BL長編変態ヤクザな話snatch(完結)
Snatch12tangle
◇◇◇
アパートに行った翌日は、最悪に眠かった。
それから更に数日が過ぎたが、翔吾はその間学校を休んでいた。
親父さんの跡を継ぐと言っていたから、就職先は決まったようなものだ。
今まで若頭としての責務を放棄していただけに、家業を継ぐための準備で色々と忙しいんだろう。
翌週の火曜日に翔吾は登校してきた。
普通に話しかけてきて安心したが、いつテツの話題が出るかと思ってヒヤヒヤしていた。
しかし、翔吾はテツの事には触れなかった。
密かに胸を撫で下ろしていたが、その日の夕方、下校途中に三上が電話してきた。
三上は今から付き合えと言う。
本気で嫌だったが、仕方がない。
駅に行く途中のコンビニで待ち合わせをした。
三上はコンビニの駐車場には入らず、少し手前の道路脇に車を停車させた。
車は前と同じだった為、すぐにわかったが、どうやらこの車が三上の愛車らしい。
恐る恐る車に近づいたらドアを開けて車から降りてきたが、サングラス越しに俺をジロっと見ると、車の後ろを開け放って俺に近づいて来た。
「自転車を貸せ」
黙って自転車を渡したら、車に積んで運転席に向かったが、その途中で俺に『乗れ』と言った。
無言で助手席に座ると、三上は直ぐに車を出したが、急発進して乱暴にハンドルを切ってUターンする。
三上はテツより運転が荒い。
「おい、あれからテツと会ったのか?」
車を街に向かって走らせながら、テツの事を聞いてきた。
「それは……」
テツと会った事は言いたくなかった。
「会ったんだな、おめぇ…まだ童貞なんだろ?」
「え?」
「ふっ、今から卒業させてやるよ」
「ん、卒業?」
「あの女に会わせてやる」
口ごもっていると、三上は前に話したテツの元カノの事を出してきた。
「女って……まさかテツの……」
「おお、そうだ、ただでやれるんだ有難く思え」
「いや……、いいです!遠慮します!」
「真実を見るのが怖いか」
「い、いえ……そういうわけじゃ……、俺は……テツが過去に付き合った女に興味ないし、それに……童貞で構いません」
「まあ、そう言うな、たっぷりサービスして貰え、はっはっはっ」
全力で断ったが、どうしてもその女に俺を会わせたいらしい。
有無を言わさず、連れて行かれた。
通り沿いに背の低いビルが立ち並ぶ、いかにも歓楽街といった雰囲気の場所にやって来た。
三上はビル周辺にある駐車場に車をとめると、車を降りるように言った。
車を降りて三上の後ろについて歩いたが、ビル側の店舗の前に立て看板が置いてあり、コースや料金がかいてある。
こんな場所に来るのは初めてで、変にドキドキして不安になった。
三上は暫く歩いたところで足を止めた。
もしかして着いたのか?と思って、すぐ脇のビルに目を向けると、やや奥まった所に店の入り口らしきドアがあった。
その上にピンク色の看板があり、ソープと書いてある。
──どうやらここらしい。
「おい、裏からだ、ついて来い」
三上は振り返って偉そうに言うと、ビルとビルの間の狭い路地に入って行ったが、暗く狭い路地を見てびびった。
路地の左右に建つビルを見上げたら、どちらもくたびれた感じの三階建てのビルだが、看板があったのは左側のビルだ。
その女は、たった今目にした看板の店で働いているらしい。
「何をしてる、モタモタするな!早く来い!」
行きたくないが、行くしかなかった。
路地へ入って裏口から店の中に入った。
中はカーテンで仕切られていて、何がどうなってるのか分からなかったが、三上は俺に『ちょっと待ってろ』と言ってカーテンの奥に消えた。
多分事務所にでも行ってるんだろう。
やがて戻って来ると、目の前を指差して『そこのカーテンの向こう側は待ち合いだ、そこを真っ直ぐ行きゃエレベーターがある、それに乗って三階へ行け』と言った。
緊張感が一気に高まったが……やっぱりその女に会いたくない。
