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短編集BL小説(鬼畜、色々あり、1部長編あり)ちまちま新作を更新中
New!▽▲▲▽偶然の産物(ヤクザ、短編、ハピエン)
俺は高卒で就職をせず、家を出て売り専で働いてる。
親は俺には無関心だから、なにをしていてもわからない。
俺がそっちの道に行ったのは、元々男にしか興味が湧かなかったからだ。

要は生まれつき。
本当ならちゃんとした相手と付き合いたいけど、そう都合よく同じ嗜好の人間がいるわけがない。

それで手っ取り早く売り専に勤めたのだが、勿論アナルセックスは未経験だ。
緊張しながら店に面接に行ったら、マネージャーが出てきて応対した。
小さな応接室で向かいあって聞かれることに答えていったが、マネージャーは俺が未経験だと知ると目の色を変えた。

「ユウタ君、未経験じゃこの仕事はできないよ」

ニヤニヤしながら俺の横にやってきて座り、肩を抱いてくる。
マネージャーは俺より少し年上で、体を鍛えてるのか、腕を見ただけでマッチョだとわかる。
俺はマッチョな男がタイプだし、会ったばかりの相手に胸が熱くなり、邪な期待を膨らませていた。
するとマネージャーは耳元で話しかける。

「俺はキョウヘイ、ボーイを束ねる役目だ、そう……束ねるってのは、仕事を教える事も入る、わかるね?」

マネージャーは親しげに下の名を名乗り、耳を舐め回して胸をまさぐってきた。

「あ、あの……」

俺は初めての事に戸惑っていたが、抗うつもりは微塵もなかった。
服を脱がされ、上半身裸になってキスをされた。

「んん」

キョウヘイの指が乳首をグリグリ押し回し、股間が熱く猛って膨らんだ。

「もしかしてファーストキス?」

「は、はい」

吐息混じりに聞かれ、恥ずかしくて俯いて頷いた。

「うわ、興奮するよ、君、初めてなのにこんなに勃起して」

キョウヘイは股間を撫で回してジッパーを下げる。
俺はちょいビビっていたが、力が抜けてされるがままになっていた。

だけどビビる俺を見て興奮したのか、キョウヘイはやる気満々らしい。
部屋に鍵をかけて全裸になり、棚から何かを出して戻ってきた。

「さ、体を見せて」

俺は言われた通り全裸になり、キョウヘイは手にした物をテーブルに置く。

「中肉中背か、でも顔は悪くない、君は童顔だからさ」

キョウヘイは俺を品定めするとまた俺の横に座り、テーブルに並べた物をひとつ手に取った。
並べた物は2つで、ローションと見覚えのあるアレだ。
イチジク浣腸……。
アナルセックスをするつもりらしいが、俺は知識だけはあっても経験はない。
実際にヤルとなったら腰がひけた。

「あの、浣腸するんすか?」

「ああ、心配ない、この部屋はバストイレ付きだ」

キョウヘイは軽く言ったが、俺が心配なのはそこじゃない。

「あの、俺……浣腸とか、ちょっと」

浣腸されて排便するのは抵抗がある。

「あのね、まぁ初めてだから怖いんだろうけど、アナルセックスする為には浣腸やシャワ浣は必要だ、俺は慣れてるから恥ずかしがらなくていい、さあ、お尻を出して」

けれど、キョウヘイに言われて納得せざるを得なかった。
確かに、これはアナルセックスをするならやらなきゃならない事だ。
立ち上がってお尻を向けると、キョウヘイは尻たぶを開き、イチジク浣腸を肛門にツプッと入れてきた。
直ぐに冷たい液体が直腸に流れ込んできて、恥ずかしさに顔が熱くなったが、イチジク浣腸の効き目は凄かった。

「うっ! んん、駄目、出る」

数分も経たないうちにうんこが出そうになって、ギュッとアナルを締めた。

「イチジクは効き目が早い、だけど5分は我慢しなきゃ直腸に溜まった便が全部出ないからね、我慢するんだ、ほら、座って」

キョウヘイはアナルにティッシュを押し当てて、俺をソファーに座らせた。
腹がギュルギュルしぶって便が漏れそうだ。

「ハァハァ、出そう、トイレに」

「まだだーめ、ほらこっち向いて」

苦しんで耐えていると、キョウヘイにキスをされた。
さっきより激しいキスだ。
舌を動かして唇を割り、俺の舌に絡ませてくる。
アナルは噴火寸前だったが、いやらしい舌使いに気が紛れ、つい逞しい体を抱いていた。

それから5分後、俺はトイレで無事排便を済ませ、浴室でシャワ浣を初体験した。
キョウヘイは興奮して常時フル勃起している。
俺は揺れるちんぽを見ながら、アレで掘られるのかと思い、アナルを洗浄されて感じていた。

「ハァハァ、んん」

「ほら、ちんぽだ、ここで働きだしたら、いやって程ちんぽを見る羽目になる、試しにしゃぶってごらん」

キョウヘイは俺の前に立ってちんぽを口に押し付けた。
オス臭い匂いがして、淫水焼けした黒いちんぽは、先走り汁を垂らしている。
俺はドキドキしながら舌を出して亀頭を舐めてみた。
ぬるっとした先走りは、ちょっとだけ塩辛く感じたが、元から男とセックスしてみたかったこともあり、抵抗感無しにちんぽをしゃぶった。
口いっぱいに頬張ったら、キョウヘイは優しく頭を撫でる。

