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女喰い男女陵辱系時代劇エロファンタジー短編(完結)
5
季節は夏を跨いで初秋に入った。

お美代とお菊はあの事があって以来、特別親しい仲になっていた。
常に手を繋ぎ、寝る時はひとつの布団で抱き合って眠る。
親に捨てられたも同然な2人は、自然と意気投合していた。
お美代は五作に想いを寄せてはいたが、同じ女であるお菊の方がより心が通じ合う。
五作とは2人きりで会う機会がないまま、漫然と時を過ごしていた。

しかし、お菊は彦兵衛の子を身ごもってしまった。
お美代はそれとなく彦兵衛に聞いたが、彦兵衛はお菊を妾にするつもりはないようだ。

それよりもお美代が孕まないので、躍起になって座敷に呼ぶようになった。
凝った趣向をする際は行灯を灯しているが、お美代はちらちらと揺れる頼りない灯りを見ると、重苦しい気分になる。

だが、彦兵衛は孕み腹になったお菊に興味を失っている。

今宵もお美代だけを呼んで楽しんでいた。
橙色をした薄明かりの中で、蠢く影が2つ。
ひとつは痩せたお美代の影だが、のしかかる大きな影の下敷になっている。

「あ、あ、んっ……」

媚薬を塗られているせいで、お美代は虚ろな目をして彦兵衛を抱いているが、その目は生気を失った悲しい目だ。

「はあ、お美代……、何故孕まぬ、わしの種が悪いのかと思ったが、お菊はすぐに孕んだ、お前はもうじき11になる、これだけ種を蒔いて芽が出ないのはおかしい」

彦兵衛はお美代を赤い紐で縛り上げて事に及んだ。
紐に結わえられて盛り上がった乳房をしゃぶり、せわしく腰を動かしながらぼやく。

「ハァハァ……、あ、あっ」

お美代は胎内を摩擦されながら乳房を吸われ、単純にただ感じているだけだ。
彦兵衛が前後に揺れ動けば、怒張した男根がジュブジュブと音を立てながら往復する。
紐を横にズラした状態で竿を突き込んでいる為、紐が竿を擦って男根はグンと張りを増した。

「お美代、さ、また出すぞ、わしの子を産んでこそ一人前だ、お前の子は始末せずに養子に出してやる、安心して孕め」

彦兵衛は興奮気味に突いて上り詰め、狙いを定めて子種を放つ。

「あ……、あぁっ! 」

竿がビクビク脈打つと、お美代は極みに達して仰け反った。

「お、おおー、吸い付く……、こんなに吸い付くのに、種を吸わない筈は無い、さあ、たんと呑みなさい」

彦兵衛は息を荒らげて種を絞り出し、お美代の美しい顔が歪むのを眺める。
尻をすぼませて射出したら秘肉に子種を擦り込むように竿を往復させた。
ぐじゅぐじゅと音がして、繋がった箇所から子種汁が溢れだしてくる。

お美代は体中が淫らに痺れ、光を無くした目で暗い天井を眺めていた。



─────

一方、五作はお美代の事を日々思っていたが、9歳で精通を迎えた事もあり、体の発育が飛び抜けてよかった。
好きだという気持ちだけでは消化し切れず、欲求不満を溜め込んでいた。

この日、五作はとうとう我慢できなくなり、夜になって再び屋敷を訪れた。
人目を避けて忍び入ったのだ。

目的は勿論お美代である。
運がいい事に、この夜お美代は彦兵衛に呼ばれてなかった。

お美代とお菊が眠る座敷に忍び込み、障子を閉めてお美代の布団に潜り込んだ。

「お美代……」

五作は横向きに眠るお美代の背中に寄り添い、お美代を抱いて耳元で声をかける。

「う……、ん、あ……五作さん」

お美代は目を覚まして五作だと気づいた。

「おら……、やりてぇ」

五作は熱っぽく言うと、お美代の寝衣を捲り上げる。

「あ、でも……」

お美代はこの為にわざわざやって来たんだと思い、隣のお菊を見た。
お菊は高枕をあててぐっすり眠っている。

「はあ、はあ、中に入りたい」

五作はお美代の尻を晒し、手早く自分の着物を捲りあげた。
焦るように褌をズラしていきり立つ竿を握ると、すぐに尻の溝へ挿し込んでいった。
五作の男根は熱く焦れている。
お美代は高枕に頭を乗せたまま、後ろへ尻を突き出した。
五作は息を荒らげて亀頭を押し付ける。
淫液が滲み出しているので、淫裂をぬるぬると擦った。
お美代は気分が昂り、腰をモゾモゾと動かして五作を受け入れようとする。
五作は最初にやった時と同じで、当てずっぽうに突いていたが、やがてズブリと中にめり込んだ。

「うっ、あ……」

声を漏らしたのは五作の方だった。
熱くぬめる粘膜が男根全体を包み込み、鳥肌が立つほど気持ちいい。
五作は無我夢中で腰を振った。
大きな体がゆさゆさと揺れ動き、お美代も押されて共に動いた。

「はっ、う、んっ、んっ」

お美代は声を押し殺し、お菊が目を覚まさないか気にしていたが、巨根が暴れまわって意識を奪われた。
行為にはまり込んでいき、五作が果てた時には小さな声を漏らしていた。