「あの、俺……、こんな事したくないです、下校途中だし、帰りが遅くなると家族が心配するので、帰してくれませんか?」
「友也、行かねーと、地下室に連れてくぞ」
「地下室?」
「おう、おめぇにだけこっそり教えてやる、ここの地下はVIPしか入れねー秘密の部屋だ、そこにはな、色んな道具が置いてある、天井に吊るす為のフック、縛り付ける為のポール、壁は磔もできる、椅子やブランコ、他にもまだあるが、勿論シリンジやアナルプラグもあるぞ、手錠、足枷、開口器……、小物も一通り揃ってる、おめぇがどうしても嫌だと言うなら、VIPルームに招待する事になるが……、どうする?」
どうせ無理だとわかってはいた。
怒鳴りつけられる事を覚悟して頼んだのだが、三上は声を潜めて地下室がある事を明かし、様々な道具の名前を並べ立てた。
道具については、テツが使用した手錠と、三上が使ったシリンジとアナルプラグ……そのくらいしか分からなかったが、地下室が変態プレイをする場所なのはわかった。
「三階に行きます……」
変態プレイに付き合わされるのはごめんだ。
「おお、終わったらまたここに来い、へへっ、楽しんできな」
「はい……」
ニヤつく三上に返事を返してカーテンの向こう側に行った。
すると、ソファーに客らしき男が座っていて、こっちに振り向いた。
慌てて目を逸らし、真っ直ぐに歩いて行ったが、またカーテンがある。
一瞬迷ったが、早くその場から離れたかったので、カーテンの向こう側に入った。
目の前にエレベーターがある。
ボタンを押したらすぐに扉が開き、エレベーターに乗って三階のボタンを押した。
俺は学生服のままだが、衣替えして半袖になっている。
心臓がドキドキして何気なく胸を見たら、名札を付けっぱなしにしている事に気づき、冷や汗をかきながら急いで外した。
三階にはあっという間に着いた。
ドアが開いて廊下に出たら、目の前にそれらしい女が立っている。
肩や胸が大きく空いた真っ赤なドレスを纏い、スタイルはいいが、異様に痩せた細い腕が印象的だった。
女は俯いていた為、長い髪が顔を隠して顔がよく見えなかったが、雰囲気から姉貴よりも年上に見える。
──嫌だった。
顔を見たくないし、そんな事……できる筈が無い。
逃げ腰になって後ずさりしたら、女がいきなり撓垂れ掛かってきて、びっくりして狼狽えた。
「あっ、あの……」
肩を掴まれてしどろもどろになっていると、女はゆっくりと顔を上げ、嫌でも顔を見る羽目になった。
可愛いというよりも、目鼻立ちの整った美人のお姉さんと言った感じだ。
何となく、テツが惚れたのもわかるような気がしたが、お姉さんは背伸びして顔を近づけてきた。
「え……」
顔を傾けてキスしようとしたので、肩を押し返してやめさせた。
「ちょっ……」
「なんでー?ねー、いいでしょー」
──何か様子が変だ。
意味もなくニヤニヤ笑い、目線が定まっていない。
「いや、あの、俺は……」
「ふふっ……」
困惑しながら体を離そうとしたら、にっこりと微笑んで股間をギュッと握ってきた。
「わ……、何やって!」
手を払い除けてお姉さんから離れようとしたが、ニヤニヤしながらしつこく絡みついてくる。
「お客さーん、どうしてー?ねー、どうして駄目なのー」
「やめてください!」
イラッときて、つい突き飛ばしていた。
お姉さんは力なくその場に倒れ込み、床に両手をついて泣きだしてしまった。
マズいと思って焦り、お姉さんの傍に行ってしゃがみ込んだ。
「あ、あの……、ごめん、大丈夫?」
声をかけてみたが、ただ泣くだけだ。
「参ったな……」
足でも挫いたのかと思って、確かめるように体を見たら、左腕の内側に痣がついている事に気づいた。
黒ずんだ縦長の痣だ。
なんなのか疑問に思ったが、ふとシャブという言葉が頭に浮かんできた。
「まさか……クスリを」
そう言えば、テツも俺を拉致った時にシャブを使うと脅したが、このお姉さんは本当に薬を打たれている?
