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BL長編変態ヤクザな話snatch(完結)
8
◇◇◇


アパートの傍までやって来たが、部屋数はたった3戸しかない。
但し一戸辺りの幅が広く、一戸が三階建てになっているようだ。
普通のアパートとは違って、玄関の位置がそれぞれ別になっている。
左側の部屋は玄関は左、真ん中は真ん中、右側は右についていた。
アパートとしては、かなり贅沢な造りなんじゃないかと思った。

けどよく見たら、左右の部屋の窓に黒いビニールがかけてある。
真ん中はカーテンがあるから、そこがテツの住居のようだが、テツ以外誰も住んでないらしい。
前回は拉致られてビビってしまい、聞くどころじゃなかったが、今はコンビニで買った袋を両手に提げている。

「テツ、このアパート、誰も借りてないの?」

「ああ、気楽でいいだろ?」

ここもあのマンションと一緒じゃないか……、と突っ込みたかったが、物件としては小さい方だし、不気味さは全く感じない。

「うん、まあ、そうかな」

テツは真ん中の部屋に入り、俺も続いて中に入った。

靴を脱いで部屋に上がると、床はありがちなフローリング。
広々としたリビングの上は吹き抜けになっていて、吹き抜けの下に黒いソファーとテーブルがある。

玄関から見て右端に黒い階段があり、階段を辿って2階へ目を向けたら、2階は部屋になっているようだが、下からはよく見えない。
ただ、三階部分は見えた。
外観からして変わった形をしていたが、三階部分はロフトになっているようだ。

1階へ目を戻したら……キッチンは左側のやや奥、壁際にあったが、オープンキッチンになっている。
キッチンのカウンターや椅子も黒だ。

こんな洒落た家を実際に見るのは初めてで、玄関から数歩入ったところに立ち竦んでいた。

「友也、こっちに来い」

テツはソファーに座って俺を呼んでいる。

「ああ」

ひとまず両手に提げた買い物袋を部屋の隅に置き、ソファーまで歩いて行った。
何気なくテツの向かい側に座ったが、テツは膝に肘を置いて頬杖をつき、上目遣いで俺を見た。

「ん、どうか……した?」

「誰が離れて座っていいと言った、こっちに来い」

不満げに言われて……思い出した。

──遊びに来たわけじゃない。

「分かった」

「俺といる時は傍にいろ、いいな?」

「ああ……うん」

隣に座ったら何気なく肩を抱いてきたが……テツは知らない間柄じゃない。
顔見知りだから、余計に違和感を感じる。

こないだは余裕がなかったが、今なら聞ける。

「あの…聞いていい?」

「なんだ」

「どうして俺にこんな真似をするんだ?」

「気に入ったからだ」

「気に入った?」

「おう」

テツが言った事は、確か……翔吾も言っていた。

「翔吾の言った事は、そういう意味だったのか」

なんか、地味にショックだ。

「若が何か言ったのか?」

「あんたが俺を気に入ってるって……」

「気づかれてたか」

「え、もしかして……俺が翔吾の家に通ってた時に、既にそういう目で見てたのか?」

「そうだ」

テツはあっさり認めたが……。

「ええ……」

そんな目で見ながら、格闘技の技をかけてきたのかと思うと、なんとも言えない気持ちになる。

「別におかしかねーだろ、若がお前に惚れてる事ぁ分かってた、だからよー、お前が若と繋がってるうちは手を出すつもりはなかった、ところが、お前は俺が親父と共に若を連れて叔父貴のとこへ挨拶に行った日、あれをきっかけに若と切れちまった、俺ぁ、日が暮れてお前の家に行ったんだぜ、引きずり出して訳を聞こうと思ったんだが、さすがにそれはマズいだろ、暫く様子を見てたんだが……2階に2つ部屋があった、で、カーテンを閉めた真っ暗な部屋、あれがお前の部屋だな?」

