだ。 「そうだ、詳しいな」 短く返し、手早く反対の乳首を挟んでいった。 「俺は乳首は未開発だからよ、ちょっといてぇな」 未開発……やる気を駆り立てる言葉だ。 「へっ、まだあるぜ」 後ろに戻り、次はちんぽにリングを装着していく。 これはシリコン製だ。 ちんぽを持って根元に装着していく。 「おい……それもか?」 葉山は聞いてきたが、もうつけちまった。 「びびったか?」 「……なわけあるか」 「よーし、その意気だ」 2箇所に無事リングをはめた。 さて、こっからは慣らしに入る。 俺は血を見て興奮する質じゃねーし、無理に突っ込んで血まみれのアナルなんか見たくねぇ。 ローションを指とアナルに塗りたくり、何気なくアナルを見たら、緊張しているのかきゅっとすぼまった。 誘われるように、アナルの真ん中に指を挿し入れた。 「お……、おおー! きやがったな」 葉山が喚いて体を強ばらせたせいで、アナルがキツキツになった。 「お前、力抜け……、アナルがぎっちぎちだ」 指を動かしにくいほどすぼまっている。 「お、おう……、力ぁ抜きゃいいんだな」 奴はすんなり従ったので、指を出し入れしていった。 「ああ、そうだ」 しおらしいところは評価してやる。 「お、おお、あっ、ああ? お、おおー」 だけど、なんだかごちゃごちゃ言っている。 「っ、うう……、こりゃ……変な感じだ、漏らしそうだぜ」 構わずに指でひろげていった。 にしても、引き締まったケツ筋に割れた腹筋、鍛えられたいい体をしてやがる。 「初めはそんなもんだ、けどよ、ひとによっちゃ初めっから感じる奴もいるんだぜ」 こいつをヒィヒィ言わせてみたい。 指の腹で前立腺を探っていった。 ちんぽの生えてる内側に少し出っ張った箇所がある。 それが前立腺だが、ぐにぐにマッサージしていった。 「おわっ……、なっ、あっ、ま、待て……」 葉山はソッコーで反応した。 「なんだよ、お前、前立腺イけるんじゃねーか」 こりゃいい兆候だ。 前立腺を攻めながらアナル拡張と行こう。 アナルは大分柔らかくなってきたので、指を2本にして前立腺を刺激した。 「ちょっ、あっ、うあっ、ま、待てって!」 葉山はシーツを握り締めて喚いた。 「感じてんじゃねーか、ちんぽビンビンになってんぞ」 さっきから気づいちゃいたが、反対の手で勃起ちんぽを握ったら、先走りで先っぽがぬるぬるになっている。 指の腹で亀頭を擦り、前立腺をぐにぐにやった。 「っ、つあっ、こ、こりゃ……、はあ、はあ、やべぇ、やべぇって」 ちんぽはガチガチに勃起しているが、リングのせいで萎える事はない。 葉山は苦しげに息を乱し、頭を振った。 「つ、くぅ……、な、あっ、はあ、はあ」 「お前、中イキできるんじゃねーか?」 指は3本入るようになり、アナルはいい感じで解れてきたが、意外な事にバリタチの葉山は前立腺が弱いらしい。 「くっ、ううーっ! ちんぽがいてぇ、な、リングを外してくれ」 前立腺の刺激でちんぽが耐えきれなくなったらしいが、そう簡単にゃ外さねー。 「外して欲しけりゃ、タトゥーを彫らせろ」 条件つきだ。 「は、はあ〜? なに言ってる」 葉山は驚いて振り向いたが、たかがタトゥーぐれぇ楽勝な筈だ。 「お前はよ、東堂のちんぽに墨を入れた、だから俺もお前に彫る」 「そりゃ……仕返しか?」 大正解だが、認めてはやらねー。 「いいや、俺の事が本当に好きか、お前を試してるんだ」 墨は後々残るし、嫌がるかもしれないが、一か八かだ。 「お、おお……、そうか、そういう事なら受けて立つ、で、なんだ、ペンか?」 しかし、その心配はなかった。 そこまでして俺に諂うつもりでいる。 「ああ、名前を彫らせろ」 ペンには墨が仕込んであるし、名前なら簡単に彫れる。 