だとしたら様子がおかしいのも頷けるが……認めたくはなかった。
「おい、友也!」
背後から怒鳴り声がして、振り返ったら三上がやって来ていきなり胸倉を掴んだ。
「う"っ!」
「おめぇ何やらかしてんだ!こいつぁ売り物だ、売り物に傷をつけられちゃ困るんだよ!ああ"?分かってんのかコラァ!」
「くっ……」
「来い……!お前もだ朱莉、さっさと立て!」
建物内には、カメラが設置してある。
そんなのはちょっと考えればわかる事だったが、後の祭りだ。
お姉さんと共に、引きずられるように部屋へ連れて行かれた後で気づいた。
部屋の中はやたら派手だった。
赤を基調とした壁に金色の柱、左側にあるベッドも布団以外金色だ。
正面奥にはガラス張りの浴室があるが、俺はベッドから少し離れた場所に立っていた。
三上が朱莉と呼んだお姉さんは、三上に腕を掴まれた時点で泣き止んでいたが、ベッドに座り込んで不貞腐れた顔をしている。
「朱莉、何ぼさっとしてる、客だ、早くやれ」
三上は朱莉と俺の間に立ち、朱莉に向かって指図した。
朱莉は急に表情を変えて俺の前にやって来たが、ニヤニヤ笑うわけではなく、不貞腐れた顔でもない。
さっきまでハイだったのが嘘みたいに無表情になっている。
血の気の失せた青白い顔は、まるで魂の抜けた傀儡のようだ。
朱莉は俺の体に手を伸ばし、シャツのボタンに手をかけてきたが、三上は傍に立って出て行こうとしない。
もう諦めてはいたが、三上に見られながらやるのは嫌だ。
「あ、ちょっと待って……」
「おめぇな、後ろ手に縛りあげるぞ」
「わかった、やるから……、あの、部屋から出て欲しいんだけど」
「駄目だ、見届けてやる」
しかし、三上は出て行くつもりはないらしい。
ベッドに座ってサングラスを外し、ポケットからタバコを出して口に咥えた。
嫌だけど、どうしようもない。
三上が見物する目の前で、朱莉のやりたいようにやらせた。
朱莉は慣れた手つきで俺の服を脱がせると、シャツとズボンをハンガーに掛けて壁のフックにかけた。
靴下をベッドの端に置くと、パンツだけになった俺の前に跪いて、布越しにチンコを撫で回す。
「あの、シャワーを……」
学校から帰る途中だったし、汗をかいたままだ。
布越しに鼻先を擦りつけられて思わず腰を引いたが、朱莉は俺を見ようともせずに布越しにチンコを甘噛みする。
「う……、ち、ちょっと……シャワーを、あ、朱莉さん、聞いて」
布を通して熱い息が吹き掛かり、顔がかーっと熱くなった。
朱莉の肩を掴んでやめさせようとしたが、朱莉はパンツをズラしてチンコをパクっと咥えた。
「ひっう!」
温かな口内に包まれた瞬間、体がビクンと震えて変な声が漏れた。
「っはは、なんだぁ今の声は」
三上が馬鹿にして笑ったが、チンコは吸い込まれるように朱莉の口の中に入っていき、尻にギュッと力が入ってゾッとするような快感が走った。
「わっ、んんー!ま、待って」
「朱莉はちんぽが好きだからな、くっくっくっ」
三上は下卑た事を言ったが、それは満更嘘ではないらしい。
朱莉はチンコを浅く頬張って、舌をグリグリ回して亀頭全体をねっとりと舐め回す。
敏感な亀頭を圧力をかけて舐め回され、チンコはあっという間にビクつき始めた。
「うっ、ヤバい……、そんなにやったら出る」
「飲ませてやれ、わけぇからいっぺん抜いても知れてるだろ」
三上が呟くのが聞こえたが、その直後にチンコが脈打ってビュッと精液を飛ばした。