「男好きだな、まだ18だし、常連も沢山つきそうだ、ちんぽ好きなら沢山稼げるぞ」

もうシャワ浣は終わっていたらしく、俺はキョウヘイが満足するまでフェラをさせられた。

準備が整ったらまたソファーに戻り、俺は命じられるままに座ると、開脚して恥ずかしい格好を晒した。
キョウヘイは股の間に入ってローションをアナルに塗りたくる。

ここまでやられてもやっぱり恥ずかしい。
だけどキョウヘイはローションを塗り終えてアナルに指を入れてくる。
異物が入ってくる違和感が堪らない。

「ううっ!」

呻き声を漏らしたが、キョウヘイは指を止める事はなく、窄まるアナルをグイグイ広げていく。

「新品のケツマンは久しぶりだ、やっぱキツイな」

俺は初めてで怖さもあったが、キョウヘイの盛り上がったムキムキの肩を見たら、ケツ穴がひくついた。
その後は指が増やされる度に声を上げたが、キョウヘイは指が3本入るまでアナルを広げた。
そこで指を引き抜くと、ちんぽを扱きながらローションを塗り、いよいよはめる体勢に入った。
今まで妄想の中でしか体験できなかったことが、いよいよ現実となる。
心臓バクバクで足をおっぴろげて待った。
ギンギンのちんぽの亀頭が穴を押してヌプヌプっと侵入し、初めての圧迫感に体が強ばった。

「くうっ!」

「いくよ、ちんぽ入れるからね」

キョウヘイはマッチョなガタイで俺の足を抱えあげ、腰を突き出してちんぽを挿入した。

「ひあっ!」

生々しい感触、腸内を蹂躙する硬い肉塊に俺は背中を反らして喘いだ。

「おおー、ああー、いい」

キョウヘイは大胸筋をかたくして力強く突いてくる。
こんなマッチョに犯されちゃ、抗う隙などどこにもない。
俺は自虐的な事を思って、突き上げる苦しさに身悶えする。

「あっ、あっ、あっ」

天井が揺れ動き、生ちんぽにガンガン突かれて喘ぎ声をあげたら、ちんぽが脈打ってびゅっと射精した。

「初めてで感じてトコロテンまでしちゃうなんて、ユウタ、君は売り専に向いてるよ、心配しなくてもうちの店はポジはいない、検査はきっちりやってるし、会員制でポジじゃない客のみだからね」

ヌチャヌチャ音がしてちんぽが往復し、俺はアヘ顔を晒してアナルセックスにのめり込んだ。
アナルセックスがこんなに気持ちいいとは……。
キョウヘイは体位を変えてバックで突いてきた。
パンパンパンパン!
乾いた音が響き、ちんぽがぶらぶら揺れる。
初めてなのに、俺はケツを突き出してソファーに顔を預けた。

「イクよ、種付けだ」

キョウヘイは逞しい腕で尻を持ち上げると、ちんぽを奥に突っ込んで射精し始める。

「ひあっ!」

俺は女みたいな声を出してザーメンを受け取った。
ちんぽはどくどくと力強く脈打っている。
トロトロに蕩けて脱力していた。

ずるんっとちんぽが引き抜かれたが、動けずにそのままでいたら、穴からザーメンが溢れ出してきた。

「面接は終了、明日から来て、時間は朝10時からで帰りは客による」

キョウヘイはタオルでちんぽを拭きながら言った。




……………


そうして始まった俺の売り専生活は、初体験がよかったせいで順調に進んだ。

キョウヘイが『帰りは客による』と言ったのは、客によっては数日〜1週間ボーイを貸し切り指名する為だった。

俺にも顧客がつき、今は顧客と3日間旅行にきている。
旅先は海の見える高台にあるホテル。
平日だから泊まり客は少ない。
バルコニーに出て、目前に広がる美しい景色を眺めながら、客の中年男に肩を抱かれている。

「いい眺めだな、ユウタ」

客の名前はマサキと言う。
マサキは俺の尻を撫で回して耳元で囁く。

「うん、空気も美味しい」

俺は何食わぬ顔で答えたが、この後の展開を予感してアナルが疼いていた。

「こんな景色を眺めながら……ヤルのは興奮するよ」

思った通り、マサキはズボンのボタンを外してパンツごとずらした。
尻がすーすーしたが、俺はマサキの方を向いて彼とキスをした。
ちゅっちゅっと唇を吸われ、マサキは鼻息を荒らげてアナルに指を入れてくる。

