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短編集BL小説(鬼畜、色々あり、1部長編あり)ちまちま新作を更新中
▽▲▲▽短編、地獄(残酷なシーンあり、ご注意ください)
和洋折衷の地獄が舞台、邪淫地獄に落とされたマルクス……。
シリアス、残酷な描写入ります。
男性妊娠、一部女陵辱あり。
18禁主体。
……………………………………………………







◇◆◇

「うう〜、がはっ!」

あちらこちらから聞こえる呻き声。

「どうだ、少しは良くなってきただろう」

頭に角が生えた鬼が、己の猛りを突き込みながら問いかける。

「だ、誰が……」

台に縛り付けられた元人間だった魂は、出入りする杭に息を乱して答える。

「お前は生きてる時に散々女を犯した、今自分が犯されて、女の気持ちがわかっただろう」

鬼は真っ黒な肉体をしているが、筋骨隆々で背中には蝙蝠のような翼がある。
股間から突き出す猛りは、太く槍のように鋭い。
その猛りで体内を抉られるのだから、いくら魂と化した存在とはいえ、たまったものではない。
この地獄では、痛みや苦痛は生前と同じように感じる。

「ぐっ、がっ、がはっ!」

肉の槍は内蔵に突き刺さり、結合部から血飛沫が飛び散った。
この男マルクスは、生きている時に若い美女ばかりを狙って暴行した。
抵抗する女には容赦なく殴る蹴るの制裁を加え、殺害まで至ったケースも複数件ある。
自らの欲を満たす事に囚われ続けた結果、法の裁きを受けて死罪となり、地獄へ落とされたのだ。

肉欲に囚われ、悪事を働いた者が落とされる邪淫地獄である。

ここへ落とされた者達は、鬼と悪魔の間の子、ザッハという邪神によって罰を与えられる。
手首をひとつに縛られて吊るされる者、拘束台に固定される者、拘束なしでザッハ達に廻される者……様々だが、みな一様にザッハ達の性欲処理の道具にされている。
邪淫地獄には太陽がなく、見渡す限り重苦しい曇り空だ。
呻き声をあげるのは殆ど男だが、岩が剥き出しになった大地に這いつくばる女がいた。
この女は教職者にありながら、児童に手を出して妊娠までした。
腹の子の父親は自分が受け持つ生徒で、9歳になったばかりだった。
いたいけな子供を淫行に誘い、SEXに及んで妊娠したのだが、その生徒はその事を親にバラした。
恥ずかしい淫行が表沙汰になり、激怒した女はその生徒を絞殺し、遺体を海へ投げ捨てた。
当然死刑だ。
そしてここにやってきた。

「ぐふっ! あがっ!」

ザッハ達は複数で女を取り囲み、寄ってたかって弄ぶ。
ひとりは女の口に性器を咥えさせ、もうひとりは背中にかぶさってアナルを味わい、下になるザッハは膣に性器を突き刺している。
女は滅多にやって来ない為、飽きる事なく犯し続けていた。

ザッハがイキ果てると、生殖器は大きく膨らんで脈打ち、大量の精液が注がれる。
但し、肉の槍が内蔵を突き破っているので、快感は得られない。
酷い苦痛に呻き、口から血反吐を垂らし、ザッハ達が満足するまで耐えるしかないのだ。