「ううっ……!」
精液を朱莉の口の中に出してしまった。
マズいと思ったが、気持ちよさが勝って腰を突き出していた。
「あ、ハァ、ハァ」
朱莉はチンコにしゃぶりつき、ジュルジュル音を立てて精液を飲んでいる。
射精する快感に浸っていたら、三上がふざけるように朱莉の肩を叩いた。
「おい朱莉、こいつぁ童貞だ、まだ18だぜ、わけぇ奴のザーメンはうめぇか」
すると朱莉はすっと立ち上がってニッコリと微笑んだ。
「ふふふっ、いっぱい出たね、お風呂行こっか」
無表情だったのが嘘みたいに明るく話しかけられ、あまりの豹変ぶりに唖然としたが、感情がコロコロ変わるのはクスリのせいなんだろうか……。
「あ、ああ、うん……」
俺にはよく分からなかったが、頷くしかない。
初めての相手がテツの元カノ……。
喜んでいいのか、よく分からない状況でパンツを脱がされた。
朱莉はパンツを靴下の隣に並べると、手を繋いできた。
「お客さーん、下だけ名前教えて」
「あ……、友也」
「友也君か、宜しくね」
「ああ、うん……」
名前を聞かれて疑問に思いながら答えた。
三上が呼んだのを聞いてる筈だが、単に聞いてなかったのか、それとも薬でおかしくなってるのか……。
分からないままに手を繋いで浴室に向かったが、テツともこんな風に手を繋いだのかな?って……ふとそんな事を思った。
浴室の手前まで行ったら、朱莉はドレスを脱いで脱衣カゴの中に放り込んだ。
レースのついた黒い下着を身につけていたが、色っぽい下着姿を目の当たりにして、堪らず顔を背けていた。
「友也君ってウブなんだー、かーわいい」
朱莉は楽しげに言って俺の手を握ってきた。
「わ……」
「ねえ、ほら、脱がせて」
「えっ、あ、い、いや……その」
背中を向けて頼んできたが、白い背中に黒いブラを前にして、カチコチに緊張して動けなくなった。
テツとはあんなに大胆な事をしてるのに……頭が真っ白になって何もできない。
「おい、朱莉、お前は風呂で待ってろ、そいつを貸せ」
もたついてると、背後から三上がやって来て怪しげな事を言い出した。
「え……」
「友也、ケツをキレイにしろ、これでやれ」
三上は俺の目の前に浣腸を突きつけて命令する。
朱莉の前で俺とやるつもりらしいが、女に見られながら掘られるとか、そんなの嫌に決まっている。
「ちょっと待ってください、童貞を捨てる為に来たんですよね?それは勘弁してください」
「黙ってやれ、それとも朱莉共々地下へ行きてぇか?」
やめて欲しかったが、地下へ連れて行かれたらもっと恐ろしい事になる。
「分かりました……」
浣腸を受け取るしかなかった。
それから直ぐにトイレに入り、排泄を済ませて浴室に戻ったが、朱莉がいる前でシャワ浣をするのは嫌だった。
朱莉は裸になって浴槽の縁に座っていたが、俺がいない間に浴槽に湯を溜めたらしく、ピンク色の大きな浴槽は湯で満たされていた。
「あの、朱莉さん……、少し外して貰えませんか?」
「んー?」
傍に行って朱莉に声をかけたら、鼻にかかった声で怠そうに答えたが、三上が口を挟んできた。
「おい友也、さっさとやれ、朱莉はそのままだ」
三上が見張っている以上、どうにもならない。
排水口に近い場所に座り込み、いつものやり方でやっていった。
やってるのを見られないように、朱莉の方へ向いてやっていると、朱莉はトコトコと俺の傍にやって来てわざわざ尻を覗き込む。
