Snatch成長後編BL(完結)
85、ハッテン場2
◇◇◇
車外に出て一緒に歩いた。
公園の敷地は広い。
中央のひらけた場所には子供が遊べる遊具がある。
「さてと、どこにするかな〜」
三上は辺りを見回しているが、真ん中のひらけた場所以外は、立木の中を遊歩道が通っている。
街灯は隅にぽつりぽつりとあるが、全体的に薄暗く、角には資材や土管が置いてある。
「三上さん……ほんとにやるんですか?」
こんな場所で青姦するのは初めてで、躊躇ってしまう。
「ああ、やる、木の中に入ろうぜ」
「はい……」
三上に言われて遊歩道へ向かったが、見回したところ人は見当たらない。
人家も周りにはないが、なんとなく悪い事をするような気分だ。
ハッテン場だと聞いたのは、大分前の事だから、今はただの公園なのかもしれない。
だとしたら、昼間は子供らが遊ぶこの場所で、いかがわしい行為をしていいのか? と、戸惑いが生じてくる。
三上は遊歩道というより、木々の間を歩いている。
大股でズカズカと歩く姿は三上そのものだが、頼りない体を見たら漠然と不安になる。
「よーし、ここらでいいだろう」
木の幹の間で立ち止まった。
「マジっすか? ほんとにここで……」
木々が生い茂っていて暗いし、上手い事低木が植わっていて、周りからも見えない。
「来な」
「え、ええ……」
腕を引っ張られ、三上と向き合って立ったが、心臓がバクバクしてきた。
「ふっ、緊張してやがる」
まっすぐに立ってカチコチに固まっていたら、ニヤリと笑って顔を近づけてくる。
背中に手がまわってきたので、俺も三上の背中を抱いた。
「ゆうべ、矢吹としたのか?」
不躾に聞いてくる。
「えっ、いや……、やってないっす」
どうしてそんな事を聞くのか気になった。
「そうか……」
でも、唇が重なってきて気が逸れた。
柔らかな感触、伝わる温もり、心臓のバクバクが違う意味で高鳴り始めた。
こんな状況なのに、気持ちはやる方向へ傾いている。
木立の中で抱き合ってするキスは、恐ろしく開放的でスリル満点だ。
なのに三上の手は怪しく動き回り、尻を撫で回してくる。
唇を割って舌が入り込み、ぬめる感触が興奮を煽った。
「ん……」
三上はキスをやめて股間を握ってきた。
「へっ……その気になってるじゃねーか」
確かに、そこは期待と興奮で張り詰めているが……。
「あなたは……外でやった事があるんですか?」
ちょっと聞いてみたくなった。
「ある、俺は昔、悪ぃ事ばっかしてた、ある負債者のガキを利息として貰った、まずそいつんちで用意を済ませた、中学生だ、男に掘られるなんて想像もしてなかっただろう、浣腸してシャワ浣したら泣きわめいてた、けど、お楽しみはそれからだ、その後でハッテン場に連れてった、この公園みたいな場所だ、そこで媚薬を飲ませてフェラさせた、後はケツを掘ってやったが、薬が効きすぎてラリってた、そうするうちにギャラリーが寄ってきて生贄状態だ」
「最低ですね、バレたら捕まりますよ、未成年者は罪重いし」
今の話で、せっかくの気分が台無しになった。
「ああ、あの頃の俺は……そんな事をするのが楽しかったんだ、今更反省してもおせぇ、でもよ、俺は死んだ、それで許して貰いてぇ」
つい腹が立ったが……そうだった、今の三上は違う。
「へへっ、じゃあよ、俺がフェラしてやる」
申し訳なくて黙っていたら、笑顔で言ってしゃがみ込んだ。
ゴソゴソやってズボンからチンコを引っ張り出し、跪いてフェラし始めた。
「うっ……」
生暖かい粘膜に包まれて体が強ばった。
生前の三上なら絶対やらない事だが、意外と上手い。
がっつり咥えこんでストロークさせる。
じわじわくる快感に、足元がよろついて木の幹に背中を預けた。
「う……く……」
あんまりやられたらイきそうになる。
三上の肩を掴んで訴えようとした時、人の気配を感じた。
木立の陰から誰かが見ている。
「み、三上さん……」
見られている事を伝えたかったが、三上はやめようとしなかった。
人影が気になったが、喉輪締めをやられて一気に限界がきた。
「うぅっ……、出る」
上がってきた熱がピュッと飛び散り、快感に意識を奪われた。
三上は溢れ出す体液を躊躇なく飲み込んだ。
息を乱しながら気になって木の陰を見たが、さっきいた筈の人影が消えている。
「あれ……」
「ん、なんだ、どうかしたか?」