ようやく解放された時、女はボロ雑巾のように体が破壊され、血塗れになっていた。
死んだように動かず、大地に倒れたままだったが、破壊された体は見る間に元に戻る。

朦朧とする意識でふらふらと起き上がれば、新たに集まったザッハ達に捕まって、また同じ苦しみを味わう。

ここは無間地獄だ。

ザッハ達の性欲は尽きる事がなく、ひとりやったらまた別の魂を陵辱する。

マルクスも床に引きずりおろされ、別のザッハにアナルを突かれていた。

「っ、うぐっ!」

ザッハは怪力の持ち主だ。
ガタイのいいマルクスを軽々と持ち上げて抱き上げ、背中から抱いた状態で性器を突き刺している。

「お前の内蔵、気持ちいいぞ」

ザッハはニヤリと笑い、マルクスの耳を舐め回して言った。
けれど、マルクスは怒りに震え、唇が切れるほど口を引き結んでいる。

「は、はあ、お前らのような醜い存在……、見た事がねぇ、ケツに突っ込んで……穴ならなんでもいいのかよ」

マルクスは、嬉々としてアナルを突き上げるザッハを蔑んでいた。

「ほお、まだそんな口が叩けるのか、お前は我々から罰を受けているのだ、猿のように女を犯した罪は、身をもって味わうのが一番だからな」

そう言って、ザッハは一際奥を突き上げた。

「ぐあっ! ゲフッ!」

マルクスは血反吐を吐いて白目をむいた。

「愚かな人間よ、我々の慰みものとなって、己の罪を知るがいい」

ザッハは繰り返し突き上げながら、射精に向かう。

「グッ……ガッ……カハッ!」

マルクスは言い返すどころではない。
内蔵はぐちゃぐちゃに潰され、体内が掻き回される。

やがて最高潮に達し、ザッハの生殖器が強く脈打った。

「ガッ……アッ」

生臭い血の匂いを嗅ぎながら、マルクスは意識を失っていた。

だが、肉体は即座に回復へと向かい、それに伴って意識も回復する。

「くっ……ううっ……」

さっきのザッハはすぐそばに立っていた。
通常なら他の獲物に移るのだが、ズタボロにされて尚も憎まれ口を叩く、そんなマルクスに憤りを覚え、興味をそそられたからだ。

「お目覚めかな?」

「っ、てめぇ……」

ザッハはみな似たような見た目をしているが、このザッハは角が片方折れている。
それで、この片角のザッハだけは簡単に見分けがつく。

「さあ、まだまだこれからだ、苦しみを味わえ」

ザッハは睨みつけるマルクスを掴みあげると、首を掴んで目の前に吊るし、真っ赤な舌を出してかたく引き結んだ唇を割る。
長い蛇のような舌が、唇をこじ開けてするりと口内へ侵入した。
マルクスはおぞましさに怒りが沸点に達し、ザッハの股間目掛けて膝蹴りを放った。

「んん〜? なにしてる」

しかし、ザッハの肉体は鋼のようにかたく、生殖器も同じだった。

「な、てめぇ……なんともねぇのか」

マルクスはいくら肉体が硬くても、そこはダメージを食らうだろうと思っていたが、ザッハが舌をシュルシュルっと引き、平然とした顔をするのを見て唖然とした。

「攻撃したつもりか、残念だったな、我々には人間如きの攻撃はきかぬ、お前はわたしを怒らせてしまった」

ザッハにとっては人間など端から虫けら同様だったが、自分に歯向かうマルクスには殊更腹が立った。

「お前はもっと痛めつけてやる」

片手を目の前にあげると、指先をマルクスの目の前に向ける。
指先には鋭い爪が伸びている。
マルクスは嫌な予感を覚えたが、こんな化け物相手に弱音を吐くのはごめんだった。

「けっ、地獄の化け物め」

ザッハを罵ったら、ザッハは無表情にマルクスの片目を突き刺した。

「ぎっ、ぎゃあーっ!」

マルクスは激痛に叫び声をあげたが、眼球はいとも簡単に抉り出されてしまった。

「これは美味そうだ」

ザッハは指先に突き刺した眼球を見つめると、上に向いて口をあけた。
串刺しにした眼球には神経や血管などがぶら下がっているが、その部分から口に入れていくと、味わうようにゆっくりと咀嚼する。
コリコリとした食感を楽しみながら、新鮮な眼球に舌鼓を打つ。

「目玉は久しぶりに食ったが、美味いな」

マルクスは片目から血を流して呻いていたが、屈するのは絶対にお断りだった。

「うぅ"……」

ザッハは眼球をゴクリと飲み込むと、すっと手をあげてもう片方も突き刺した。

「ぐっ、があぁーっ!」

悲痛な叫び声が辺りに響き、マルクスは両目から血を流して呻いたが、眼球は抉り出されてしまった。
ザッハはもう片方も美味そうに咀嚼したが、その間、マルクスの苦しげな顔を見て満足していた。
但し、これだけ痛めつけても、マルクスは許しを乞う事はない。
相変わらず悔しげに口を引き結んでいる。

ザッハは今まで沢山の人間を弄んできたが、これほど屈しない奴は初めてだった。
マルクスの肉体は筋肉が発達していて、並の人間と比べたら立派な体をしている。
股間にぶら下がるイチモツへ目を向ければ、萎えてはいるがなかなかなサイズだ。
こんな屈強な奴が犯罪に走れば、か弱い女は抵抗できないだろう。

「お前、散々悪い事をしてきて、その上しぶとい奴だな」

ザッハは呆れ顔で言ってマルクスの首から手を離した。
マルクスはドサッと地面に叩きつけられたが、大地に手をついて体を浮かせ、息を乱して眼球のない顔でザッハを睨みつけた。

「はあ、はあ……俺は地獄に落ちても、罪を認めねぇ、女は汚らわしい生き物だ、だから俺が浄化してやったんだ、へっ、ここにも女がいる、喘ぎ声が聞こえるぜ、お前らに犯されて喜んでら、ふっ、だから汚ぇんだよ」