「あふ、エッチだな……、マサキ」

指が軋んでいるが、その摩擦が気持ちいい。
ちんぽが立ってきた。

「ユウタがエッチだからおじさんはこうなるんだ、唾で濡らしてやる」

マサキは後ろにしゃがみこんで尻たぶを開き、アナルをべろべろ舐め回してくる。

「あっ、や」

わざと抗ってみると、マサキは益々興奮して指で中を掻き回し、ちんぽをしごいてきた。

「3日間、君は俺のモノだ、このケツマンがガバガバになるまでやるぞ」

貸し切りは料金が高い。
マサキはその分、元を取るつもりなんだろう。
俺は客を満足させるのが仕事だ。
マサキのSっ気を煽った。

「そんな、やっ、駄目、いっぱい突いたらお尻壊れる」

「そんなわがまま言うのか? だったらお仕置だ」

マサキはちんぽにローションを塗ると、後ろから立ちバックでちんぽを入れてきた。

「ああん、やっ、許して」

俺はもっと突いて欲しくてわざと口走る。

「許さねー」

マサキは昂って俺の両膝を抱えあげる。
キョウヘイみたいにマッチョではないが、無駄にガタイがいいので力があるのだ。
軽々と抱えて俺を上下に揺さぶった。

「あん、や、あふっ」

絶景を前に、開脚してちんぽをはめられる。
ここは12階だから誰も見ないとは思うが、こんな美しいホテルでこんな卑猥な事をやるのが、とてつもなく興奮を覚える。
足首に絡みついたズボンとパンツはマサキが放り投げ、派手にくちゅくちゅと音を立ててちんぽを出し入れしてくる。

「ユウタ、お前は変態だな、変態ケツマンコに種付けだ」

シャツがクシャクシャになり、激しく視界がぶれて、ちんぽで中をぐちゃぐちゃに掻き回された。

「あぁっ、イク、イク」

ちんぽがビクビク震えだし、バルコニーにピュッと白濁液が飛び散った。

「よーし、まずは一発目だ、腸壁で吸い取れよ」

マサキはズブリとちんぽを突き刺し、体内のちんぽがドクンと跳ねた。

「あああっ!」

種付けされる瞬間、最高に気持ちよくなれる。
俺には体を売る罪悪感など、どこにもなかった。
たっぷりとザーメンを吸い取った後は、下に下ろされて抱きしめられる。

「まだまだヤルぞ、ほら脱げ、全裸でいろ」

マサキはこの部屋に誰も立ち入るなと言ってるらしく、俺を好きなように弄ぶつもりらしい。
それが証拠に、俺を裸に剥いてすぐさまローターを突っ込んできた。

「あっ、あっ、あっ」

突かれたばかりで敏感になった直腸にローターが効いてくる。
足がガクガクしてその場にへたりこんだら、顔をあげさせられてちんぽを口に咥えさせられた。

「あぐう」

「お掃除フェラだ」

ズルズルになったちんぽは淫らな匂いがする。
それをいかにも美味そうにしゃぶった。
サービス精神もあるが、俺はお掃除フェラは嫌いじゃない。

「ちんぽ奴隷だな、ほら、もっと感じてみせろ」

マサキはローターのスイッチを切り替えた。
ブブッと音がしてローターが強く振動し始め、アナルからザーメンがボタボタ垂れた。

「ハァハァ、あむ、んんう」

振動は前立腺迄響く。
俺はたまらなくなって夢中でちんぽを吸った。

「よしよし、勃ったぞ、場所を変えてベッドでズボズボ突いてやる」

マサキはスイッチを切り、ローターを引き抜いて俺をベッドに連れて行く。
ベッドに上がったらいきなり屈曲位ではめられ、俺はまたヒイヒイ言わされた。
イキっぱなしになってるところにザーメン注入。
アナルはヒクヒクしながらザーメンを飲み干した。
マサキは射精し終えるまでキスをしていた。
俺はマサキの唾液を飲んで彼の背中を抱き締める。
金で買われた相手だが、セックスの最中は恋人のように振る舞った。




それから昼食タイムに入る為、俺達はシャワーを浴びて服を着直した。
2人で昼食が運ばれてくるのを待ったが、俺は立ち入り禁止にしている部屋に食事を運ばせるのは変だと思った。
だけど、マサキがやることに口出しは出来ない。
やがてベルボーイが料理を運んできて、俺はそれを受け取った。

ベルボーイが去るとまた鍵がかけられ、俺はマサキとふたりきりになる。
料理はチキンの揚げ物にソースがかかった物とスープ、サラダにパンだ。
それらをテーブルに並べてマサキと向かいあって座った。

ナイフとフォークを持って食べようとした時、不意にマサキに呼ばれた。

「ユウタ、裸になってこっちに来て膝に座れ」

マサキはまた何か変態プレイを考えてるらしい。

「わかった」

俺は性奴だ。
客の要望には従わなきゃならない。
全裸になってマサキに背中を預け、その膝に座った。

「じゃ食おう」

マサキはナイフとフォークを持ってチキンを食べ始め、俺も食器を引き寄せて同じように食べ始めた。
しばらくは普通に食べていたのだが、予想通りにマサキの手が怪しく肌をまさぐりだした。
フォークで乳首をチクチク刺激する。

「あっ、痛い」

先端が刺さってマジで痛い。

「お前は黙って食え」

しかしマサキは料理を食べろと言う。
仕方なく我慢してチキンを口に運んだら、マサキはフォークを置いて両手で俺の足を開かせ、自分の足に乗せた。
それから興奮気味に首筋を舐め回し、俺の乳首を摘みあげ、ちんぽをシコシコ扱きだす。
チキンは美味しかったが、エロい事をされて喉に詰まりそうになった。