恥ずかしさでいっぱいになり、パニクりながら朱莉に言った。
「朱莉さん……駄目だ、あっちに行ってて」
「それ、あたしもたまーにやってる」
「えっ…」
「お尻でエッチするの、ふふっ、テツとよくやったなー」
だが、朱莉は天井を見上げながら自分もやると言い……さらっとテツの名を口にした。
「あっ……」
恥ずかしさは一瞬で消え去り、胸にズキンときた。
朱莉はテツの事を覚えている。
当たり前の事だが、ショックだった……。
茫然としながら何気なく朱莉へ目をやったら、太ももに青い蝶のタトゥーが入っていた。
──ダブルショックだ。
朱莉は歌を歌いながら浴槽の縁に座り直したが、俺は無意識に手だけ動かしてシャワ浣を終えた。
朱莉は俺がシャワ浣を済ませたら床にマットを敷いた。
見ていないようで見ていたらしい。
恐らく、同じ事を何十回と繰り返してきた事で、次に何をやればいいか、体に刷り込まれているんだろう。
マットはラブホにあった物と似ていたが、ここのマットの方が大きい。
俺は朱莉に導かれ、マットの上に座った。
足を伸ばして座ったら、朱莉は俺の体をボディソープで洗い始めた。
真っ裸の朱莉に体中を撫で回されているというのに、下着姿を見た時のドキドキ感がなくなっていた。
「ふっ、つまらねーな」
朱莉に身を任せてぼんやりとテツの事を考えていると、後ろから三上の声がして、振り返ったら三上が裸になって立っている。
「朱莉、オイルは塗るな」
三上は朱莉に向かって言ったが、オイルの意味は俺にはわからなかった。
「はーい、じゃ流すからー」
朱莉は三上の言葉を聞いて、泡まみれの俺の体をシャワーで洗い流していったが、終わったら股間にかがみ込んでフェラをし始めた。
既に1回やられて分かってはいたが、舌使いが凄くてまた直ぐにイきそうになってきた。
「ハァ、あ、やばい、出る」
「おい朱莉、もういい」
あとちょっとでイきそうだったが、三上がフェラをやめさせた。
朱莉は起き上がって俺の横に正座したが、ふと見れば……チンコにゴムが被せてある。
「ん?」
いつの間にやったのか、全く気づかなかった。
手を使って被せたわけじゃないから、口でハメたとしか思えない。
気づかないうちに口を使ってゴムをハメるとか……凄すぎる。
「正上位だ」
場違いなのは分かっていたが、手品みたいな技に感心していると、三上が再び朱莉に向かって指図した。
「うん、わかったー、友也君、おいでおいでー」
「えっ」
朱莉は俺の前に寝転がって足を開いて誘ってきたが、陰毛の中に見える割れ目を見てびびった。
「早くー、おいでよ」
「い、いや……あの」
おいでと言われても……どうしたらいいか分からない。
「さっさと行け!オラ、こうするんだよ!」
「うわ、ちょっと、そんな無茶苦茶な」
三上はもたつく俺を強引に朱莉の上に被せ、俺は慌てて朱莉の両脇に手をついたが、横からチンコを握られて焦った。
「ったく、世話のかかる奴だ、ちんぽをここに入れりゃいいだけだ」
焦りまくる中でチンコの先端が割れ目にあてがわれ、三上は腰をぐいっと押さえつけてチンコを中にねじ込んだ。
「あっ!うあ…」
ヌルッと滑ってチンコが根元まで埋まり、温かくギュッと包み込まれる感触に体が強ばった。
「アハァン……!」
朱莉は仰け反って甘い声をあげたが、俺はテツの元カノとやってしまった事に動揺しながら、チンコから感じる初めての感触に苦悶した。
