好奇心、短編BL(ハッテン場、自己開発)
密かな楽しみ……。
俺は密かにアナニーにハマっている。
ネットサーフィン中にたまたま目にしたアナル開発という記事、それを読んで興味がわいてしまった。
それからというもの、色んな事を調べてちょっとずつ開発した。
アダルトグッズを通販で購入し、ローターにバイブ、エネマグラ、アナルビーズまで。
様々なグッズでアナルを開発してきた。
人によるらしいが、俺は前立腺が感じる。
アナニーで中イキするようになった。
俺はゲイじゃない。
ノンケだ。
だから、本物の男とセックスするのは抵抗があった。
ひたすら自分の世界に浸り、ひとりで楽しんでいたのだが、ちょうどひと月前、電車内で痴漢に遭遇した。
びっくりした。
まさか男を痴漢する奴がいるとは思わなかったが、痴漢は俺の尻を撫で回して股間を弄った。
正直びびったが、どこの誰とも知らない奴に好き放題触られるうちに、感じてしまっていた。
そんな体験をして以来、俺はあの時に触られた感触を思い出して、アナニーするようになった。
毎日繰り返しているうちに、ハッテン場という場所がある事を知り、やたら気になって調べた。
古いホテルを利用してるタイプは、入場料を払って中に入る。
ロッカーで服を脱いで腰タオル姿になったら、右腕にロッカーキーをつけるとタチ、左腕だとネコになるらしい。
元はビジネスホテルだから部屋がわかれているが、一階の広間にはソファーやテーブルが置いてあり、ゴムやジュースの自販機もある。
奥にはサウナもあるのでそこに行ってもいいようだ。
基本的に自由行動、めぼしい相手を見つけてその場でやる。
皆純粋にやる為に集まるらしい。
それを読んだら股間がいきり立ってきた。
誰だか知らない相手に体を弄ばれる。
倒錯的な行為だと思うが、行ってみたい。
そう思うようになって3日目。
俺はそのハッテン場にやってきた。
ドキドキしながら中に入って、ロッカーキーを左腕につけた。
腰タオル姿で広間に行ってみたが、年配の50代位の男がふたりいた。
ふたりともガタイがいい。
彼らは別々に離れて座っていたが、それぞれに俺をチラ見している。
恥ずかしくなり、俯いて広間から出た。
本当にやるんだと思ったら、鼓動がおさまらなかった。
2階へ上がってみようと思って階段を上がりかけたら、背後から誰か近づいてきた。
振り向くと、さっき広間にいた男のうちのひとりだった。
「兄ちゃん、まだ相手は決まってないんだろ?」
男は背中から抱き締めて聞いてきた。
「あ、あの……、俺、初めてなんで」
太く逞しい腕に抱かれ、緊張してかたまった。
「初めてなのか、そりゃいいな、俺が掘ってやる」
そう言えば、緊張し過ぎて腕を見てなかったが、男は右腕にキーをつけている。
「あ、その……」
どうしていいかわからずモジモジしていると、男は俺の尻を揉んできた。
「いいね、初々しい反応、興奮するよ」
「あ……」
ぎゅっと強く揉まれてつい声が出た。
「部屋に入ろう」
「は、はい……」
この人に抱かれるんだ。
そう思うと、頭に血が上って股間のナニも勃起していた。
男について近くの部屋に入ったら、簡素なベッドが置いてあった。
導かれてベッドに座ると、男は俺の隣に座って自分のタオルを外した。
股間には真っ黒な巨根がそびえ立っている。
「フェラできる?」
「えっ」
そんな事、できるわけがない。
「やってよ、わかるだろ? 歯を当てないようにね」
俺は初めてだと話したのに、男はやれと言う。
仕方ないので、怖々屈み込んでナニを握った。
生々しい感触に臆したが、男は頭を押さえつけてくる。
「ほら、咥えるんだ」
半ば強制的に口に入れるしかなかったが、雄臭い匂いが鼻について気持ち悪い。
堪らず頭を上げたら、男はまた頭を押さえつけてきた。
「だめだ、やれ」
やけに高圧的だ。
「うっ」
俺はてっきり優しくしてくれるものだと思っていたが、それは甘かったらしい。
気持ち悪いのを我慢して、やけくそで亀頭を舐め回した。
「本当に初心者だな、まぁいい、ハッテン場デビューしに来たんだ、勉強して帰れ」
先走りが溢れ出して吐きそうになっていたが、男は馬鹿にしたような言い方をして続けるように言う。
しばらくフェラするしかなかった。
「よおし、じゃ、掘ってやる、四つん這いになれ」