マルクスの眼球は再生が始まっていたが、まだ完全ではない。
耳から入る甲高い喘ぎ声を聞いてバカにしたように言う。

「あの女も罪深い、無垢な子供を殺した」

ザッハは冷淡な表情で、寄ってたかって犯される女に目を向ける。

「ああ、けどよ、あの声はよがってる声だ、悪魔か鬼か知らねぇが、ザッハさんよ、お前らだって女を犯して喜んでるんだ、俺と同じ穴のムジナじゃねぇの」

マルクスの言うように、女は数人に同時に犯されながら、自ら腰を振って喘いでいたが、ザッハは表情を変える事はなかった。

「じきに内蔵がぐちゃぐちゃになる」

低い声で言うと、マルクスの体を掴んで四つん這いにさせた。

「へっ、へへっ……、またアナルか、俺のケツはそんなにいいか?」

マルクスは眼球が元に戻っていたが、尻を掴まれてヘラヘラ笑う。
投げやりな気持ちと、こんな事をされる自分自身が馬鹿みたいで、ザッハと自分を同時に嘲笑していた。

「減らず口の多い奴だ、ま、お喋りも今のうちだがな」

ザッハはいきり立つ猛りをアナルに突き入れた。

「ぐはっ!」

マルクスは突き刺さる痛みに背中を反らし、堪らず声をあげる。

「クックッ……、お前は腹が立つが、この肉体……気に入った」

ザッハは鍛えられた尻肉に爪を立てて性器を往復させた。
グチュグチュと音を立てて硬い槍が内蔵を突き上げ、マルクスは苦痛に顔を歪めて呻いたが、ザッハは容赦なく内蔵を破壊し、己の精を注いだ。





それから後も、苦しみは果てしなく続いた。
ザッハ達は己の欲を満たす為に、繰り返し内蔵を突き上げる。
けれど、残酷に振る舞うザッハ達には、密かに陵辱とは別の目的があった。
それは神から命じられた課題である。
苦痛に耐えかねた人間は泣き叫んで助けを求め、やがて神に許しを乞うようになる。
ザッハ達はそうなるのを待っていた。

ひとり、またひとりと、ズタボロになった魂が助けを求め、藁をも掴む思いで神に許しを乞う。

マルクスは、いつの間にか自分とあの女だけになってる事に気づき、おかしな事態を不思議に思った。
この時も片角のザッハに下から突き上げられていたが、苦しみの中で問いかけた。

「皆、屈したのだ、お前も泣いて詫びろ、そうすればここから出られる」

すると、ザッハは意外な事を口にする。

「な、何故……そんな事を」

マルクスは不審に思いながら聞き返す。
ザッハは延々自分を犯し続けている。
時間すら歪むこの世界では、朝、昼、晩、そんなものは関係ない。
角が生えた醜い姿で肌を噛みちぎり、目玉を抉り、内蔵を突き刺した。
そのザッハが逃げ道を示すなど、有り得ない事だ。

「お前がしつこく屈しないからだ」

ザッハは一向に屈する気配を見せないマルクスを、意地になって痛めつけていた。

そうするうちにマルクスに対し、今までにない感情が芽生えた。
ザッハには愛など存在しない。
敢えて言うなら執着だ。

「俺にそんな事をバラして……いいのかよ」

マルクスは口から血を流しながらザッハの肩に掴まっている。
こんな化け物に個人的な感情が芽生えるわけがなかったが、常時やられっぱなしな状況だから、そうやって掴まっている方が楽だと学んだからだ。