「あ、う、ハァ、ハァ、あ、朱莉…さん」
「初めての女だ、よーく味わえ、テツも味わった穴だからな、っははっ」
三上はムカつく事を言って笑った。
「くっ……」
「俺はこっちだ」
下衆というのは三上の事だと思ったが、三上は俺の尻臀をぐいっと開き、ひんやりとした液体を垂らした。
アナルに垂れるドロッとした感触は……間違いなくローションだ。
──血の気が引いた。
「なっ……なにを?まさかこの状態で?」
「おお、あたりめーだ、その為にわざわざ洗浄させたんだからな」
「そ、そんな事……やめてください!」
「へっ、まあ、そう言うな、こんなこたぁ滅多に経験できねーぞ」
逃げようとして藻掻いたが、下には朱莉がいる。
朱莉を庇いながら抵抗するうちに、背中に乗りかかられて三上のチンコがアナルを貫いた。
「う"っ、んんんーっ!」
「へっへっ、すげーだろ、おめぇはちんぽをマンコにハメながら、ケツをちんぽで貫かれてる、おい、気持ちいいだろうがよ、あっはっはっ」
本当に頭がおかしいとしか思えない。
三上は重なり合う朱莉と俺の上にかぶさって、腰を動かしている。
腕を突っ張ってなきゃ朱莉を下敷きにしてしまいそうだが、アナルを乱暴にズボズボ突かれたら、前立腺の辺りがジリジリと疼き始める。
「ハァハァ、あ、酷い、こんな真似、あんたはテツより……変態だ」
「おお、構わねー、だがな、テツはおめぇの下で喘いでるその女…朱莉を捨てたんだ、朱莉の腕を見りゃわかるだろ、そりゃ注射痕だ、それと太ももに蝶のタトゥー、その目によーく焼き付けておくんだな!」
三上はまたテツの事を腐して尻臀に腰を打ちつけたが、三上にケツを押されたら、腰を動かさなくても朱莉を突き上げる事になる。
チンコが朱莉の中を突きあげ、朱莉は甘い声を上げて悶えている。
腹の中の疼きとチンコの気持ちよさがごっちゃになり、息が乱れて意識が持っていかれる。
「う"っ……くっ、ハァハァ…」
真下で揺れ動くおっぱいを見たら、イきそうになってきた。
2人に挟まれて動きづらかったが、本能には勝てなかった。
夢中で朱莉を突いていたが、腰を振ったらケツにチンコが突き刺さる。
「ん、ああっ、ハァハァ、あっ……!」
「おお、やっとやる気になったか、くっくっ」
三上は動きを止めて俺を嘲笑ったが、込み上げる熱を止める事はできなかった。
「う、ううんっ、ああ……!」
思い切り腰を突き出したら、チンコが朱莉の中に根元まで埋まり、ビクビク脈打って射精していた。
「おおー、いいぞ、ケツが締まる」
気持ちよくて繰り返し腰を突き出していると、三上は俺と朱莉の両脇に腕をついて荒々しく腰を振った。
「ふあっ!ああ、あ、あっ!」
「アァ……ハァ、ア…ンンッ…」
朱莉の声と俺の声が重なり、異常な行為に頭がおかしくなりそうだったが、イキ果てたばかりで腹を抉られたら堪らない。
俺は常軌を逸した行為に溺れた。
朱莉はエロい顔をして喘ぎ、頬を紅潮させて完全にSEXにのめり込んでいた。
極限状態で何とか腕を立てていると、朱莉が俺の肩を抱いてうわ言のように呟いた。
「気持ちいい……アァ、好き……愛してる、ハァン、いい」
「朱莉……さ…ん」
なぜだか分からないが……朱莉が可哀相に思えてきて、衝動的に抱き締めた。
「朱莉が気に入ったか、テツとは別れて俺と付き合え、女が欲しけりゃいくらでもくれてやる」
三上は突き上げを激しくしながら勝手な事を言う。