「そう……」

「くっ、はは……っ、あいつらが盛ってるのを見て、びびったのか?」

「そりゃ……、当たり前だろ、さっきも来たけど、三上っていう坊主頭……あいつが俺に変な事を言ったし、その後であんなものをみたら……やべぇって思うじゃん」

「まあ、そうかもな、けど、今は俺とこうなった、もうそれどころじゃねーな、っはは」

テツがあんな暴挙に出たのは、独りよがりで身勝手な想いが原因だった。

「俺の気持ちは無視なんだ、無理矢理あんな事をされて……、あんたはそれで満足なわけ?」

俺はこういう事を望んでない。
男同士でSEXするとか、そんな事にはかかわらずに生きる予定だったんだ。

「俺は欲しいものは無理にでも手に入れる、おお、そういや、家に行った時に姉ちゃん見たぞ、なかなか美人だな、名前は舞、いい女だ、悪くねー」

腹が立って仕方がなかったが、姉貴を見たと言われてドキッとした。

「くっ…、また脅しか!いい加減にしろ……!姉貴は関係ねー、姉貴には手を出すなよ!」

卑怯なやりようにかっとなり、はだかれた上着の衿を両手で掴み、食ってかかるように言った。

「おお、威勢がいいな、へへー、な?だから言っただろ?そいつは……お前次第だと」

テツは余裕だ。
馬鹿にするように俺の肩を軽く叩き、ニヤニヤしながらわざとらしく言う。

何か言い返したいが、姉貴の事を考えたら言い返せない。

上着から手を放して前に向き直り、膝を掴んで悔しさを噛み締めた。

「おっ、そうだ、忘れてた……、親父がな、おめぇからプレゼント貰ってえらく喜んでたぞ、満更でもねー顔をしてた、ありゃ、1回付き合わされるかもな」

すると、テツは思い出したように親父さんの事を口にした。

「えっ……付き合う?」

紋付袴を着た親父さんの姿が蘇り、腹を立ててる場合じゃなくなった。

「おう、いいもん食わせてくれるぞ、親父には厳つい連中が数人ついてる、そいつらが車で迎えに来るだろう、勿論食事中も傍でガードしてる」

具体的な説明を聞いて冷や汗が出てきた。

「ま、待ってくれ……、喜んでくれるのは嬉しいけど、俺はそういうの苦手だから……というか、礼はいらねー、テツ、親父さんと親しいんだろ?な、上手く誤魔化してくれ」

テツは親父さんからの信頼が厚い。
何とか断って貰わなきゃ困る。

「おお、構わねーが、その代わりお前は俺に付き合え、じゃねーと、食事の後でホテルへ連れてかれるぞ」

ところが、テツはまだ怪しげな事を言う。

「ホテル……?」

「食事だけで済むと思うな、親父と床を共にする羽目になるだろう、厳つい連中は部屋ん中にもついてくる、ドアにひとり、部屋ん中に2人、最低でもそれ位はつくだろう、お前は厳つい奴らに見られながら、親父に抱かれる羽目になる」

