Snatch成長後編BL(完結)
78、TETSU
◇◇◇
晩飯を食べた後で、薬を全部飲み終えた。
明日から店に復活だが、その前にやる事がある。
「おっしゃ〜、へへー、効いてきたぞ、見ろ、ギンギンにおっ勃ってるだろ」
ベッドに座り、全裸で自慢げにチンコを晒す変態……。
テツはデリカシーに欠けるし、ムードもへったくれもないが、むしろ、あけすけなところが可愛くも思える。
「へへっ」
ベッドに上がってくっついた。
ちなみに俺も全裸だ。
「おう、やっとやれるな」
テツは肩を抱いてきたが、ギンギンのチンコを見てほっとく馬鹿はいない。
「だな、へへーん、じゃ、いっただっきまーす!」
パクッと咥えた。
「おわっ! き、きやがったな、バキューム妖怪友也」
しかし、今のは気になった。
「ちょっと〜、なんだよそれ」
人を妖怪扱いするとは……達人と言って貰いたい。
「おっしゃ、かかったな」
と、いきなり襲いかかってきた。
「うわっ!」
押し倒されて上に乗っかられた。
「ずりぃ〜」
「させるかよ、お前のフェラはやべぇからな、ふっ、乳首責めだ」
ニヤリと笑って乳首にダイレクトアタックしてきた。
「あ"〜、もう」
テツはこういう事に長けてる……のを通り越して、S級ライセンス並みに上手い。
舌先で弾くように転がして、適度に甘噛みする。
歯が当たると微かに痛みを感じるが、上下の歯で挟んでやや強く噛む。
本気で噛めば簡単に食いちぎる事ができるから、一瞬ひやっとするが、すぐに舌先で舐めてくる。
これが堪らなくタチが悪い。
「うう〜、俺にもやらせろ〜」
股間に熱が集まってくると、攻めたい欲求が湧き出してきた。
「させるか、リバはちょっと前にやってやっただろ、俺はな、猫は嫌なんだ、お前だから特別に許してやるんだからな、感謝しろ」
意地悪な事を言ってチンコを握る。
「ううっ!」
ビクンと跳ねて、痛みを感じる位カチカチになっている。
「ったくよ〜、よっしゃ、久々に俺がやってやる」
下に移動してフェラをやり始めた。
だけど……これがまたキツイ。
「あ"〜……」
豪快に咥えこんでストロークした後、亀頭を舌でグニグニ擦る。
「ひぃ〜……」
チンコはビクビクしっぱなしだが、テツは蟻の門渡りへ舌を這わせていく。
「ち、ちょっ……、あ"……あ"……あ"」
ゾワゾワっと快感が湧き出し、筋肉が強ばった。
なのに、鼠径部まで舐め回す。
「ひあ……や、やべぇ……」
擽ったさが快感になってアナルまで疼き出した。
「さてと〜」
「あ……」
そう思った途端、アナルにヌルッときた。
「あ"あ"あ"あ"……」
「ダミ声を出すな、八百屋のオッサンかよ、もっとな、『あんっ』とか『やっ』とか、可愛い声を出せ」
そんな気色悪い要望は却下だ。
「のわあ"……が……あ"……ぎ……ぐ」
舌が敏感な襞をこちょこちょ這い回る。
「ちょっと待て〜、オッサンを通り越してわけわかんねー事になってるじゃねーか、やっぱバキューム妖怪友也だな、なははっ!」
女みたいな喘ぎ声を出すよりは、バキューム妖怪の方がマシだ。
「ぐ……が……あ"……あ"……ぎ……」
「ぷはっ! ちょっ、笑わせんな! ブハハハハッ!ガチで妖怪じゃねーの」
テツはゲラゲラ笑いながらきっちりアナル舐めをやり、指を入れて前立腺を責めてくる。
「ほへ〜、ちょっ……ちょっ……ちょっ……おほっ……あはっ」
ヤバい、体がビクビクなる。
「ぷっ、くっくっ……、本当におめぇはおかしな奴だ、笑いが止まらなくなる、だからよー、俺ぁ〜、おめぇが好きだ、チンピラ共がこの穴を弄びやがって……、俺が大事にしてる穴を……、ま、マサアキって奴以外はキメセク乱交、ドS攻めとフルコースを味わった、奴らは今頃アラスカに向かってる、カニ漁だ、悪い事をすりゃバチが当たる、ざまあみろってやつだ」
テツは起き上がってローションを取り、チンコに塗りながら話した。
「カニ漁って、未だにあるんだな」
チンピラ2名については自業自得だ。
「ああ、俺も知らなかったが、浮島はやってるらしい」
「そっか……、いっつも心配ばっかしかけて……ごめん」
マサアキが助かってよかったが、テツには悪い事をした。
「そりゃいい、何もかもひっくるめて……刺青でチャラだ、けどよー、もうこの穴を使うなよ」
亀頭がヌルッと入り込んできた。
「うっ、うん……」
「お〜、ちょい久しぶりだ、つあ〜、堪らねぇ」
竿先がグリグリッと上部を抉って奥へ進み、前立腺のところも擦り上げていった。
「んんっ、っ……!」
「どーれ……、へへっ」
テツは上に被さってきた。
「テツ……」
さっきから『好きだ』って言葉が、頭の中でリピートしまくりだ。
両腕で思い切り抱きしめた。
「なあ友也、俺だってたまにゃふらっといきたくなる時もあるが……お前を傷つける事はできねー、お前は普通に生きてきた、俺とは違う、俺は打たれ強いがお前は違う、だから俺が浮気したら、多分俺より傷つく、だから浮気はできねーんだ」
何を言うのかと思ったら、とんでもない事を言った。
「あんた……ほんとにヤクザなのか? 有り得ねー、どんだけ……」
この優しさ、包容力は半端ない……。
「ああ、ヤクザだ、俺はてめぇが大事にしてるもんは……とことん大事にしてぇ、ただそれだけの事だ」
「テツ……」
さらっと言った言葉が胸を射抜き、顔を肩に擦りつけて滲み出す涙を誤魔化した。
「ふっ……、おめぇを痛めつけて脅して、それこそウリでもやらせりゃ、いかにもヤクザらしいだろうな、だがな、美学ってぇのは人それぞれだ、クズな振る舞いをするのがカッコイイと思うなら、好きにすりゃいい、だが俺は……ようやく手に入れた家族を何が何でも守り抜きてぇ、それが俺の美学だ、俺が思うカッコ良さは一般的なヤクザとはズレてる」
テツは自分が思う事を正直に話す。
「うん……、わかった、俺、テツの事……すげーカッコイイと思う」
合体中なのに……めちゃくちゃ感動した。
「へっ……、じゃ、真面目にやるか」
真面目にキスをして、真面目に抱き合った。
揺れ動く体を抱いて真面目にトコロテンをしたら、意識がぶっ飛んで、何よりも……今この一瞬が最高だと感じた。
ベッドに入る前、テツが芋虫を食った事なんかどうでもよくなった。
病気全快祝いのSEXは、熱いキスと共に幕を閉じた。
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