「んぐ、ハァハァ、や、今はちょっと」

テーブルにナイフとフォークを置いて訴えた。

「いいから食え」

けれど、マサキは許してくれない。

「わ、わかった」

肌をべろべろ舐められて背筋をゾクゾクさせながら、我慢してもう一度ナイフとフォークを持ち、一生懸命食事をした。
なのに、マサキの攻めはエスカレートしていき、スープを飲む俺のアナルに指を入れる。

「うっ!」

スープをゴクッと飲み込んで体を強ばらせたら、マサキはローションを注入してきた。
このままヤルつもりらしい。

「あ、そんな……無理」

食事をしながらセックスするのは無理に決まってる。

「駄目だ、お前は食え、ほらサラダを食うんだ」

マサキは無茶を言ってちんぽをアナルに挿入する。
ズブズブっとちんぽが入り込み、俺はナイフとフォークを握りしめた。

「はううっ! や、だめぇ」

食事どころじゃなくなったが、マサキは容赦なく動き出した。

「言う事を聞け! サラダを食え!」

ヌチャヌチャと、かちかちちんぽが直腸を突き上げ、俺は体を揺らして喘ぎ、必死になって指図に従った。

「ハァハァ、あぐ、はっ、はむ」

サラダを味わってる暇なんかなく、込み上げる快感に耐えてサラダを食べる。

「そうだ、いいぞ、美味いか?」

マサキはガチの変態だ。
そう思いながらどんどん昂った。
俺はがむしゃらにサラダを口に入れてクチャクチャ食い、ガンガン突かれて野菜の切れ端が口からこぼれた。

「あう、ハァハァ、んっ、あむ」

「上の口と下の口、同時に食事ができる、こんな幸せな事はないぞ」

マサキは動きを止めて耳元で囁き、ちんぽをグリグリ回した。

「あん、マサキ、も、許して」

「ああ、食い続けろ、そしたら許してやる」

ケツマンはトロトロになってメスイキしている。
俺は無味無臭なサラダを噛み締めながら、尻を揺らしていた。

「あふ、はふ、あ」

こんな変態プレイをする為に、マサキは外食を拒んだようだ。
快楽に喘ぎながら食事を続けるうちに、テーブルの上は食べこぼしだらけになったが、マサキは興奮がピークに達したのか、俺の事なんか無視して下から激しく突き上げ、俺はナイフとフォークを投げ出してテーブルを掴んだ。

「そろそろ下の口にも食わせてやる」

マサキはひと言言ってズン!と突き上げた。

「ひぎっ!」

ビクッと体が震え、体内のちんぽと同時に俺も射精した。

「おおお、これをやってみたかったんだ、やっぱり最高だな」

マサキは息を乱して俺を抱きしめ、ちんぽをグイグイ入れてザーメンを出す。

「はあ、ひぃ、ああ」

堪らずテーブルに突っ伏した。
口からサラダの破片が出てきたが、ドクンドクン脈打つちんぽに意識が奪われる。

「ちゃんとトコロテンして、ほら、これも舐めて」

マサキは指で俺のザーメンをとり、口にねじ込んでくる。

「あむ、んぐ」

とろんとした気分になって、ぴちゃぴちゃ舐め回した。

「ユウタ、君を買って正解だった、君なら俺を満足させる事ができる」

マサキは変態プレイに満足したらしい。
しばらく俺を抱きしめて離さなかった。
昼食タイムは散らかってしまったが、俺は疲れてぐったりとしていた。

マサキは体を離し、食器や食べこぼしを片付けてワゴンに乗せると、廊下に出して再び鍵をかける。

それから隅に置いたカバンを見に行き、中から色々取り出した。
俺が椅子に座ったままでいると、マサキは手にした物をテーブルに並べた。

「これは乳首ローター、こっちはオナホ、それに新発売の媚薬だ」

得意げに言ったが、わざわざこんな物を買い揃えてくるとか、悪趣味だなって思った。
でも俺は買い主様の奴隷だ。
言われたようにひとつずつつけていった。
全て線はついてないから、マサキがリモコンで操作するらしい。
両乳首には挟むタイプの小さなローター、ちんぽにはベルト付きのオナホ。
椅子に座って自分を見たら、なんか笑えてくる。
だけどマサキは全裸になってやって来た。

「さ、ドリンク飲んで、媚薬だ」

俺の肩を背後から抱いて小さなドリンク剤を手渡してくる。

「わかった」

なんか胡散臭いし、効き目があるとは思えなかったが、中にはシャブを使う客もいるので、ドリンク剤なんかしれたものだ。
一気に飲み干した。
甘い味がするだけで不味くはない。

「じゃ、やるよ」

マサキは目をギラつかせてリモコンのスイッチをONにする。
ブブッと機械音がして、乳首と股間、両方に振動がきたが、ちんぽのオナホはやわやわと吸い付いてくる。

「あっ、あぁっ」

媚薬が効いてるとは思えないが、どのみち体は感じてしまう。
テーブルに指を立てて背中を伸ばした。

「ユウタは淫乱になる程いい、ほら舌を出して」

マサキは自分のちんぽを俺に握らせて言ってくる。
俺は舌を出してマサキの舌と絡めあった。
ブブッ、ブブッとエッチな道具は動き続け、俺はオナホの中で勃起して、乳首をかちかちに勃てながら、いつしかキスに夢中になっていた。
マサキはローションを塗った指でアナルを弄り、椅子と尻の間に手を入れて指を出し入れする。