「え……」

ホテルと聞いただけで嫌な予感はしたが、語られた話は想像を絶する事だった。

「ま、それでも構わねーというなら、付き合やいい」

──そんな事、冗談じゃない。

究極の選択ではあるが……テツに付き合う方がマシだ。

「分かった、あんたに付き合う……、だから親父さんの事は頼む、断ってくれ」

「へっ、任せな、親父は俺の意見にゃ真面目に耳を貸すからな」

テツは自信ありげに頷いた。

「よかった…、親父さんだけでもビビるのに、見られながらとか……そんなの異常としか思えねー」

ヤクザな世界は闇が深すぎる。
理解できない領域だが、テツに任せりゃまず大丈夫だろう。

安心してため息をついていた。

その後はコンビニで買った食いもんで食事を済ませ、和やかなムードで過ごしたが、和やかなムードはそう長くは続かなかった。

食事が済んだら、前回やらされた……アレをやられた。

浣腸とシャワ浣。
けど、1回経験したせいか、諦めの境地に辿り着いた心境だった。
テツは浴室に行った時に服を脱いでシャワ浣をやったが、慣れたら自分でやれと言う。

そんな事に慣れたくはなかったが、黙って頷いた。

リビングからは見えないが、ベッドは部屋の左奥にあった。
キングサイズの黒いベッドだ。

ベッドの足元に小さな出窓があるが、何も飾られてはいなかった。

真昼間から……陽の差す部屋ん中でテツと裸で抱き合う。

「背中を抱け」

素直に従って背中を抱いたが、体を重ねたらテツのナニが当たってくる。

俺のはふにゃふにゃだが、テツのは勃起していた。

男を抱いていきなりその気になれるとか、俺にはよく分からないが、他人のチンコはやたら生々しく感じる。

首筋に唇が触れると、ざらつく髭が肌を擦った。
それもちょっとは慣れたような気がしたが、感じるかと言われたら……無理だ。

テツは首筋や肩にキスをして、気まぐれに舌を這わせていったが、やってるうちに徐々に息づかいが荒くなるのが分かる。

「嫌そうな面ぁしやがって」

耳元で囁くように言われて焦った。

「そんな事は……ない」

無意識に顔を顰めていたらしく、慌てて誤魔化した。

「ほお、じゃ確かめてやる」

テツは意地悪くニヤついて、耳を舐め始めた。
耳は敏感で、濡れた舌が触れただけで反射的に首を竦めてしまったが、髪を括ってるせいで耳が露出している。
テツは耳介を舐め回し、腰の辺りがゾワゾワした。

「うわ、ちょっ…、うーっ」

「こら、逃げるな」

舌から逃れようとしたら、テツは頭を押さえつけて穴の中に舌を突っ込んできた。

「ひぃ……!だ、だめだ、それ、ちょっと……ああ”」

グチュグチュという音が、頭ん中にダイレクトに驚いてくる。

「クックッ……、いいな、悪くねー」

テツは楽しげだが、やられるこっちは耳ん中唾だらけになるし、たまらねぇ。

「ちょっと、ああ”っ!突っ込むな!つ、唾が入るー!中耳炎になるから、マジで……、マジだから!」

「うるせぇな、ったく……、ムードもへったくれもねー」

じたばた藻掻きながら喚き散らしたら、テツはぶつくさ言って耳舐めをやめた。
体を下にずらし、胸の肉をぎゅっと摘んで乳首をしゃぶりだしたが、舌先でつつかれても擽ったいだで何も感じない。

「お前、乳首鈍いな」

「そりゃ……男だし」

テツは不満げに言って起き上がり、這いつくばってベッドの脇に手を伸ばした。
サイドテーブルの引き出しを開けて中を探っていたが、やがて何かを取り出して戻って来た。
何かチューブのような物と、コードのついたピンク色の物体を手にしている。

「ん?」

黙って見ていると、チューブの蓋を開けてクリームを指に出し、それをそのまま俺の胸に持ってくる。

「ち、ちょっと……、それなに?やばい物?」

得体の知れないものを塗られるのはごめんだ。
慌てて起き上がったが、肩を押されて直ぐに元に戻された。

「こりゃ、ただの媚薬だ」

テツは両乳首にクリームを塗り、ピンク色の物体を乳首にくっつけた。

「ん、なんだこりゃ?」

よく見たら、その物体は片方がクリップみたいになっている。
小さなクリップが乳首を挟んでる状態だが、痛くはなかった。
ただコードがついていて、スイッチみたいな物がくっついてるのが気になる。

「なあ、テツ、これってあれ?アダルトグッズってやつ?こんなもんつけて、なんか……可笑しくね?」

アダルトグッズを直接見たのは初めてだが、こんな物を乳首にぶら下げるのは……見た目的に笑える。

「こうすりゃ、笑えなくなる」

テツはスイッチ状の物を両手に握ると、それぞれを同時にONにした。

「うっ、わっ、ちょっと……、ちょっと待って、なに?あっ、これ、無理だから」

さっきまで擽ったいだけだったが、嘘みたいに乳首が敏感になっている。
敏感になった乳首に、ピンク色の物体が振動を与えてくるから堪らない。
クリップでくっついた物体を取ろうとしたが、テツに両手首を掴まれてベッドに押さえつけられた。