「お前みたいな頑固な奴は見た事がない、今だってわたしの生殖器はお前を貫いている、それでわたしに問いかけるんだからな」

ザッハは荒々しく突きあげ、いつも通りに内蔵を破壊して射精したが、気を失ってぐったりと仰け反るマルクスを見ていたら……ある考えが浮かんできた。



その後、マルクスは地獄の最果てに連れて行かれ、ザッハと共に洞窟へ入った。

「な、なんだよ……、次は何する気だ」

新たな折檻が行われる。
マルクスはそう思った。

「お前にはこの薬を飲んで貰う」

ザッハは小さな小瓶を手にして、マルクスの目の前にかざして見せる。

「なんだよ、そんなもん出しやがって」

痛めつけられると思っていただけに、意外な物を出されて困惑した。

「嫌でも屈服させる、お前は普通に痛めつけても効き目がないからな」

ザッハは説明したが、そんな説明じゃ意味がわからない。

「だから、それはなんだと聞いてるんだ」

しかめっ面で小瓶がなんなのか聞いた。

「これを飲めばお前はメスになる、と言っても中身だけだがな」

「はあ? 何言ってんだ」

マルクスはバカにしたように言った。

「さあ、飲め」

メスになるとか、そんな意味不明な事は到底信じられなかったが、ザッハはマルクスの首を片手で掴み、宙吊りにして小瓶を口にねじ込んだ。

「ちょっ、待っ……、うぐっ!」

もし真実だとしたら、そんなのは当たり前にお断りだったが、ザッハの力には敵わない。
足が浮いた状態で、口の中に液体が流し込まれた。

「ぐっ、ゲフッ……」

首から手が離れ、慌てて吐き出そうとしたが、薬は既に胃の中に流れ込んでいた。

「お前はわたしの子を身ごもるのだ、我々の子を産む、産みの苦しみを味わうがよい」

ザッハはマルクスに出産という苦しみを与え、神に許しを乞うようにもって行こうと目論んだのだ。
この方法だと種族を増やす事もできるので、ザッハにとっては一石二鳥だった。
子を成す交わりは、内蔵を破壊するようなやり方はしない。
人間が愛し合うのと同じだ。
ザッハは昂り、股間の生殖器は硬く勃ち上がっていた。
さっそくマルクスを捕まえ、奥の部屋に運んで行く。

「や、やめろ! 悪趣味だぞ、よせーっ!」

マルクスは痛めつけられる時とは違い、酷く狼狽えていた。
ザッハの言った事を鵜呑みにはしてなかったが、自分が女となってザッハの子を孕むなど、ジョークだとしても想像を絶する事だ。
ジタバタ暴れてみたが、ザッハは片腕で軽々と抱き抱え、石造りのベッドにマルクスを寝かせた。

「子作りは長い間機会がなかったが、お前、名前を言え」

身軽にマルクスにのしかかると、真上から顔を見据えて聞いた。
目的を達成する為の手段だとしても、自分の子を産むとなれば名前位聞いておきたい。

「マルクスだ、つか……お前、頭を冷やせ、俺を見ろ、こんながっちりした男だぜ、それに子を産ませるって、な、あの女にしろ、あれなら元から女だ」

マルクスは焦って早口でまくしたてる。

「あの女もあいつらがやるだろう、わたしはお前だ、お前が気に入った、これだけ筋肉がついていれば、生まれる子も丈夫に決まっている」

ザッハはマルクスの胸板を撫で回して言ったが、マルクスを抱く度に、その屈強な肉体を気に入っていた。
マルクスは優しく肌を撫でられ、本当に単なるSEXをやるつもりなんだとわかり、この時初めて恐怖を感じた。

「や、やめろ……、俺は嫌だ」

起き上がって逃げようとしたが、すかさずザッハに唇を塞がれた。
唇を噛みちぎるわけでもなく、ごく普通のキスだ。
ザッハは爪を肌に立てぬように肌をまさぐり、長い舌で口内をグチュグチュに掻き回す。

「っ、あっ、はあ!」

マルクスは強引に顔をそらし、脂汗をかきながら息を吸い込んだが、細長い舌の擽るような感触が余韻を残していた。
ザッハは自分が女にやったのと同じような事を自分にやってくる。
胸板を舐めて乳首を吸い、長い舌を乳首に巻き付かせて扱く。

「っの……!」

耐えきれなくなって逃げようとしたが、ザッハはマルクスの手首を掴んでひとつに纏め、ガチガチに勃起した生殖器をアナルへ近づける。

「抵抗はよせ、わたしは普通に楽しみたい」

それはいつも以上に体液が噴き出してヌルヌルに濡れていた。
このままじゃ本当に奴の子を孕む。

「よせ、やめてくれ!頼む!」

マルクスは今までになく弱気になり、ザッハに向かって必死に頼んだが、ザッハは興奮気味に生殖器を挿し込んだ。

「始まりだ」

「ふっ、んんっ!」

生殖器がヌルヌルっと滑って体内に入り込んできたが、いつもならここで内蔵を突き刺す。
なのに、ザッハはゆっくりと腰を動かし始めた。

「うっ、くっ……、悪い冗談は……よせ」

ぬるっ、ぬるっと生殖器が体内を摩擦し、散々痛めつけられた体が妙な反応をした。

「マルクス、子作りは罰より興奮する」

ザッハは片手でマルクスの手首を掴んだ状態で、上にかぶさって腰を揺らす。
生殖器からは体液が噴き出し続けているが、それは受精を促す為のものだった。
ぬじゅ、ぬじゅっと卑猥な音が響き、マルクスは苦渋を浮かべた顔で真っ暗な洞窟の壁を睨みつけていたが、快感が増してくるのを感じていた。