三上は辺りをキョロキョロ見たが、気のせいだったのかも……。
「いや……、なんでもないです」
「んじゃ、イカしてやったしよ、やるぞ」
「あ、はい……」
フェラしてくれた上に俺のを飲んでくれた。
こんな風に優しくなったから、第2のパートナーに決めたんだ。
三上は立ち上がって俺のベルトを引き抜き、前を外してズボンがずるっとズリ落ちた。
パンツをずらされてみっともない格好になったが、三上に背中を向けて幹に手をついた。
三上は背後でカチャカチャやっていたが、やがてローションが垂らされた。
尻の溝を伝い流れる感触が、擽ったくて腰がゾクッとした。
「じゃ、やるぜ」
熱々なチンコが尻に触れてくると、体が期待してアナルがキュンと疼く。
「はい……」
先端がヌルッと滑り、アナルに押し入ってきた。
「んんっ……」
ミノルチンコは小さいなりにいきり立っている。
ゆうべ欲求不満になった事もあるし、誰かに見られてるような気がして、いつもより興奮する。
「はあー、これだよ、たまんねぇ〜」
三上は俺の腰を掴んで腰を打ち付けてくる。
竿が往復するとグチュグチュ音がして、凝り固まった欲求不満が解れていくようだ。
「ん、んんっ……」
幹に頭をつけて下を見ていたが、やたら気持ちよくなって、半勃ちのチンコが汁を垂らしている。
足元のズボンに垂れてつきそうだったが、行為に夢中になってそんな事はどうでもよかった。
「ほら、乳首もいじってやる」
可愛らしい手がシャツに潜り込み、乳首をグ二グ二押し潰して弾く。
「はあ、み、三上さん、あなたが……こんなに上手かったとは」
乱暴なだけの下手くそな三上は、匠の三上に生まれ変わった。
「俺は元からこうだ、昔は虐めようと思って……そうなった」
「ヤバいっす、イきそう……」
またイきそうになったが、中イキの状態だ。
「じゃ、俺もいくぜ」
三上はラストスパートをかけてきた。
激しく突かれ、空イキに拍車がかかった。
「っ、つあぁ……、やば、やばい、んんっ」
込み上げる快感に木の幹を引っ掻いた。
「あー、だめだ〜、いっちまう!」
情けない雄叫びと共に、体内のチンコが脈打ち始めた。
「はあ、はあ、はあ」
「はあ、ふっ、ハァハァ……」
放たれる体液を受け止め、ボーッと痺れた頭で快楽に身を委ねる。
ザワザワと風が木の葉を揺らし、遠くで犬の遠吠えが聞こえた。
乾いた樹皮に頬を寄せたら、木の香りがしてくる。
木の葉が擦れ合う音を聞いていると、突然わきから人影が現れた。
「あっ……」
俺は三上と繋がったままだし、無防備な格好を晒している。
「兄ちゃん、いい事をやってるじゃねーか、俺らも仲間に入れてくれ」
人影はひとり、2人、3人と増えていき、5人の男らが周りを取り囲んだ。
「うっせー、あっちに行け!」
三上は身を引いて怒鳴り、俺も慌てて下を穿き直した。
「兄ちゃん、ここはハッテンする場所だぜ、ハッテン場でヤリまくってよ、俺らに散々見せつけといて、サヨナラはねーよな」
男らは俺達より年上に見える。
4、50代ってところだが、身なりがだらしなく、まるでホームレスだ。
「ミノル、行こう」
三上も下をしまっているし、ここは逃げた方がいい。
「おう、ちっ……」
三上は悔しげに舌打ちしたが、ミノルじゃ勝ち目がない事はわかっている。
俺達は走り出し、男らを突っ切って逃げようとした。
「うわっ!」
「おわあ!」
だが、2人同時に捕まった。
「なははは〜、こいつら俺らよりわけぇしよ、しかも2人共上玉だ」
「ああ、けどよ、こっちは掘られてたからすぐにいけるが、そっちはタチだ、ケツを洗わなきゃ使えねーぞ」
男らは俺達とやるつもりらしいが、こんなホームレスみたいな連中とやりたくない。
「離せ!」
「っの、俺らに触るんじゃねー!」
三上も俺も藻掻いたが、5人相手じゃ太刀打ち出来なかった。
ズルズルと引きずられて公園の一番奥に連れて行かれた。
そこには、こいつらのねぐらと思われる青いテントがあった。
俺は2人にテント内に連れ込まれ、服を無理矢理脱がされたが、三上は口を塞がれてどこかに連れて行かれた。
多分、どこかでケツを綺麗にするんだろうが、その間に俺はオッサンの相手をさせられていた。
「う"……」
洗ってないチンコを口に突っ込まれ、四つん這いにされて後ろに男がきた。