「へへー、そのままだ」

「そんな……、なんかビリビリくる、うっ、ううっ!手を放せ」

「駄目だ、嫌でも感じるだろ?」

「なんだよ……無理矢理感じさせるわけ?」

テツは手を退けてはくれず、乳首からくる刺激が体全体に響く。

こんなに敏感になったのは、きっとあのクリームのせいだと思ったが、あんなものがこんなに効くとは思わなかった。

「っ……!う……」

「へへー、教えてやろうか、こりゃ乳首専用のローターだ」

「そんなもんが……常備してあるとか……、マジで……変態じゃん」

「口が減らねー奴だな、じゃ最強にしてやる」

本当に変態だと思ったが、テツは俺の手首を片手で束ねて押さえつけた。

「あっ、ちょっ……まさか」

「くっくっくっ……」

不敵な笑みを浮かべると、腹に乗っかったローターのスイッチを切り替え、両乳首から伝わる振動が強くなった。

「う"っ、ああ"っ!ヤバイ……ヤバイって」

「お前な……、少しはおとなしくできねーのか」

テツは冷淡な目をして俺の手を両手で掴み直したが、媚薬と振動のダブル攻撃は、体の芯にダイレクトにくる。

「うぅ……なんなんだよ……くっ!」

ただの無機質な電気的振動なのに、ふにゃふにゃだったチンコが勃ってきた。

「全く…、な、もうちょい色気を出せ、少しは感じろよ」

「そんな事言われ……てもっ!これ、何とかして……!」

絶え間なくくる刺激に我慢できず、テツに頼んだ。

「しょーがねーな、じゃ、あと1分我慢しろ、我慢出来たら取ってやる、どうだ?」

「わ、わかった、我慢する」

テツは条件を出してきて、俺が承諾したら手を放して足元の方へ移動した。
これでやっと解放されると思ったが、1分というのは待ってるとやたら長く感じる。

ひたすら我慢していると、テツは直ぐに戻ってきた。

「1分経った?じゃ、外してくれ」

「へへっ」

だが、ニヤニヤしながら銀色の怪しげな物体を持っている。

「あっ!ちょっと……騙したな!やめっ……」

「おめぇがじっとしねーからだ」

テツは俺を騙した。
手錠を出して俺の両手首に無理矢理はめてきたが、手錠には予め別の太い鎖を繋いでいたらしく、その鎖の端っこをベッドのヘッド部分に繋いだ。
ベッドのマットの下に手を突っ込んでいたので、手錠は予め仕込んであったようだが、鎖を繋いだヘッド部分が都合よく1部柵になっているのはおかしい。