「ハァハァ、あん」

体がいつもより熱く感じる。
アナルも乳首も敏感になり、ちんぽがイきそうになってきた。

「その調子、いいよ、興奮する、もっと悶えろ」

マサキは前立腺を攻め始めた。
体がビクンとなってちんぽがビクビク射精した。

「あぁっ、マサキ、たまんね、んんっ」

じっとしていられず、体をくねらせて悶えた。
オナホの中はズルズルになっているが、快感が次々と押し寄せてくる。

「苦しいか?」

マサキはわざとらしく聞いてきた。

「く、苦しい、ハァハァ」

体が快楽の波にあわせて強ばってしまう。
テーブルを引っ掻いて耐えているのに、マサキは俺にちんぽをしごかせる。

「ちゃんとやれ、やらなきゃ終わらないぞ」

前立腺をグリグリ撫で回され、もう我慢できなくなった。
椅子から降りて床に膝をつき、握ったちんぽを口に頬張る。
早く解放されたい一心と、このちんぽで突かれたい気持ち、両方の思いでいっぱいになり、ジュボジュボ音を立てて頭を揺らした。

「ちんぽ狂いな変態が、もうオナホはドロドロだろ」

マサキは乳首のローターを引っ張って意地悪する。
ちんぽはいき果てて萎えているが、オナホに攻められてビクビクしている。

「ハァハァ、オナホ、外して、お願い」

いき果てたちんぽを刺激されると横っ腹が痛くなってくる。
フェラの合間にマサキを見上げて頼んだ。

「ああ、いいよ」

マサキは意外にもあっさりオナホを外してくれた。
俺は体が楽になったが、いつの間に用意したのか、マサキはシリンジを出してオナホに突っ込んだ。
なんなのか不思議に思って見ていると、中に溜まったザーメンを吸い上げる。
何をする気か……わかった。

「四つん這いになれ」

思った通り言ってきて、俺は四つん這いになった。

「ローション代わりに君のザーメンを注入するんだ」

マサキはギンギンに勃起したちんぽを揺らして後ろに回り込み、シリンジの先端をアナルに挿し込んだ。

「んっ」

肩がピクッと震え、ズルズルっとぬめるザーメンがアナルに流れ込み、ローションとは違った感触だった。

「あんっ!」

被虐心に囚われて女みたいな甘い声をあげたら、マサキはザーメンを注入し終えて乳首のローターを外し、俺を前に向かせて乳首に貪りつく。

「はあはあ、エロい、エロいよユウタ」

シリンジやローター、オナホが床に転がる中で、俺はマサキにしがみついて胸を突き出した。

「あぁっ、感じる、すげー感じる」

舌で乳首をグリグリされたらアナルがザーメンを垂らして疼く。

「もう入れるぞ」

マサキはあれだけ出してるのに、まだヤリ足りないらしく、座位でちんぽを挿入してきた。

「ひあっ!」

ジュバッ!と音がしてザーメンが飛び散り、ちんぽが奥まで突き上げる。
ここは品の良い装飾が施された、いかにも高そうな部屋だが、俺とマサキはそんな部屋で変態セックスに夢中になった。



それから3日間、俺はマサキに数え切れない程種付けされた。

ひと仕事終えてマネージャーのキョウヘイに会ったら、キョウヘイはニヤニヤしながら俺のそばにやってきた。

「あの客、君に夢中だね、ね、いっぱい変態プレイをされたんだろ?」

「はい、されました」

聞かれる事はわかっていたし、これは仕事だから俺は淡々と答えた。

「ユウタ、ちんぽ好きだもんな」

キョウヘイは俺の膝を撫で回して言う。
どうやらヤリたいらしい。
俺はキョウヘイとセックスする事もある。
だから、ヤリたいなら別に構わない。

その後、キョウヘイとセックスした。
駅弁で中にたっぷり出されたので、シャワ浣しなきゃならない。
シャワーを浴びてケツマンを綺麗にした。

この日もあと5人予約が入っている。
準備を済ませてヤリ部屋に行った。

今や俺の月収は300万。
だけど俺は贅沢をするとか、生活を変える事はしなかった。
こんな仕事をしていると、なんの保証もない。
自分で金を残さなきゃ、惨めな未来が待っている。

俺は毎日客をとり、セックスして肉欲に溺れ、ひたすら金を稼いだ。


そんなある日、夜になって真っ暗な中をいつも通り家路についたのだが、その道すがら……不意に嫌な音を耳にした。
路地から微かに聞こえる呻き声。
嫌な予感しかしなかったが、放置して立ち去る事ができず、路地に足を踏み入れた。

「ううっ」

すると、そこには苦しげに呻く男が壁を背に座り込んでいる。
見るからにその筋の人間だ。
諍いに巻き込まれたのか、腹を刺されているようだ。
関わらない方がいい。
本能がそう囁き、俺は踵を返そうとしたが……足を止めて男のそばに屈み込んだ。
危険を回避する本能よりも、人としての情けが勝っていた。