ようやく満足したと思ったら、命令口調で言ってくる。
なんだか腹が立ってきた。
俺は初心者だが、金を払ってここに入った。
誰だかわからない奴に偉そうにされる筋合いはない。
「あの、いいです……、他を当たります」
無理にこいつじゃなくても、もっとまともな奴がいる筈だ。
「なに?」
だが、男は険しい顔をして睨みつけてくる。
「いや、だから……あなたじゃなくても、自由でしょ」
負けじと言ったら、男の怒りを買ったらしい。
男はいきなりビンタしてきた。
怯んでいたら俺をベッドに突き飛ばし、強引にケツを持ち上げた。
「やられにきたんだろうが、さっさとケツを出せ!」
俺を怒鳴りつけて雑にローションを垂らす。
「ちょっと……殴る事はないじゃないですか」
文句を言ったら、巨根をアナルにねじ込んできた。
「ううっ!」
バイブより太い竿が直腸に押し入り、苦しくて呻き声が漏れた。
「おお、きつきつじゃねぇの、さすが初めてだな、おら、行くぞ」
男は俺の尻を持って容赦なく突き上げてくる。
「ひぐっ、や、やめろ……、苦しい」
アナルが壊れそうな勢いでやられたら堪らない。
シーツを握り締めて訴えた。
「うるせぇな、ごちゃごちゃ文句を言う奴は仕置だ」
すると、男は尻たぶをバチンと引っぱたいた。
「い"っ!痛い!」
手の平で思い切り叩かれちゃ堪らない。
叩かれた箇所がジンジンする。
「へへっ、だったらもっと感じろ、ほら、どうだ」
男は尻を叩きながら乱暴に突き上げ、痛みと苦しさで気持ちいいわけがなかったが、そうするうちに手前勝手に射精した。
病気の事が心配だから、中出しは断わるつもりだった。
「うぅ、中は……」
「馬鹿野郎、もう出ちまったわ、よかったな、デビュー初日に種付けだ」
よりによって最悪な相手に当たってしまったらしい。
男は好きなだけだして、気が済んだらさっさと部屋から出て行った。
「はあ、はあ……」
俺は茫然となってベッドにうつ伏せになっていた。
と、不意にカチャッとドアが開き、さっきとは別の男が入ってきた。
「空いたようだな」
男は部屋の外で様子をうかがっていたらしく、ベッドにあがって俺を仰向けに転がした。
「あの……、俺は帰ります」
ハッテン場なんか来るんじゃなかった。
引き上げようと思って男に言ったが、男は足側に回り込んで俺の両足を抱えあげた。
「来たばっかしだろ? あーあ、種が溢れ出してるぞ、堪らねぇな」
アナルを見て言ったが、さっきの男が出したやつがアナルから垂れている。
「ちょっ……待ってください」
俺は起き上がろうとしたが、男は聞く耳を持たなかった。
ジタバタ藻掻いているうちに、アナルを貫かれた。
「うっあ!」
中はザーメン塗れだし、ナニはスムーズに入り込んだ。
「う、あっ、あっ」
男は俺を無視して腰を動かしている。
強姦紛いにやられて悔しかったが、この男のナニは上反りで前立腺を叩いてきた。
「まだまだ夜は長い、楽しもう」
楽しむつもりはないのに、快感が湧き出して力が抜けていった。
されるがままに任せていると、男は上にかぶさってキスをしてきた。
タバコ臭かったが、中を突かれる度に気持ちよくなっていく。
バイブとは違って体温を感じ、時折焦れたようにびくつくのがわかる。
肌が擦れ合い、股間のナニがグリグリ摩擦されて尚更昂っていった。
この男はさっきの男みたいに乱暴な真似はしなかったが、唾液を飲ませてきた。
気持ち悪い筈なのに、イキそうになって唾液を飲み込んだ。
「可愛いよ、もう出すからね、中に」
男はキスをやめて言うと激しく動き出し、俺は男にしがみついた。
ナニが俺の中を深く貫いて止まり、ビクビク脈打って種を放った。
「う、くうっ!」
男がいったのと同時に、股間から快感が溢れ出した。
「お、トコロテンか……」
また中に出されたのに、そんな事はどうでもよくなっていた。
その後、男は2階に上がろうと言った。
俺は男について行ったが、階段を上がる時に男はアナルに指を入れてきた。
タオルはとれて互いに真っ裸だ。
散々突かれたアナルを掻き回され、中からザーメンが溢れ出してきた。
「んっ」
指を入れられたまま階段を上がったが、2階につく頃にはアナルが疼いていた。
「もう1回いける」
男は俺を壁に押し付け、立ちバックでハメてきた。
向こう側は広間になっていて、複数の男が椅子に座っている。