ショックというより、唖然とした。
ここまで用意周到なのは、今までこういうプレイを楽しんできたとしか思えない。

だけど、テツの趣味について考える余裕はなかった。
否が応なくバンザイする格好にさせられ、ローターは休まず働いている。

「ううっ……、なんでこんな……」

いつか映画で観た拷問シーンが浮かんできた。

「これで終わりだと思うな、へっへっ」

腹が立つし、情けない……。
そんな中で変態プレイに体が勝手に反応する。

繰り返し襲う淫らな刺激に苦悶していると、テツはいつの間にかローションを手にして足元の方へ移動している。

「ち、ちょっと……またアナル?」

「あたりめぇだ、1回やったからってそう直ぐに馴染むものじゃねーからな、ほら、やるぞ」

俺の足をひょいと抱えあげ、M字開脚にさせる。

「ううっ……ひでぇ、こんな拷問まがいな格好させられて……、俺はアナルなんか使いたくねーのに」

泣きたくなって嘘泣きをしたが、テツはちんこを摘んで左右に振った。

「グズグズ言うな、ったく、なんだぁこりゃ、ふにゃふにゃじゃねーか」

「振るな、アナルやるなら……乳首……外せ」

媚薬が染み込んだ乳首は、敏感なのを通り越して痺れたように感じる。

「へへーっ、そうはいかねーぞ、お前の体は俺のものだからな、俺好みに改造してやる」

せめて乳首を解放して欲しかったが、テツは意地悪く笑って言う。

「鬼ぃ!変態!悪魔!」

頭にきて罵ったら、アナルにノズルを挿し込まれて体が硬直した。

「ん、う……っ」

「おい、感謝しろよ、俺が丁寧に慣らしてやったお陰で、アナルは無事だったんだからな」

「そんな事……、頼んで……ねーから」

テツは勝手な事を言ってローションをアナルに塗り込める。
乳首から伝わる振動は、乳首よりも下腹部に響くような気がする。

「はあ、う……」

「おめぇ知らねーだろ、アナルを掘る時にゃしっかり慣らさなきゃマズい、無茶に突っ込んだりしたら死ね事もあるんだぜ」

こんなので感じたくはなかったが、テツはアナルに指を突っ込んで怖い事を言った。

「んっ……」

指がヌプッと入り込んできて、必死に意識を逸らしていたが、死ぬと聞いたら聞き捨てならない。

「し……しぬ……って?」

「血管が走ってるからな、大量出血を起こして死んじまう」

「そ、そう……なのか」

大量出血……。
尻に突っ込まれて血ぃ流して死ぬとか、そんな死に方……絶対に嫌だ。
そういえば、父さんが以前痔の手術をした時に、手術をする前に出血したと聞いた事がある。
テツの話は嘘には思えない。
もし尻から血ぃ流してみっともなく死んだりしたら……きっと姉貴に心底馬鹿にされる。
怖くなって、おとなしく従う事にした。

「そうだ、そうしてろ、じっくり解してやるからな」

覚悟はしたが、乳首のせいで腹の中まで敏感になっている。
指は直腸の上を弄り、チンコの下辺りを重点的に責めてきて、下腹部全体が痺れたような快感に襲われる。

「ハァハァ……、あっ、ううっ……」

下腹がぎゅっと締め付けられるような感覚が襲いかかり、やり場のない淫らな刺激に耐えかね、拘束された手を下へ引っ張っていた。

「おっ、感じてきたか?普通はもっと時間がかかるもんだが、おめぇはかなり優秀だ、これほど感度がいいとは思わなかったが、いいものを手に入れた、俺の目も満更じゃねーな」

「ど……どうでもいいけど……そろそろ乳首を……外してくれ、ハァハァ…」

テツが何を言おうが、そんな事はどうでもよかった。
乳首から伝わる振動と腹の中の痺れが一緒くたになり、テツが指を動かす度に体がビクビクして、腹ん中から快感が湧き出してくる。