「刺されたんすか?」

恐る恐る男に声をかけた。

「あ、ああ……」

男は辛そうに眉を歪めて答える。

「あの、救急車呼びます」

俺はとりあえず病院へ行くのがいいと思った。

「いや、この程度、なんとかなる、な、かくまってくれ」

だが男は思わぬ事を言ってきた。
かくまうって、ヤバいんじゃ?
男は何かヤバい事をしてるに違いなく、正直、それは断りたかったが、頑なに病院へ行くのを拒否って頼んでくる。

「わかった、じゃ、肩につかまって」

仕方なく、男をマンションに連れ帰る事にした。




ワンルームマンションだから狭いが、ベッドとソファーはある。
とにかく男を寝かさなきゃならない。
血で汚れた服を脱がせたら、見事なまでの刺青が目に飛び込んできた。
びっくりしてびびってしまい、つい手が止まった。

「ははっ、墨が怖ぇか? 心配すんな、カタギに乱暴な真似はしねぇよ」

男は苦笑いして言ったが、体を屈めて痛そうにしている。
俺ははっとして、慌てて男に言った。

「とにかく治療しなきゃ、寝てください」

男をベッドに連れていき、寝るように肩を押したが、男は寝ようとしない。

「俺はソファーでかまわねぇ」

バリバリの刺青ヤクザの癖にしおらしい事を言う。

「気にしないで、俺は元からソファーで寝たりするし」

ウリをやって疲れきって帰宅した時は、ソファーに倒れ込んでそのまま寝る事もあるし、怪我人はベッドに寝て貰わなきゃ困る。

「そうか? じゃ寝させて貰うわ、腹が痛くてな」

男はやっぱり辛いらしく、ゆっくりと体を横たえたが、引き締まった筋肉質な肉体をしている。
不謹慎にも、俺は職業柄の癖がでてしまい、男の体を見てドキッとした。
しかし、今はそれどころじゃない。
どう治療するのか男に聞き、必要な薬、包帯などを即座にドラッグストアに買いに行った。

戻ってきて傷を消毒する事から始めたが、傷は浅かったので、市販薬でなんとかなりそうだ。
ひと通り処置を済ませたら、次は食事を用意した。
料理はできないので、レンチンして食べられるものだったが、男はがっついて完食した。

「わりぃな、この恩は決して忘れねー」

男は空になった器を置いてマジな顔で言ったが、俺はヤクザと関わりたくないし、腰が引ける思いだった。
けれど、男は嬉しげに笑顔で名を名乗る。
新堂一真(シンドウカズマ)と言い、カズマと呼んでくれと言う。

「カズマ……ですか」

ヤクザを呼び捨てにするのは気が引けたが、その反面、そんな事ができると思ったら、呼び捨てで呼んでみたくなった。


……………


ひょんなことからヤクザと同居する事になり、俺は売り専に通いながらカズマの治療をした。
いつの間にか、俺達は当たり前のように名前で呼びあうような関係になっていたが、カズマの怪我はほぼ治った。
なんだか寂しい気持ちがしたが、住む世界の違う人間だ。
言わなきゃならない。

「なあカズマ、怪我は治ったし、そろそろ帰らなきゃいけないんじゃ?」

帰るべきところに帰るのが、カズマにとって幸せだろう。
なのに、カズマは表情を曇らせる。

「帰る場所か、あってねーようなもんだ、別にここで暮らしても構わねー、ただよ、俺は前から気になってる事がある、ユウタ、お前……ウリをやってるだろ?」

ベッドに座ったまま、俺に問いかけてきた。

「うん、やってる、稼げるからね」

隠すつもりはなかったが、わざわざ言う必要もないから言わなかった。
聞かれたので正直に話したが、気づかれてたらしい。

「ウリなんかやめろ、病気になっちまうぜ」

「大丈夫、HIVの検査はしっかりしてる店だから」

「馬鹿、病気はエイズだけじゃねーんだぞ、それに……体を売るような真似をするな」

カズマが心配してくれるのは有り難い。
でも、俺はもう戻れなかった。

「ありがとう、そう言ってくれるの、めちゃくちゃ嬉しい、だけどさ、俺の体はもう……」

俺は疼く体を持て余し、カズマの隣に座って寄りかかった。

「おい、ユウタ……」

「俺……変態なんだ、カズマ……たまんね」

カズマの引き締まった肉体は、いつも俺の欲情を駆り立ててきた。
欲しくて堪らない。

「よせよ、俺はノーマルだ、男を抱いたこたぁねー」

カズマはノンケらしいが、俺の手はとまらなかった。
カズマのシャツを開き、胸板を撫で回して唇を項にあてがう。
カズマは35才の男盛りだ。
男臭い匂いが興奮を煽った。