「う……っ、だ、誰がっ……こ、ことわ……る、ああっ、ハァハァ」
そんな事……絶対に嫌だ。
「ふん、そうか、だがよー、おめぇは今から俺に種付けされるんだ、しっかり受け取りな!」
三上はぐっと奥を突いて動きを止め、体内でチンコが脈打った。
迸る体液を感じたら体がビクンと痙攣した。
「はあぁっ……!」
チンコは朱莉の中から抜け出していたが、ゴムが外れて精液と淫液の混ざった汁がマットの上に零れた。
「くっ、ハァハァ」
腕がガクガク震えていたが、何とか終わるまでもちこたえた。
快楽の波が静まり、三上は満足して俺の中からチンコを引き抜いた。
すっと立ち上がってシャワーを浴び始め、俺はゆっくりと起き上がってマットの上に座った。
朱莉も起き上がったが、俺には目をくれずに浴槽の方へ歩いて行く。
浴槽を跨いで湯に浸かると、湯を両手で掬って鼻歌を歌い出した。
「クスリを長くやると、ああなる」
三上はシャワーを浴び終えて俺の方へやって来て言ったが、俺は三上には答えず、子供のように湯を掬ってはしゃぐ朱莉を見ていた。
「おい、送ってやる、おめぇもシャワーを浴びて服を着ろ」
三上は珍しく声を荒らげずに言った。
「……分かった」
やる事をやって気が済んだのだろう。
三上が浴室を出た後、俺もシャワーを浴びてタオルで体を拭ったが、その間も朱莉は湯に浸かって遊んでいた。
部屋に戻ったら、三上は既に服を着てタバコを吹かしていたが、俺を見てタバコを灰皿で揉み消した。
「おい、どうだ、初めての女は良かったか?」
三上から目を逸らして服を着ていると、背中越しに聞いてきた。
「はい」
本当は最低だと言いたかったが、それだと朱莉に悪い。
「ふっ、また機会がありゃ連れて来てやる」
三上は俺の返事に機嫌を良くしたらしく、にやけ顔で気前のいい事を言ったが、俺は2度とここには来たくなかった。
服を着た後、三上と共に部屋を出てエレベーターに乗ったが、下に着くまで、三上は俺の肩を抱いていた。
店の裏口から外へ出て駐車場に向かい、車に乗り込んだ。
コンビニまで送ってくれるように頼んだら、三上は短く返事を返して承諾した。
車中では会話は交わさなかった。
コンビニまで戻ってくると、三上はやっぱり駐車場に入ろうとはしなかった。
俺は無言で車から降りようとしたが、三上に腕を掴まれて引き止められた。
「ちょっと待て、これをやる」
何かと思ったら、俺の手を掴んで万札を数枚握らせる。
「いいです、こんなの貰えません」
「俺の顔を潰す気か」
「分かりました、それじゃ……」
金なんか貰いたくはなかったが、睨みつけて脅すから受け取った。
渡された3万をポケットに突っ込んで車を降りたら、三上も車から降りて自転車を下ろした。
「今日は楽しめた、また連絡する」
自転車を受け取って三上の言葉に頷いた。
「はい」
三上は足早に車に乗り込むと、急発進してその場から立ち去り、俺はひとりになって心底ほっとした。
気分を変えようと思い、何の気なしに荷台に括り付けたカバンを2度叩いた。
時刻を確認したら23時手前。
今日体験した事はちょっとした災難だと……自分自身に思い込ませて自転車に跨った。
朱莉の事を振り切るように力強くペダルを漕いで、姉貴に対する言い訳を考えていた。
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