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BL長編snatch(完結)ヤクザと高校生
Snatch86Thank you for loving me all the time.
◇◇◇

バイトの事はなかなか決心がつかなかったが、先にテツと旅行に行く事になった。

鄙びた温泉旅館で3日間という話だったが、テツが親父さんに話しをしたら、1週間やると言ったらしい。
しかも、費用も全額負担してくれると言う。
親父さんは俺になにか礼をしたいと思っていたらしく、丁度いい具合にテツが旅行の話しをしたから、そういう事になったようだ。

ご厚意は有難く受け取る事にした。



旅行に行く前日の朝、珍しく林から電話がかかってきたが、日頃付き合いのない俺にわざわざ電話してくるという事は……何となくわかった。

『あの……、なにか用ですか?』

疑念たっぷりに聞いた。

『なんだよ、つれねぇな、おめぇ明日から矢吹と旅行だろ?』

『はい』

『親父がな、おめぇに会いたいって言ってる、顔をかせ、今から迎えに行く』

やっぱり、思った通りだった。

『え、いや……でも』

親父さんはケビンと付き合ってる筈だが、何故今になって俺なのか……困ってしまう。

『心配するな、ちょいと話をするだけだ』

林の言葉を信じていいのか迷ったが、旅行の事もあるし、断わりづらい。

『わかりました……』

テツは珍しく朝早くから出かけて行ったが、親父さんが命じた可能性は十分有る。



すぐに用意を済ませ、ロレックスをはめて林が来るのを待った。
電話が鳴り、じきに着くと言われてマンションの駐車場に行ったが、事務所が近いので万一誰かに見られたらマズい。

黒塗りの車がやって来たら、素早く助手席に乗り込んだ。

「よお、久しぶりだなー」

林はニヤニヤしながら話しかけてくる。

「ええ……はい」

いかにもなにか言いたげな顔だ。

「へっ、おめぇはうちの組に貢献してくれた、丁重に扱わねーとな、で、あっちじゃ……やっぱアレか?奴らの相手をしてたのか?」

案の定、聞かれたくない事をストレートに聞いてきた。

「すみませんが、話したくないので」

当たり前に話したくない。

「へへっ、まあーそう言うな、おめぇとは見知った間柄じゃねーか、なあ、木下はおめぇを可愛がったのか?」

だけど、林がしつこいのはよく分かっている。

「さあ、知りません、忘れました」

徹底的に無視だ。

「へっ、そうか……言いたくねぇって事ぁそれなりな待遇を受けたんだな、おめぇは霧島のペットという肩書きで向こうに貰われたらしいが、まあーそんなのは木下がこじつけて言ったんだろう、けどよー、あながち間違っちゃいねーな、現にみんなに可愛がられてる、親父もよ、おめぇの事を心配してたぜ」

だが、親父さんの事は気になる。

「あの……、ミノルじゃなかったんですか?」

「お前な……、分かってるだろう、親父はおめぇにご執心だ、勿論ミノルの事は言ってたぜ、ただ、ミノルはおめぇとは立場が違う、親父の相手をしちゃいたが、それは内々にやってた事だしな、向こうにとっちゃ……ミノルはずぶのカタギでおめぇのツレだ、まずこっぴどくやられる事はねーと、親父はそう踏んでた、それよりも心配だったのはおめぇの方だ、うちのペットで矢吹の息子ときたら……奴らは面白がるだろう、だから心配したんだ」