「どこだ、肩か?」 「太ももの裏側だ」 太ももの裏側は痛みが強い。 そこに槙原昭弘と、フルネームで入れてやる。 「おお、わかった、じゃ、やったらリングをとるんだろうな?」 「まだだ、もうひとつある」 「え、まだあんのかよ」 「ああ、ピアスだ」 「ピアス〜?」 奴はさっきにも増して驚いているが、東堂の事を思えば、あまっちょろいにもほどがある。 「嫌ならいいぜ、お前はヘタレの嘘つきだと、そう認定するだけだ」 拒否らねーと踏んで強気に出た。 「ちょっと待て、わかった、ピアスぐれぇ屁でもねーよ」 葉山は簡単にOKしたが、本当に屁でもねーのか、後でじっくりと試してやる。 「よおし、じゃあな、先に墨だ」 四つん這いだから彫りやすい。 先に刺青を済ませる事にして、タトゥーペンとピアッサーを上着から出してきた。 一応消毒した方がいいので、除菌ティッシュで拭いてやる。 ったく、どんだけ優しいんだ? 自分で自分にツッコミながら、スイッチを入れて名前を彫っていった。 ほんとは剃毛するのだが、そこは省く。 「う"っ! い"……い"……い"」 ペン先を肌にぶっ刺したら奴は痛そうに呻いたが、『いてぇ』って言いかけて、必死に我慢しているようだ。 「いてぇよな? だけどよ、東堂はちんぽだからな、これよりもっと痛かった筈だ」 「や、やっぱり……報復か」 玉袋を揺らしながら言ってきたが、俺は名前を彫る事に集中したい。 「じっとしてろよ、ズレたらかっこわりぃからな」 ペン先で肌を切り裂いて墨を染み込ませる。 葉山は呻き声を漏らしちゃいたが、全力で耐えていた。 ものの10分ほどで『槙原昭弘』と彫り終えた。 「はあ、はあ……、お、終わりか?」 ペンのスイッチをオフにしたら、肩で息をしながら聞いてきた。 「ああ」 「ふう……」 葉山は安心したように大きく息を吐き出したが、まだピアッサーがある。 「よし、次は仰向けだ」 「あ、ああ」 奴は清々しいほど服従姿勢を崩さない。 これだけ従順な奴を痛めつけるのは、本来ならポリシーに反するところだが、東堂の顔を思い浮かべると、そんな生ぬるい事は言ってられねー。 奴は素直に仰向けになったので、俺はピアッサーを持って胸のわきに座った。 「ん、ピアスは耳だよな?」 ケースからピアッサーを出していると、手元を見て聞いてくる。 「いーや、こりゃ乳首だ」 ここまで来たらバラしてもいいだろう。 「えっ」 奴は顔をひきつらせた。 「一応消毒してやる」 リングをつけたのは、乳首を肥大させる為だ。 その方が穴を開けやすい。 リングを外し、除菌ティッシュで乳首を拭いていった。 「いや、おい……、乳首にピアスはちょっと……」 さすがの葉山も乳首はびびるらしい。 墨でいてぇ思いをしたから、余計に怖くなったってのもあるかもしれねー。 「俺に惚れたんだよな? 好きならつけさせろ」 東堂にやった事はこんなもんじゃ贖えねーが、葉山には痛い思いをして貰う。 「くっ……、わ、わかったよ」 婆さん特製の惚れ薬は、葉山を性奴にしてしまったようだ。 「ようし、じゃ、いくぜ」 ピアッサーを片手に持ち、反対の手で乳首をギュッとつまみ上げる。 「っ、くっ……」 葉山はしかめっ面をして、顔を背けた。 奴なりに身構えているようだ。 ちゃんとピアスが刺さるように位置を確かめ、ひと息にカチャッと挟むと、ホッチキスみたいに簡単に突き刺さった。 「いぎっ! い"……いい"ーっ!」 葉山は体を硬直させて歯を食いしばったが、股間のちんぽはフル勃起したままだ。 乳首を確認したら、18金のピアスが見事に貫通している。 端に小さな玉のついたシンプルなデザインだ。 「うっ、うー、くっ……、ちくしょー、負けるか」 葉山はシーツを鷲掴みにして言ったが、敏感な箇所だけに相当痛いんだろう。 