もうやられるしかなかったが、チンカスの溜まった包茎チンコは、不潔だし、臭いし、吐きそうだった。
「おえっ……!」
堪らず顔をそらしてえづいた。
「おい、ちゃんとやれ!」
髪の毛を掴まれて顔をあげさせられ、男は唇に臭いチンコを押し付けてくる。
「うう……、嫌だ」
「我儘言うな、大好きなチンコだろ? 好きなだけしゃぶれ」
鳥肌ものだったが、男は亀頭を口の中にねじ込もうとする。
「ぐっ、んん」
意地でも口を開けるか……そう思ったが、アナルを肉槍が貫いた。
「うあっ!」
体中に衝撃が走り、堪らず口を開けた。
「よし、いけ」
男はここぞとばかりにチンコを突っ込み、亀頭が喉奥を突いて悪臭が鼻から抜けていった。
「お……あ"……」
気持ち悪くて涙目になっていた。
「へえ〜、こいつよ、すげー締りがいいぜ」
後ろの男は尻を持ってチンコを突き入れている。
「あぐ、あ"……」
腰がぶつかって体が揺れ動き、口内の竿が粘液を垂らした。
「おお、そいつは楽しみだ、終わったら代われ、俺もそっちでイクわ」
ぱちゅっ、ぱちゅっ……と肉がぶつかる音が響き、徐々に動きが早くなっていった。
「おーあぁー、いい、出る、相当溜まってるぞ」
後ろの男は荒々しく突き始めた。
苦しくて堪らなかったが、髪の毛を掴まれているので、嫌々フェラするしかない。
パンパンパンパンと腰を連打されると、怒張した肉槍が容赦なく体内を抉り、淫らな刺激が湧き出してくる。
「じきに種付けして貰えるぞ、嬉しいだろ? へへっ」
フェラさせる奴はニヤついてチンコを突っ込み、ガチガチに勃起した竿が喉奥を小突く。
チンコは今にも弾けそうに張り詰めているが、後ろの男がぐっと深く突き上げて射精し始めた。
「お、おおー、はあ、はあ、うっ!」
脈動がはっきりと伝わり、凄い量が中に出されているのが分かる。
こんな連中に種付けされるのは虫唾が走るが、体の中がじわりと熱くなった。
「お……ぐっ……」
意に反して、アナルは男のチンコを締め付けている。
「はははっ、気持ちいいか? 次は俺が種付けしてやるからな」
男は後ろの男が出し切るのを待って交代した。
「さあ、こい、可愛がってやる」
アナルからザーメンが溢れ出していたが、男はおかまい無しに俺を起こしにかかる。
「うう、い、嫌だ……」
「へへっ、お前、いっちょ前にタトゥーなんか入れてよ、肩は途中やめになってるじゃねーの、金が足りなくなったか」
こいつらは刺青を見ても無反応だったが、今頃になって触れてきた。
こんな奴らに話す必要はない。
「う、うるせぇ……」
「いきがっても意味ねーぞ、ほら、来るんだ」
強引に座位の体勢にさせられて、下からチンコが突き刺さった。
「ううっ!」
淫靡な刺激が走り、体がびくついた。
「おお〜、ほんとだ、ほんとにいいわ」
「だろ?」
男はさっきやった男と話をしながら突いてくる。
「こりゃ、いいもんを拾った、今日は久々にすっきりできそうだ」
俺はこいつらの性処理道具にされるらしい。
悔しくて堪らなかったが、3本目を咥え込んだアナルは節操を無くしていた。
ザーメンでグチョグチョになり、チンコで突かれる度に体中に快感が広がる。
「はあ、はあ……、あっ」
「こいつ、毛もねーな、尻にもタトゥーが入ってるが、読めねー」
ローマ字すら読めないって、どんだけ底辺なんだって思ったが、情けない事に……底辺な奴らに突かれて感じていた。
「ん、んんっ……、ハァハァ」
いつもこうだ……。
俺の体は意思を無視して昂る。
歯を食いしばって耐えていると、三上が素っ裸に剥かれてテント内に連れてこられた。
「離せ〜、くそーっ!」
「無駄だ、そんなひょろひょろの体じゃ勝てねーぞ」
「や、やめっ、俺はタチだぁーっ!」
「おとなしくしろ、へへっ、可愛い面ぁしてるわ」
三上は必死に抗っていたが、抵抗虚しく……男のひとりに正常位でやられてしまった。
「うわっ! やめっ、入んな! 抜けーっ!」
体はミノルになっても、三上はタチだ。
さぞ悔しいかろうと思ったが、ミノルは受けだ。
おそらく、やられているうちに感じ始めるに違いない。
「ハァハァ、あっ、あっ」
ホームレスかどうか定かじゃないが、こいつらが汚い奴らなのは事実だ。
そんな男に抱かれてるのに……突かれたら声が漏れる。
「感じてきたな、いいぞ、その調子だ」