親父さんが、俺の身を案じてくれた事は有難く思う。

「そうですか……」

「そうだよ、おめぇはそんだけ思われてるんだ、ったく、感謝しねーとバチがあたるぞ、で、何をされた?薬は打たれたか?」

林は偉そうに言ってまた聞いてきた。

「あの、どんな目にあったか……聞かなくてもわかるんじゃ?ひとことだけ言えば……散々でした」

イラッときて投げやりに言った。

「おお……、そりゃまあー、確かにそうだな、そうか……、ま、あいつらにしてみりゃ、珍しいオモチャを手に入れたようなもんだからな、わかった」

林は納得したように言ったが、俺はまだ半信半疑だった。

けれど、本当になにも聞いてこない。

互いに無言のまま車は淡々と前に進んで行ったが、親父さんの屋敷へ行くと思っていたら、全然違う道を走っている。

なんとなく嫌な予感がして、ひょっとしてまたシティホテルか?と思ったが、何気なく窓の外を見れば……斜め前方にラブホが見えてきた。

まさかな〜と内心笑っていると、林はガチでラブホに向かって行く。

「えっ?」

呆気にとられているうちに、さっさとゲートをくぐった。

「ちょっと林さん、なにラブホなんか入ってんですか」

「俺じゃねーぞ、へへっ、まあーどうしてもっていうなら、考えてやってもいいぜ」

責めるように言ったら、馬鹿な事を言う。

「はあ?なに言ってるんですか、親父さんラブホにいるんですか?」

「おう、あのな、親父はラブホも経営してるんだ、で、それがここだ」

「え、いや……、だとしても、話だけならラブホじゃなくても……」

そうする間に林は車を駐車場にとめたが、テツと行ったガレージ式じゃなく、普通の駐車場だ。

「いいから、降りろ」

林は指図したが、当たり前に降りたくない。

「ちょっと待ってください、本当に話だけなんですか?」

「本当だ、親父が待ってる、早く来い」

「いや、待ってるって、あの、こんなとこでわざわざ話とか、俺をバカにしてるんですか?」

「ったく、生意気な奴だなー、あのな、大きいホテルだとひとりでってわけにゃいかねぇ、だからここだ、親父はな、わざわざボロの軽四で来たんだぜ、俺以外誰にも言わずに……、アレだ、お忍びってやつだ、屋敷にゃ若がいる、かといって飲食店じゃ落ち着かねー、親父は……組長としてではなく、おめぇと2人っきりで話がしてぇと、そう言ったんだ」

「じゃあ、自分で運転して……ですか?」

「そうだ、あそこにとめてるあれがその車だ、朝っぱらから修理工場に行ってよ、服装もな、ジャージだぞ、普通の爺さんに見えるように地味なやつを着てる、そうまでしておめぇに会いに来たんだ」

林が指さす方向を見たら、本当にボロい軽四がとまっている。

「あっ……と、そうなんですか……わかりました」

そこまでされちゃ……降りるしかない。

林は電話をかけていたが、フロントに連絡を入れたようだ。
車から降りて林について行った。

ホテルのロビーを通ってエレベーターに乗り、3階で降りた。

エレベーターから数えて2つ目の部屋に入ったら、親父さんがソファーに座ってタバコを吹かしていた。

「おやっさん、お待たせして申し訳ありません」

「おお、来たか、こっちへ来なさい、さ、ほら、座りなさい」

手招きされて傍に歩いて行くと、親父さんは慌ててタバコを揉み消し、腕を引っ張ってくる。

「あ、は、はい……」

半ば強制的に隣に座らされ、林はなにをしてるのかと思って見たら、入り口に近い場所に立っていた。

「友也君……、すまなかった」

親父さんは謝罪して抱き締めてきたが、謝罪の言葉は既に貰った。

「あの、いえ……」

それに……何もしないと言う話だったのに、初っ端からこれじゃ参る。

「おー、わしがやった時計をちゃんとつけて……、未だに気を使ってくれるんだな、君はつくづく可愛い子だ」

親父さんは時計に気づいて喜んでくれたが、頬ずりする勢いでぎゅっと抱き締めてくる。

「あの、すみませんが……話だけだと聞いたので……」

遠慮がちにやんわりと体を押し返した。

「おお、すまんすまん、ついな、君には本当に悪いことをした、田上にいたぶられたんじゃないのか?」

心配そうに聞いてきたが、親父さんに愚痴るつもりはない。

「いえ、それはもういいんです、それより……あの……、林さんから聞きました、俺の事でご心配をおかけして、すみませんでした」

ひとこと言わなきゃ気が済まなかった。

「そんな事をわざわざ……、いやいや、堪らんのー、これだから君は……、あのな、わしは田上の事をよく知っている、君があいつの屋敷でどんな目にあわされたか、だいたい想像がつく、だから心配したんだ、君が謝る必要はない」