「葉山、反対側もやるぜ」 敢えてやると宣言した。 「や、やれ……」 葉山は辛そうに返事を返し、俺はもう片方へピアッサーを持っていった。 乳首をつまみ上げてピアッサーをあてがったが、その前に言っておきたい。 「葉山、俺の名前を彫って、乳首にゃピアス……、こりゃお前が俺のモノだという証だ」 抗えねーのは分かっているが、ピアッサーをあてがって間を置けば、自ずと恐怖心も増す。 言い聞かせてカシャッと乳首をぶっ刺した。 「ぎっ! い"、い"ってぇーっ!」 奴は背中を反らし、遂に『いてぇ』と口走った。 やっぱり間を置いたのが効いたらしい。 けど、俺は優しいから、両方の乳首をさっと消毒してやった。 「いでぇ! う、あ"ーっ!」 奴は悲惨な面をして叫び声をあげたが、これで今日の課題はクリアした。 後は自由にやりてぇ。 道具を片付けて奴のわきへ戻り、勃起ちんぽを握った。 「くうー、約束だぞ、は、外してくれ」 葉山は懇願してきたが……まだだ。 屈み込んで亀頭を舐め回した。 「つ、つあぁ……! よ、よせぇー」 ちんぽはやや紫がかっていて、先走りを噴き出している。 若干鬱血しているらしく、奴は身悶えして苦しがった。 けれど、このちんぽ……。 「なあ葉山、おめぇはこのちんぽで散々楽しんだんだろ?」 黒ずんだ色を見れば、いかに遊んできたかわかる。 こいつで東堂を弄んだ。 「そりゃ、俺らはそんなもんだ……、いい女がいりゃ落として抱くし、アイドルの卵をあてがわれる事もある、女だけじゃなく、男もだ、お前だって……一家を率いる立場なら、そんな事ぁ承知してるだろう」 確かに奴の言う通りだが、俺は葉山のように誰かをダルマにする趣味はねー。 「ふっ、ちょい違うな」 ちんぽを咥え込んで頭を揺らしていった。 「あ"ーっ! や、やめっ、よ、よせー、ちんぽがいてぇ、リングを外してくれ」 葉山は顔を歪めて体を捩ったが、俺は腰をガシッと押さえつけてフェラを続けた。 先走りがどんどん溢れだしてくる。 仕方ねーから唾液と一緒に飲み込んだら、股間のイチモツがびくりと跳ねた。 ヌメる喉越しが興奮を煽り、アナルに指を入れて中を掻き回した。 「ひぎっ! つ、つあぁ、や、やめろー」 フェラしながら前立腺を攻めると、葉山はひでぇ顔で喚き散らし、つけたばかりのピアスがキラッと光った。 精悍さもへったくれもなくなっちまってるが……浮き出た筋肉が糞エロい。 俺は我慢できなくなって起き上がり、突っ込む準備をした。 「ま、槙原……、掘るのか?」 ちんぽにローションを塗っていると、葉山は怯えたように聞いてくる。 まるで子犬のような目をしているが、こんな風に弱気な姿は初めて見た。 「ああ、このままやる」 俺は奴の足を抱えあげ、前ににじり寄った。 「そうか……、だったらリングを外せ、ズキズキする、血が止まってちんぽが腐っちまう」 葉山は観念したようにひとこと返し、リングを外すように言ってきた。 「そう焦るな」 まだだ、まだはえー。 「そんな……、それで掘られたら地獄じゃねーか」 バリタチの癖に、よく分かってやがる。 亀頭をアナルに入れていった。 「っ……」 だが、指で解したわりにゃ……思ったよりキツい。 「ま、槙原ぁー、お、お前のちんぽが……、俺ん中に入ってきた」 葉山は動揺してるらしく、ちんぽの痛みを忘れて口走った。 つーか、このアナル、俺もちんぽがいてぇ。 「にゃろー」 腰を振って強引に中へ入れていったら、カリ首まで呑み込んだ。 「だっ……だはっ、あっ、こ、こりゃ、やけに……生々しい」 葉山は初めての感触に狼狽えているが、グイグイ押し進めて根元まで入れた。 きつきつの粘膜が竿に絡みつき、アナルの輪っかが根元を締め付け、ゾワッとするぐれぇ気持ちいい。 