「じゃあ、カズマが抱いてくれたらウリをやめてもいいよ、俺、カズマの初めての相手になりたい」

卑怯なのはわかっていて、自分勝手な条件を出した。

「お、おい、そんな事を言うのか?」

カズマは柄にもなく狼狽えている。
チャンスだと思った。

「恩を決して忘れないって、そう言ったよね? なら、恩を返すつもりで俺の彼氏になって、俺、カズマの事……好き」

ここは押して押しまくる。

「お前、ずりぃだろ」

カズマはなんとも言えぬ困った顔をしたが、確かに……本当にノンケなら、アナルセックスするのは無理かもしれない。

「俺とヤルの、気持ち悪い?」

もし本気で嫌悪感を覚える場合、ちんぽは勃たないだろう。

「いやその……、俺だってちっとは知ってる、そういう店のケツモチしてたしな、だからよ、気持ちわりぃとは思わねー、だがよ、そんな形で恩返しになるか?」

どうやらその辺りは大丈夫そうだ。

「なる、じゃあさっそくヤル、やりたい」

俺は安心してカズマの股間をまさぐり、ジッパーを下げてちんぼを引っ張り出した。

「お、おい、いきなりか?」

カズマは益々動揺したが、俺の家にきてから当然誰ともセックスしてない。
相当溜まってる筈だ。
案の定、萎えたちんぽは直ぐにムクムクと勃ち上がってきた。
これなら余裕でいける。
俺は美味そうな反り立つちんぽを頬張った。

「うっ! うわ、マジかよ」

カズマは慌てていたが、ちんぽは先走り汁をだらだら垂らしている。
ちゅぱちゅぱと舐め取ってノンケの味を味わった。

「わ、あっ……、そんな……男にヤラれるなんざ、はあ、あ、やべぇ、き、気持ちいい」

頭を揺らしたら、カズマは戸惑いながら苦しげに呟いた。
このままゴックンしたいが、たっぷり溜まったザーメンはやっぱりお尻で味わいたい。

「えへへ、俺、いつでもできるから」

お尻を出してローションをアナルに注入したら、カズマは固まったように動かずにいた。

「おい、マジでケツに入れんのか?」

『信じられない』……というような顔をしているが、俺は下を全部脱いでカズマに跨った。

「カズマ、ずっと欲しかった」

思いを口にしてちんぽをズプッと呑み込むと、反り返ったちんぽが前立腺に当たる。

「ふあっ! カズマの……凄くいい」

堪らずカズマの肩に掴まったら、カズマは邪魔くさそうにシャツを脱ぎ捨てて、俺をガシッと抱き締めた。

「ヤルつもりはなかったが、こうなっちまったらやるしかねー」

いざ挿入したら腹が決まったらしい。
興奮気味に俺の尻を掴み、ちんぽをズボズボ突き入れてくる。
ソリチンはたまにしかいない。
亀頭が前立腺をビリビリ刺激するので、最上級の気持ちいいちんぽだ。

「ああ、だ、だめ、そこはだめ、イク」

ゴリゴリやられ、俺はピュッと射精した。

「ごめん、いっちゃった」

刺青は今じゃ見慣れたものだが、ザーメンなんか浴びせちゃ悪い。
肩に掴まって腰を揺らしながら謝った。

「構わねー、それよりお前……、ケツん中気持ちいいな、俺もイキそうになってきた、ユウタ、ほんとにいいんだな?中に出しちまうぜ 」

カズマのちんぽはビクビクしてイク寸前なのに、わざわざ俺に確かめてくる。
ヤクザって単純に怖い人だと思っていたけど、カズマと出会ってイメージが変わった。

「いいに決まってる、いっぱい出して」

ケツマンはキュンキュン締まってちんぽを追い立てている。
溜まりに溜まったザーメンを俺の中に全部出して欲しい。

「わかった、じゃ思いっきり出すぞ」

カズマは息が詰まる程抱き締めて、ちんぽをズクッと突き入れた。

「ひっ!」

奥を突かれて体が仰け反り、ちんぽがドックンドックンと力強く脈打つのを感じた。
ぶわっとあったかい汁が腸に染み渡り、俺は快楽と幸せの極みに達していた。

「ああ……す、すげー」

凄い量のザーメンが流れ込んでくるのがわかる。

「ふう、ハアハア、こいつは気持ちいいわ、ユウタこっちぃ向け」

カズマは息を乱して口走ると、俺の顔をぐいと動かしてキスをしてきた。
濃厚なべろちゅーはとっても舌使いが上手い。
ヤクザだからきっと経験豊富なんだろう。
相手は女だろうけど……今は俺と繋がりながらちゅうしている。

「くはっ、あーたまんね、ケツマンってこんなにいいのか? それともユウタ、お前のケツマンが特別なのか? ザーメン止まんねーよ」

カズマは息を詰まらせて言ったが、ちんぽはまだ俺の中で脈打っている。
ずっと禁欲状態だったから、射出されるザーメンは期待通り大量だ。

「ああ……ザーメンいっぱいくる、俺……溶けそう」

ザーメンが身体中に回って目が虚ろに霞んだ。





俺はこの日を境にカズマだけのモノになると約束し、売り専をやめる事をキョウヘイに言いに言った。

「えー、辞める? なんで急に、顧客も沢山ついてるんだよ、君に辞められたら困るよ」

キョウヘイはいきなりな話にびっくりしたが、店の売り上げが落ちるのを気にしてるらしい。

「すみません、俺、彼氏できたから、もう体を売るのはやめたいんです」

悪いとは思うけど、それは俺の自由だ。

「認めない、無理にでも働いて貰う」

なのに、キョウヘイは無茶な事を言う。

「はあ? 何言って」

唖然としていると、奥の扉に向かって叫んだ。

「ちょっと〜! 来てくれる」

「おお、なんだ」

扉を開けて出てきたのは2人の男だが、どう見てもチンピラにしか見えない。
一体どういうつもりなんだ?