親父さんはわかってくれていた。

「あ、はい……」

「たったひとりで……さぞ辛かっただろう」

ちょっとジーンときたが……また抱き締めてくる。

「あの、すみません、俺は……」

そういうのは困る。

「分かった、じゃハッキリ言おう、一度だけ……抱かせてくれんか?君が浮島の連中にいいようにされて、わしは悔しい」

しかし、直球で返してきた……。

「ほんとすみません、それは……無理です」

親父さんには感謝しているが、それとこれとは別だ。

「矢吹か、あいつから奪おうとは思ってない」

だが、焦点がズレた事を口にする。

「ええ、それはわかってます、そうじゃなくて……、前にミノルをホテルに連れて行った時に、親父さんはテツと約束した筈です」

「ふっ、確かにな、しかし……これは裏切りにはならんのだよ、わしと林、君しか知らんのだからな!」

親父さんは時として、温厚な親父さんから悪人面の組長さんへと進化する。

「あ、あの……、今日はお忍びで俺に会いに来てくれて……」

腕から逃れようとしたが、親父さんは元からガタイがいい上に、日々筋トレして鍛えている。

「そうだ、わざわざ屋敷を出て、修理工場で着替えたんだ」

渾身の力を込めて押し返したが、力が半端ない。

「くっ!は、はい、それはっ……!申し訳なく……、うっ……思ってます、でも俺は……わあっ!」

何とかして阻止したかったが、ソファーに押し倒された。

「くっくっくっ……、矢吹も今なら油断しておる、今のうちだ、友也君、観念しなさい」

「あ、あ、あの……、親父さん、テツと一緒に……仲良く筋トレしてるじゃないですか、それを裏切るんですか?」

こうなったら情に訴えるしかない。

「おお、あいつはわしにとっては可愛い子分だ、だがな、こりゃ別もんだ」

けど、無理っぽい。

「そんな……」

「林、おめぇ押さえろ」

親父さんは林に命じた。

「なっ」

林は即座にやって来て、俺の両手首を掴んで頭上で押さえ付けた。

「おとなしくして貰うぜ」

「ちょっと林さん!あなた、騙したんですね!」

ムカついた。

「わりぃな、親父にゃ逆らえねー」

「ちょっ、あ"ー!待っ……」

親父さんに頭を掴まれてキスされた。

「ん"ーん"ー!」

「林、ひん剥くぞ」

やっと顔が離れたと思ったら、最悪な事を言う。

「へい」

「ちょっとー!やめてください……、親父さん、こんな真似して、酷い!」

文句を言ったが、林は忠実な下僕としてテキパキと動く。

「ちょっ、やめっ!」

「さっさと脱げオラァ!」

「林さ……、わー、パンツ引っ張るな!」

ソファーから這いずって下に降りたが、2人から逃げられる筈もなく、喚き散らすうちにマッパに剥かれた。

「う……、ひでぇ……」

ソファーを背に床に座り込んだ。

「わしの言う事を聞け、そうすれば無理矢理やらずに済む」

親父さんは顔を覗き込んで言ったが、素直に従う気にはなれなかった。

「嫌だ」

「仕方ない、林、押さえてろ」

「なっ、あ、ちょっと、なにして!」

「こういう事をやるのは久しぶりだ」

「やだ、あ"ーーーっ!」

うつ伏せで前に倒された格好で押さえ付けられ、親父さんにケツを持ち上げられて浣腸をされた。

「こりゃ堪らん、興奮する」

もうわかっちゃいるが……親父さんも十分変態だ。

「うぅっ……」

イチジクは効き目がソッコーでくるから、意識して閉めてなきゃマズい。
2人は俺を離したので正座して座り込み、膝に両手を置いて、腹の渋りと戦いながら必死にアナルを閉めた。