男は下からズボズボ突き上げ、機嫌良さそうにキスをしてきたが、口臭が酷い……。
最低なキスだが、俺は自ら体を揺らしていた。
「つあ〜、ちくしょーっ!」
三上がジタバタ藻掻くのを横目で見ながら、男の肩に顔を寄せた。
「おい、兄ちゃん見ろよ、お前のお友達はすっかり乗り気だぜ」
男は三上に向かって得意げに言うと、力強く抉りあげてきた。
「ああっ! んっ、んんっ」
「と、友也……」
三上は辛そうに顔を歪めて俺を見た。
「ご、ごめん……、俺……、どうしようも……ねー」
謝るしかなかった。
「よし、じゃ俺も種付けといくか、お前はいい子だからよ、たっぷり出してやる」
男は両手で尻たぶを持って高速ピストンで突いてきた。
「あっ、あっ、ああっ!」
チンコがドクンと脈打ち、男は息を荒らげて突きあげる。
「お〜いいわ、お前、いいケツマンだな」
繰り返し何度も突いて執拗に中に出した。
「ハァハァ……あ……」
俺は体に敗北し、快楽に任せて空イキしていた。
「お前も感じろ」
三上はゆさゆさ体を揺さぶられているが、ぼちぼち感じ始める頃だ。
「だ、誰が……、くっ!」
しかし、口を引き結んで我慢している。
「しょうがねぇな、じゃ、まずは一発いくか」
三上を貫く男は激しく動き出した。
「く、くうーっ!」
三上は苦しげに呻いたが、男はぐっと突き上げてとまった。
「おい出てるぞ、気持ちいいか?」
男は三上に聞いたが、三上は感じてる様子はない。
「じ、冗談……言うな」
そうする間に、俺は別の奴にバックから貫かれた。
「あうっ!」
そこからは記憶が曖昧になった。
ただ喘ぎ、男らが満足するまで付き合わされた。
三上は苦悶していたが、ひたすら耐えている。
全てが終わった時、男らはタオルを渡してきた。
それで体を拭い、服を着てようやく自由の身となったが、男らに襲われた事で無駄に時間を食った。
車に戻ったら、三上がコンビニに指輪を受け取りに行き、急いで帰ってきた。
助手席に乗り込むのを待ってすぐに車を出した。
「友也、帰ったらシャワ浣して体ん中を洗い流しとけ」
三上は俺に言ってきたが、俺は凹んでいた。
いつか水野に抱かれた時、あの時の三上は……少なからず感じていた筈だ。
「はい……」
なのに、今回は俺だけが早々に屈してしまい、三上は最後まで意地を貫き通した。
俺は……やっぱり自分の体に腹が立った。
「ま、そう落ち込むな、ハッテン場なんか行くもんじゃねーな、次はハッテン場は避けよう」
「ええ……、はい」
ハッテン場だろうがなんだろうが、俺は誰にやられても……きっと変わらない。
「なんだよ、たったあんだけの事でショックを受けたのか?」
三上は意外な位ケロッとしている。
「あの、自分自身に……です」
実は俺も、まわされたのがショックなわけじゃない。
「ああ、感じてたからか?」
三上は傍で見ていたから、説明しなくてもわかってくれた。
「はい」
「しょうがねぇよ、長年矢吹と暮らしてるんだ、開発者が上手い奴だと、どうしてもそうなる」
「そうなんですか?」
上手い下手で変わるものなんだろうか……。
「そりゃそうだ、下手くそな奴だと、感じるどころか、苦痛でしかねー、嫌な事や痛てぇ事ばっかやらされてると、体が拒否するようになる、ま、たまにビッチ化するのもいるが、そういうのは生まれながらの淫乱だ、どう扱われようが……ちんぽ狂いのバカになっちまう、男も女も一定数その手のバカがいる、そういうのは通りすがりの相手を平気で誘うからな、売春、ウリにはもってこいだ」
三上はテツと同等の立場だっただけに、色んなことを知っている。
「じゃあ、俺が感じるのは……俺のせいじゃないんですね?」
「お前はビッチじゃねー、若にしろ、俺にしろ……、頼まれてやってるんだ、じゃあ、聞くが……自分から行きずりの男を誘った事はあるのか?」
「いえ、ないです、っていうか……有り得ない」
行きずりの人間に手を出すとか、そんな事は考えられない。
「だろ? めちゃくちゃ正常だ、友也、お前がもし頭すっからかんなビッチなら、俺はお前に惚れたりしねー、だからよ、自分を責めるな」
「はい……」
自分自身に対する苛立ちは、そう簡単には払拭されそうになかったが、三上の言葉は物凄く有難く感じた。
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