「この子、ユウタなんだけど、例の監禁部屋に入れて」

「わかった、じゃ、頂いちまっていいんだな?」

「えっ? 」

なにがなんだかわからずにいるうちに、俺はチンピラ2人に捕まって、まだ1度も行った事のない奥の部屋に連れて行かれた。

ドアがバタンと閉まり、男のひとりが鍵をかけた。
狭い部屋には窓もなく、小さな照明がついてるだけだ。
床はフローリングで何にもない。
ぽかんと突っ立っていると、男らは全裸になり始めた。

「ちょっとまさか……」

さっき頂くとか言っていたが、こういう事だったのか。
冗談じゃない。
退職を願い出たら、監禁された上にこいつらに弄ばれるとか、バカげている。

「やめろ! 変態!」

逃げ回って抵抗したが、チンピラはそこそこガタイのいい体をしている。
そんな男2人に勝てるわけがなかった。

無理矢理裸に剥かれ、四つん這いにされた。

「嫌だ! 俺はもうウリなんかしたくない」

本当に好きな人ができたんだ。
好きでもない男に媚びてちんぽを欲しがるのは、もう終わりにしたかった。

だけど、男のひとりがちんぽをアナルにあてがってきて、もう諦めるしかないと、そう思ってガックリとうなだれた。
……とその瞬間、いきなりバンッ!と派手な音がして、勢いよくドアが開いた。

「やっぱりこうなったか、ふん、何年経とうが、ケツモチしてやった恩を忘れたとは言わせねーぞ、ああコラァ!」

カズマだ。
カズマが開いたドアの所に立ち、チンピラを睨んで怒鳴りつけた。

「えっ? あっ、こりゃ前に世話になってた兄貴じゃありませんか」

チンピラの片方が目を見開いて言った。
どうやら、この店は以前カズマの組が面倒をみていたらしい。

「おお、サツがうるせーからよ、ショバ代は無しにしてやったんだ、その代わりにお前らが雇われたのか、おい、ちんぽ晒してんじゃねー、さっさと服を着て出て行け」

俺はカズマがチンピラを叩きのめすんじゃないかと思ったが、カズマはここで暴れるつもりはないらしく、2人に向かって言った。

「へい、わかりやした、すぐに出て行きます」

チンピラもおとなしく従い、俺は起き上がってホッとしながら服を着た。
そのついでに何気なく見たら、キョウヘイがカズマの後ろでのされて倒れていた。
カズマはキョウヘイだけは殴ったようだ。

チンピラが出て行くと、俺はカズマのそばに駆け寄った。

「カズマ、俺が働いてる店、知ってたんだ」

俺は店の事を話してないし、何故わかったのか不思議だ。

「あんな、そういうのはちょっと調べりゃわかるんだ、ここのマネージャーはくせもんだからな、稼ぎ頭のお前をすんなり辞めさせるとは思えねー、ちょいと事務所に寄る用があったんで、ついでに来てみたんだ、そしたら案の定奴はヘラヘラ笑って言った『あんないい子を手放すわけにはいきませよ〜』とな、このキョウヘイは当たり前に俺がお前と繋がってる事は知らねぇ、だから能天気に言ったんだろうが、頭にきてついぶん殴ったら……気絶しちまった」

なるほど、カズマが突然やってきた理由と、キョウヘイがのされた理由がわかった。

「そっか……」

助けてくれた礼を言おうとしたら、肩を抱かれてそのまま店を出た。

「俺は元のマンションは出た、だからよ、お前のマンションに居座る、それでいいか?」

夕日を浴びながら2人して歩き、カズマに嬉しい質問をされてつい笑顔がこぼれた。

「うん、ずっといて欲しい」

むしろ、永久に居座って貰いたい。
ちんぽも最高だけど、ちんぽで選んだわけじゃなく、俺はさっきの事も含めて、すっかりカズマに惚れてしまった。
だから、普通の仕事をするつもりだ。

まっとうな仕事をして、カズマと共に暮らす。
こんな事は、ウリを始めた時には予想もできなかった事だが、生きていれば不思議な事が起こるらしい。

「ああ、そのつもりだ、その……今夜いいか?」

カズマは照れ臭そうに頭を掻いて聞いてくる。

「うん、いっぱい欲しい」

当たり前にヤリたいに決まってるし、思いっ切り深く頷いた。

「馬鹿、嬉しそうにすんな」

カズマは俺の頭を軽くこづいて言ったが、俺は早々と期待で胸が膨らんできた。

好きな人とセックスする。
それが世間では普通の事だとしたら、俺は初めて普通の事を手に入れた事になる。

これからはカズマと2人、未来に向かって歩んで行く。

いっぱいエッチして、たくさんカズマに奉仕するつもりだ。


































end

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