「おお、キツイか、よしよし」

親父さんはソファーに座って頭を撫でてくる。

「おやっさん、この鷹、いいっすねー、おやっさんの座敷にある、屏風の鷹とそっくりだ、矢吹があのデザインに決めたようですね」

林は後ろに座り込んで背中を撫で回している。

「おお、墨の事を忘れておった、どれどれ」

親父さんも後ろに回り込んだが、俺はどんどん強くなる渋りに拳を握り締めた。

「っ、う……」

「うむ……、確かによく出来てるが、これは機械だからな、手彫りならまだ良くなる」

「そうっすか……、俺にはこれでも十分自慢できるレベルに見えますが、手彫りは違うんですねー」

「それこそ、彫り師の腕の見せ所だからな、ただ手彫りは時間がかかる分、痛みに耐えなきゃならん、費用も高くつく」

「手彫りが高いのは知ってますが、なるほど、そうっすか……」

「彫り師というのはな、免許なんかない、グレーゾーンでやっとる、だから腕は本当にピンキリだ、下手な奴に当たると後悔どころじゃすまなくなる、しかし、今は技術を受け継ぐ者が減った、伝統的な和彫りは廃れつつある、代わりにタトゥーだ、ただな、意外な事に海外での評価は和彫りの方が高いんだ」

「へえ、そうなんで?」

「ああ、ケビンに聞けばわかる、和彫りはファッション感覚のタトゥーとは違う、味わい深さがあるからな、外人から見れば芸術的に見えるらしい」

「へえ、そうっすかー、やっぱり外人と日本人じゃ見方が違うんっすねー」

「そうだな、日本じゃどうしても刺青をヤクザと結びつけるが、外人にゃ純粋に美しく感じるんだろう、今はネットがあるからな、わざわざヨーロッパから和彫りを入れにくる外人もいるくらいだ」

「そうなんですね、そんなにっすか、へえー」


2人は俺の刺青をネタに盛り上がっているが、俺の腹も最高潮に盛り上がってきた。

「あの、トイレに……、ヤバい」

ハラワタが不快な音を鳴らして蠕動している。

「おお、すまんすまん、つい話に夢中になっていた、行ってこい」

親父さんに許可を貰ってトイレに向かったが……もう抗っても無駄だ。
テツには悪いと思ったが、親父さんがここまでして俺を抱きたいというなら、受け入れても構わないような気がする。



腰タオル姿で部屋に戻ると、親父さんもマッパになってベッドで抱き合った。

「君を抱いたのはいつだったか、随分昔に感じる、矢吹が君に惚れ込んでしまったからの、そりゃ、あいつが惚れるのもわかる、分かるが、わしも君に惚れた、翔吾もだ、本当はな、盃を交わしてうちの者にしたい、しかし、それは矢吹が許さんだろう、残念だ」

親父さんは溜息をついて唇を重ねてきた。
唇を優しく食み、軽く吸って離れ、確かめるようにもう一度吸う。
ゆったりとした余裕のあるキスだ。

目を閉じて背中を抱いたら、ぐるんと体を捻って上にかぶさってきた。
肌の張りはテツには劣るが、逞しい肩や腕は健在だ。
勃起した竿が肌に触れてシリコンが肌を撫で回し、熱く猛る肉茎がビクリと跳ねた。