「お前、がっつり猫いけんじゃねーの、締まりいいしよ、こりゃいいわ」 湧き上がる衝動に任せて、腸内をズコズコ突いていった。 「あ"……、い"……、う"……、え"……、あっ、あっ」 葉山は顔をくしゃくしゃに歪め、意味不明な事を口走っている。 俺は奴を貫き、ハラワタを抉りながら優越感に浸った。 このまま中イキさせてやる。 前立腺を狙って浅く突き上げた。 「なっ、うあっ、ちょっちょっ、待っ……、腹ん中が……うあ、あっ」 葉山はちんぽを揺らし、どこを見てるのかわからねー目をして、ぶつくさ言っている。 それを見れば、前立腺で感じてるのが丸わかりだ。 これなら、トコロテンもするだろう。 ちんぽのリングを外してやった。 「つはっ! はあ、はあ」 葉山は溺れかけた人間のように、胸板を大きく上下させて息をする。 俺は前に被さって、奴の顔を目の前で拝んだ。 「おい葉山、お前のケツ、すげー気持ちいいぜ、どうだ、掘られる気分は」 気持ちいいのは本当だが、被虐心を植えつけてやりたい。 「はっ、はあ、ま、槙原……、お、俺ぁ……」 葉山は顔を赤らめて息を乱し、戸惑うように言ってきた。 ムカつくぐれぇ、エロい面をしてやがる。 キスをして唇を塞ぎ、片手でピアスを弄った。 腰を振って腹ん中を掻き混ぜると、葉山は唇の隙間から声を漏らす。 「あ、あぐっ、あう」 乳首に触れる度にアナルが締まるのは、Mの気質を持っている証だ。 乳首が千切れねーようにピアスを引っ張り、ちんぽを突き込んでいった。 舌を絡めて行為に没頭していると、奴のちんぽがビクビク脈打ち始めた。 生あたたかいザーメンが肌に降りかかったが、葉山は初回でトコロテンをした。 「トコロテンか、葉山、お前はバリタチじゃなく、本当は猫だ」 キスをやめて耳元で言った。 「う、うっ、俺は……、あっ、あっ」 葉山は中イキして惚けた面を晒し、口をパクパクさせている。 アナルは更にきつくなり、俺もそろそろやばくなってきた。 「中に出すぞ、俺のザーメンを腹ん中にぶちまけてやる」 奴を抱いて本格的に動き出した。 筋肉質な体は抱き心地満点だが、アナルの食いつきがハンパねぇ。 ぬちゃぬちゃと派手に音をたてて突き上げ、可能な限り奥を突いてザーメンをぶちまけた。 「おい、出てるぜ、体内にマーキングしてやったんだ、これでお前は俺のもんだ」 耳元で言ってやった。 「槙原……、お、俺ぁ……、こんなの……初めてだ」 葉山は否定せず、虚ろな目で初体験に浸っている。 猫に目覚めちまったらしい。 「俺に会う時は、すぐにやれるように準備してこい」 とにかく……これからは俺の性奴だ。 「わ、わかった……」 葉山は最後まで従順だった。 奴とのSEXは大成功に終わり、俺は奴の体に刺青を刻みつけ、ピアスを装着した。 体内にはたっぷりとザーメンを染み込ませたが、こりゃ当初の目的から言えば、恋が叶った……って事になるだろう。 魔女は相手が俺から離れたら、マズい事になると言ったが……。 この調子だと、離れる心配はなさそうだ。 熱が冷めた後、俺らは後始末を済ませた。 シャワーを浴びて元通りに服を着たら、何食わぬ顔で部屋を出る。 だせぇおっさんの集団はビシッときをつけをしたが、待ちかねたように一斉に頭を下げた。 「おやっさん、特に不審な奴ぁきませんでした」 滝川が葉山に向かって言ったが、何気なく俺の顔をチラ見した。 やはりこいつは、俺がなにかすると疑っていたようだ。 ま、実際やっちまったんだが、場所が場所だけにすぐには気づかねーと思われる。 葉山の裸を見る機会でもあれば、そん時に気づくだろうが、葉山が納得済みなんだから……文句は言えねー。 [*前へ][次へ#] [戻る] |