見られていると思うと、妙に興奮して声が出てしまった。
男はわざと見せつけるように結合部を晒し、広間に集まる連中がわらわらと寄ってきて、俺達を取り囲んだ。
そのまま3度目のザーメンを受け止めた。
男が満足して俺の中から抜け出すと、羞恥心と快楽で脱力した。
壁に額をつけて息を乱していたら、ギャラリーのひとりが手を出してきた。
「きな、俺らが可愛がってやる」
周りにいた奴らは皆年上に見えたが、ふらふらとついていくと、ひとりが俺を変な拘束台に乗せた。
手足は固定され、足を大きく開いた状態でブランコに乗っている。
「若いのは久々だ」
ブランコの前にひとりがやって来ると、俺の股の間にひざをつき、ナニを扱き始めた。
「あ、っと……」
周りにはざっと見て10人はいる。
不安に駆られたが、ひざをついた男がナニを挿入してきた。
「っあっ!」
3回やられた後だ。
体が敏感に反応した。
「おお、締りがいいな、まだ経験が浅いんだな」
男は俺の腰を持って荒々しく突いてくる。
「っあぁっ!」
頭の中がぐちゃぐちゃに乱れた。
ブランコ状の拘束台は前後に揺れ動く。
その為、タチ側は好きなように突く事が出来る。
周りの奴らは乳首を摘んだり、ナニを弄ったりしていたが、フェラを強要する奴もいた。
アナルを掘られながら体中をまさぐられ、雄臭いナニを咥える。
俺は異常な状況に呑まれていった。
ザーメンの匂いに浸かりながら、ギャラリー全員に次々掘られ、大量のザーメンを腹の中に出された。
口の中に出されたザーメンは臭くて苦かったが、俺のをフェラする奴がいて、気持ち悪さは快感に掻き消されていった。
10人はひとりが2、3発づつ射精した。
ザーメンを浴びる度に快感が襲いかかり、狂ったように喘ぐ。
何時間そうしていたのかわからないが、全員が満足して散っていくと、また見知らぬ奴がやってきた。
俺は拘束台から降ろされた。
これでこの異常な興奮状態から解放される。
そう思ったが、男は俺を床に寝かせて足をグイッと折り曲げた。
体を曲げられて苦しかったが、男はその体勢で真上から貫いてきた。
「っ、ぐっ!」
衝撃に息が詰まったが、男は初っ端から激しく突いてくる。
そのせいでまた気持ちよくなり、男が中に出したと同時に射精していたが、ザーメンが自分の顔に垂れてきた。
「すっかり肉便器になったな、気持ちいいか」
男はニヤニヤしながら言ったが、よく見たらビンタした男だった。
それから、俺は再び1階に連れて行かれた。
そこの広間には、来た時よりも沢山の男らが集まっていた。
男はそいつらに俺を渡した。
また狂乱が始まった。
ソファーで背面座位で貫かれ、掠れた声で勘弁してくれと頼んだが、奴らは許しちゃくれなかった。
これじゃ、いつ終わるのかわからない。
俺は果てしなく続く快楽地獄の中で、喘ぐ事しか出来なかった。
◇◇◇
ハッテン場でハードな体験をした後、何度か病気の検査をした。
結果は陰性。
運が良かったとしかいいようがない。
もうあんなところへ行っては駄目だ。
そう決心したが、行く必要はなかった。
俺はあの後、ビンタした男と偶然再会した。
男はホテルに行こうと誘ってきた。
あんな乱暴な真似をされて、頷けるわけがない。
断わったら、男はケツをぎゅっと掴んできた。
「やりてぇんだろ?」
したり顔で言われて悔しかったが、アナルが疼いた。
結局、ホテルに行った。
男はバックで巨根をはめてきて、尻を叩いてくる。
「もっと感じろ」
「痛い……、やめて」
「感じなきゃ、もっと叩くぞ」
バシバシ叩くから尻がジンジン痛んだが、巨根に抉られて快感が突き抜けていった。
男はSっ気があるらしく、俺をいたぶって昂っている。
やっぱり嫌いだと思ったが、そうするうちにトコロテンをしてしまった。
男は深く貫いて種を放ち、やがて満足して離れたが、落ちついた後で名前を教えると言い出した。
『高梨勝也だ』と言ったので、俺も言わなきゃマズい。
『俺は木村洋輔だ』と名乗った。
勝也はSっ気を出してやるのが好きだと言い、『あくまでもプレイだ、悪かった』と謝罪する。
普通に話をしたら、まるっきり普通の人だった。
謝罪もした事だし、俺は勝也と付き合う約束をした。
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