這い回る指は確実に感じるポイントをとらえ、唇が胸の突起を挟んでいたぶる。

手練たやり方にはせっつくような荒々しさはなく、俺の反応をひとつひとつ楽しんでいる。

吐息を零し、虚ろな目で身を任せていると、親父さんは正常位で体を重ねてきた。
焦らず、ゆっくりと中に侵入してきたが、それでもシリコンの刺激は強烈だ。

「んっ!んんー!」

アナルを通過し、腸壁を押し開くように摩擦して進み、前立腺をゴリッと引っ掛けて入り込む。

「はあー、この感触……ちっとも変わってねー、おお、もうトコロテンしたか、はははっ」

じわじわと湧き出す快感は、焦れったくて歯がゆい。
手のほどこしようがない疼きに翻弄され、親父さんの背中にしがみついた。

「あっ、ああっ、俺……、親父さん」

テツに申し訳ない。
そう思いながら、揺れ動く体を抱いて快楽を貪った。

「心配いらん、ここでの事はわしらだけの秘密だ」

親父さんは、額や瞼……頬や耳、至る所にキスしながら言ったが、俺の気持ちを見透かしたような言葉にほぐされ、罪の意識が霧に紛れるように消えていた。

「はあ、はあ、たまらん、イクぞ」

体内の竿が張りを増し、被さる体が一際大きく揺れた後でとまった。
体内で肉茎が脈打ち、熱い迸りが腸壁に浴びせられると、意識が快楽に呑まれる。

「っ、っああっ!あぁっ、ハァハァ、親父さん!」

「ノブちゃんと呼べ」

目が眩むような熱気の中で喘いだら、親父さんは……いつか言えと言った事を再び言った。
巨根が精液をビュクビュク吐き出すと、摩擦されまくった前立腺がジリジリ疼く。

「ノ、ノブちゃん……!中が、体がぁ、ハァハァ!あぁっ、た、たまらねぇ!」

言われたように叫んだら、親父さんは吹き出して笑った。

「ふっ、くっくっ、っははっ!遂に言ったか、はははっ、そうかそうか……よしよし、大丈夫だ、抱いててやる」

「う、う、あぁっ、ハァハァ」

俺は笑うどころじゃなかったが、親父さんは嬉しそうに言って抱き締めてきた。



親父さんとの交わりは、それで終わった。

シャワーを浴びてソファーに座ったら、親父さんは俺の肩を抱いてきた。

「林、わしのカバンをかせ」

「へい」

不意に林に命じ、林はセカンドバッグを親父さんに渡した。

「よしよし……、ちょっと待ちなさい」

親父さんはバッグを開けて封筒を出し、それを俺に差し出してきた。

「これは小遣いだ、受け取れ」

ドキッとした。

「えっ」

抱かれた報酬かと思った。

「違うぞ、こりゃ旅行中の小遣いだ」

ホッとしたが、にしても……小遣いなんか貰っちゃ悪い。

「いえ、費用を負担して貰って……、それでこんな物まで貰ったら……、いいです」

「かまわん、こんな物じゃ足りんくらいだ、遠慮なく受けとれ」

「え、だけど……」

そうは言っても、なんとなく抵抗がある。

「友也、おやっさんはおめぇの事を思って、やると言ってなさるんだ、受け取らねーと失礼にあたるぜ」

林は最初と同じくドアに近い場所に立っているが、俺に向かって言ってきた。

そこまで言われたら……拒む事は出来ない。

「あの、はい……、じゃあ、すみません、本当にありがとうございます」

親父さんに向かって深々と頭を下げ、差し出された封筒を受け取った。

「おお、それでいい、友也君……、君は矢吹の息子になってしまったが、この先何が起ころうとも、わしも翔吾も……決して君の事を忘れちゃいねぇ、それだけは覚えといてくれ」

「はい、そんな風に言って貰って……、滅茶苦茶有難いです」

親父さんの言葉に……マジで感動した。




親父さんから貰った封筒は厚みがあった。

ラブホを出たら親父さんを先に見送り、その後で林にマンションまで送って貰ったが、部屋に帰って封筒を開けてみると……50万も入っていた。
こんなに貰って、益々申し訳ない気持ちになったが、テツに見つかったらヤバい。
すぐにコンビ二のATMに行って口座に預け入れをしたが、動揺がおさまらなかった。

親父さんは田上組長の事をよく知っていると言って、俺に同情していたが、俺が何をされたか……本当に見抜いているのかもしれない。

だから、こんな大金を渡した。




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あきゅろす。
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