「誰も見ちゃいねぇ、な、思いっきり感じてみな」

なのに、テツは空いた手でちんこを握ってきた。

「あうっ……!」

張り詰めたチンコをぎゅっと握られ、変な声をあげてしまった。

「いいぞ、恥ずかしがるな」

テツは竿を扱きながらアナルの中を刺激する。
これで感じたら……戻れなくなる。
危機感をおぼえたが、体はどんどん昂っていく。

「ああっ、ハァハァ、イ、イク……、んっ!んんー!はあぁっ……!ああ……あぁ」

テツの手の中で竿が脈打ち、陶酔するような甘い痺れに呑まれた。

「そうだ、気持ちいいだろ、こないだは俺も余裕がなかったからな、へっ、こっから本領発揮だ」

射精する快感は体内の疼きを伴っている。
テツの術中にハマっているのはわかっていたが、体に力が入らず、何も言い返せなかった。

腹の中から湧き出す快感は、射精しても止む事はない。
体がビクビク痙攣し、やりようのない疼きに悶えるしかない。

「ハァハァ、あっ……あぁっ……!」

「おい友也ぁ、おめぇいい面してるぞ、よし、突っ込んでやる」

もうどうでもいい。
早くどうにかして欲しかった。

テツは乳首からローターを外し、鎖と手錠を外した。

「ふ……、はあ、はあ、あぁ……」

力の抜けた手首を目の前にかざしたら、手首に赤い痣がついていたが、今はそれどころじゃなかった。

テツは俺の頭の下から枕を抜き、それを尻の下に噛ませたが、されるがままに身を任せていた。

中に出されたらマズい……。
そんな事をぼんやりと考えていたら、アナルにナニがあてがわれた。

「うっ……!」

硬い肉塊がアナルを押して中に入り込み、一瞬体が強ばったが、ぐっと深く突かれて快感が走った。

「はうっ……、あぁっ!」

テツのちんこは上に反ってるから、上を擦り上げてくる。

「おめぇ、前立腺の感度最高だな、はあ、はあ、背中を抱け」

言われるままに背中を抱いたが、テツはわざと浅く出し入れして、感じる箇所を突いてくる。
まだ2回目なのに、前回感じた苦しさや違和感が消えていた。

「う"っ、そこ……、ああっ!なんか、くる、ハァハァ」

下腹がぎゅっと締め付けられるような快感が、さっきより強くなってきた。

「素直に感じてりゃいいんだよ」

「ハッ!……あぁーっ、もうっ……くうぅ……!」

体中が淫靡な痺れに包まれ、浅黒い背中を夢中で抱いていた。

「はあ、いいか、口開けて舌を受け入れろ」

テツは唇を重ねて舌を入れてきたが、茹だるような意識が異常な高揚感をもたらした。
暴れ回る舌に自分の舌を絡め、混ざり合う唾液を無抵抗に飲み込んだ。
尻の下に枕を噛ませてるせいで、ナニは腹の中を深く抉りあげてくる。

「ふっ、ぐっ……!」

くぐもった声を漏らしたら、テツはキスをやめてグッと奥を突き上げた。

体内で脈動を感じた瞬間、体が強く痙攣し始めた。

「う……あ"……あ"っ……ああ"」

「おめぇ2回目にしてドライイキしやがったな、さすがは俺、へへー、な、おい、良かったな、これから楽しくなるぞ」

テツは得意げに言った……。

半勃ちのチンコがダラダラと汁を垂らし、体がビクビク痙攣している。

「ハァハァ……あ"……あ"……」

こんなのは初めてだ。

死ぬほど気持ちいい。

なのに……今度は本気で泣けてきた。

「うっ、ううっ……」

「おい…、なんで泣くんだよ」

「俺……感じたくねーのに、こんな……ううっ」

「ふうー、しょーがねーな、泣くな、いいじゃねぇか、俺の前限定なら誰にもバレねーだろ?」

「テツ……限定?」

「おお、そうだ、お前は俺だけとやる、それならいいだろ」

「ううっ、微妙だ……」

「んだよ……、いいか、泣いても無駄だぞ、俺はお前を抱く、嫌ってほど抱いてやるからな」

テツはこの先もやると宣言した。
俺にとっては災難としかいいようがなかったが、テツは片腕で俺を抱いたまま、まるでガキの頭でも撫でるように俺の頭を撫で始めた。

身勝手で独りよがりなテツが、嘘みたいに優しく頭を撫でてくる。

宥めるような手の感触を感じるうちに、ふと翔吾の乳母役に指名された理由が分かったような気がした。

今だけ……ちょっとだけ本来の自分を裏切って、テツの背中をぎゅっと抱き締めた。

「おっ、へへー、俺に惚れたか?」

テツは勘違いして聞いてきたが、即座に否定した。

「あんたが、抱けって……言ったからだ」

「ふっ、そうか……」

テツのせいにして誤魔化したら、テツはそれ以上何も言わなかった。


俺は……テツの事は嫌いじゃない。
テツは翔吾の乳母役として翔吾に付き従っているが、翔吾は親父さんに甘やかされてるせいか、時に我儘を言う事があった。
テツはどんな時も冷静に対処し、翔吾を上手く操っていた。

それから、テツが暇を見つけては体を鍛えている事も知っている。
翔吾の屋敷に通ってた時に、テツの座敷をこっそり覗いた事がある。
テツは上半身裸で、ジムにあるようなトレーニングマシンを使用中だった。
その後見つかってレスリングの技をかけられたが、俺の中のヤクザのイメージは、もっと堕落したイメージだったので、真面目に筋トレするテツの事を見直した。

惚れた腫れたではなく、元々好感が持てる相手だった。

だから、体の熱が冷めるまで抱き締めていた。











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あきゅろす。
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