「くっ、こんな……、ち、違う」

そんな馬鹿な……ザッハにアナルを突かれて感じるなど、意地でも認めたくなかったが、ザッハの体が揺れ動く度にえも言われぬ快感が押し寄せ、股間の竿が珍しく起立して揺れている。

「マルクス、お前も気持ちよいのだな、お前の内蔵をぐちゃぐちゃに壊すのもいいが、こうして新たな命を作るのも悪くない、もう出るぞ、わたしの子をお前に授けてやる、たっぷりと呑むがいい」

ザッハは射精に向けて動きを早めた。

「くっ、あっ、よ、よせ!」

マルクスはいよいよ焦ったが、ザッハは内蔵を壊さぬように突いて突きまくって……最奥で精子を放った。
ビュルビュルビュルっと粘着質な精液が飛び出し、マルクスの女体化した臓器に注がれた。

「まずは1回目だ、マルクス、どうだ、気持ちよかろう」

ザッハは目を細めて大量に射精した。

「そ、そんな……馬鹿な」

マルクスは嫌で堪らなかったが、ザッハのナニが脈打つのを感じたら、自身もイキ果ててしまった。
どんなに拒んでも快感が湧き出してくる。

「我々の子を孕む体だ、これからは痛めつける事はない、お前も楽しむがいい」

ザッハは長い射精を続けながら、マルクスの肌を舐め回す。
マルクスは快楽に痺れながら茫然となった。

ザッハの子を身ごもる可能性がある。
そう考えたら、死にたくなった。




けれど、いくら死にたくても、もう死んでいるのだからそれは無理だ。

マルクスは片角のザッハの巣の中で、暇さえあれば交尾する羽目になった。
ザッハの精力は無限と言ってもいい。
その上、優しくなったザッハは器用にマルクスの肉体を愛撫し、マルクスを悦楽に陥れた。

マルクスは次第にザッハを受け入れるようになり、プライドを捨ててザッハにしがみつき、吐き出される精子を有り余るほど受け取った。

どのくらい経ったか、時間などわからない世界だが、やがてマルクスはザッハの子を孕んだ。

「わたしの子だ、マルクスよ、お前はお産で苦しみ、神へ救いを求めろ、そうすれば地獄から出られる」

ザッハは子を得たら、マルクスを解放するつもりでいた。

「俺がお産……」

マルクスは膨らんだ腹を見ても、まだ信じられなかった。

「ああ、我々の子は成長が早い、じきに生まれてくる」

ザッハは新しい命の誕生、ひいては種族の繁栄を喜んでいた。




マルクスの腹は見る間に腫れ上がり、出産の時を迎えた。

ザッハはそばについているが、マルクスが苦しむのをじっと見ているだけだ。
マルクスが神に縋るのを待っていたのだが、マルクスは呻き声を漏らし、全身汗まみれになって耐え切った。
子は胎内から這い出して外に出たが、体は小さいが見た目はザッハそのものだ。

「我が子よ、さあ、来るがいい」

ザッハは我が子を抱き上げて外に連れ出した。
生まれたての赤子を大地に下ろしてやると、子はわかっているかのように曇り空を見上げた。

「さあ、行くがよい」

ザッハが声をかけたら、赤子は翼をはためかせて空へ飛び立った。
これからは好きな場所で好きなように過ごし、あっという間に大人になる。
それがザッハの子供だ。

その時、マルクスは疲れきった体をベッドに横たえていた。
しばらくして、ザッハが戻ってきた。

「マルクス、何故救いを求めなかった」

折角チャンスを与えてやったのに、マルクスはひたすら耐え忍んだ。
これではマルクスを解放する事ができない。

「俺は……天国には向かねぇ」

マルクスはポツリと呟いた。
ザッハは自分を痛めつけた化け物だが、まだここに居たかったからだ。

「ここにいたら、また子を産ませるぞ」

「わかってる」

「わたしはお前を痛めつけた、それなのにいいのか?」

ザッハはとどまる事を望んではいない。

「それが俺なりの罪滅ぼしだ」

それでも、マルクスは地獄にとどまる事を選択した。
自分でも馬鹿げた選択だとわかっていたが、片角のザッハを見て『これでいい』とそう思った。

ザッハは苦笑いを浮かべ、静かに口を開いた。

「マルクス、わたしはザッハとしては落第だ」

マルクスは罪深い人間だ。
八つ裂きにして苦しめねばならないが、種族の繁栄に繋がるなら、これもありか……。

そう思ってマルクスに覆い被さった。




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あきゅろす。
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