「あっ……ぁ」

力強く脈打つ竿は、彦兵衛のソレよりも勢いが勝っている。
お美代はできるだけ奥に迎え入れようと、布団に片手をついた。

「お美代……」

脈動がおさまり、五作は竿を抜いてお美代を仰向けにした。
お美代の上にかぶさって着物を脱ぎ捨て、お美代の帯紐を解いていく。
お美代はお菊の事を忘れ、自ら着物を脱いでいった。
2人は求め合うように抱き合い、口吸いをした。
お美代は五作の肌を撫で回し、張りのある逞しい肉体に昂った。
五作もひとつ年を重ねている。
男女の秘め事について少しは勉強していた。
というのも、年長者が五作をからかって春画を見せる事があり、五作はその時に見た絵柄を覚えている。
口吸いをして首に唇を移し、柔らかな胸をぎゅっと揉んだら、お美代は気持ちよさそうに目を細めた。
五作は体を下にズラして乳房を吸ってみた。
お美代は体をくねらせて足を開き、五作の腰を挟み込んだ。
五作は興奮がおさまらなかった。
大好きなお美代とひとつになり、えも言われぬ快感を味わう。
男根は褌のわきから突き出したままだが、とうに硬さを戻している。
言葉など必要ない。
男根を握って淫裂に埋めていった。

「ふっ、んんっ! 」

お美代は片手で口を塞ぎ、声を漏らさないようにした。

「はあ、はあ、お美代、好きだ」

五作は乳房を掴んで腰を派手に振った。
男根がズボズボ往復し、秘肉を抉るたびに白濁した淫液が飛び散る。

「ん、ん、わたしも……五作さん」

お美代が途切れ途切れに言うと、五作は堪らなくなって動きを止めた。

「うっ、うぅっ……!」

男根がドクンと跳ねて子種を飛ばし、五作は襲いくる快感に苦悶して種を放った。

「五作……さん、こっちへ」

お美代が五作を抱き締めると、五作はお美代の上にかぶさり、2人は互いの鼓動をじかに感じた。
五作は押し黙って快楽に浸っていたが、脈動が静まっても男根はまだ勃ったままだ。
高揚した顔で口吸いをして、唇を味わった後で再び動き出した。
ジュブジュブと淫らな音が響いたが、2人は2人だけの世界に入り込んでいる。

暗い座敷の中で、ひとつになって揺れ動く。

2人が淫蕩に酔いしれるうちに、ふとお菊が目を覚ました。
お菊は薄目を開けて淫らな光景を眺めていたが、五作は同じ体勢で3度目を放ち、4度目に挑んでいる。
肉欲に飢えた獣のように、行為に没頭する2人……。
お菊は自分まで気分が昂ってきたが、腹の中の子供が動き、ハッとした。
お美代と五作は愛し合っているように見える。
それに、お美代は彦兵衛の子を宿してない。
なのに自分は……彦兵衛の子を身ごもり、この先どうなるか……不安だけがつのっていく。
お美代を羨ましく思ったが、お美代のせいでそうなったわけじゃなく、お美代だっていつ孕むかわからないのだ。
お菊は顔を反対に向けて2人を見ないようにした。

五作は5度目を放ってようやく体を離し、お美代に口吸いをして起き上がった。

「お美代、ありがとう」

場違いにお礼を言ったが、欲求不満が解消できて純粋に喜んでいた。

「うん……」

お美代は五作の事を理解している。
笑みを浮かべて頷いた。

五作は褌を直して着物を羽織り、こっそりと座敷を出て行った。
お美代の局部は子種塗れになっている。
若い上に、長い間溜め込んでいたせいで相当な量だ。
お美代は起き上がって手拭いで拭っていった。

「お美代ちゃん……」

いきなり呼ばれ、お美代はギクッとして手をとめると、手拭いを後ろへやって隠した。

「お菊ちゃん……、起きてたの?」

「うん、お美代ちゃん、五作さんとそういう仲だったんだ」

お菊は五作の事を口にする。

「あの……」

お美代は答えあぐねた。
五作との事は秘密にしなければマズい。

「大丈夫、誰にも言わない」

お菊はお美代の事が好きだから、陥れるような真似はできない。

「うん、そう……」

それはお美代とて同じ事だった。

「そうなんだ、いいな、五作さん、激しいから……あたし興奮しちゃった」

お菊は冗談めかしてお美代を羨んだ。

「ごめんね……、お菊ちゃんいるのにあんな事して」

でも、お美代はお菊に悪いと思って謝った。

「ううん……、いいの、ね、お美代ちゃん、一緒に寝ていい?」

お菊は無性に切なくなり、お美代に頼んだ。

「うん……」

お美代は頷き、寝衣を着直してお菊の布団に入った。
高枕を並べて身を寄せたら、偶然お菊の腹に手が触れた。

「お腹、大分膨らんできたね」

お腹を優しく撫でて言った。

「うん……、あたし……この子を産んで愛せるか……自信ない」

お菊は顔色を曇らせて呟く。

「気持ちはわかる、わたしだってもし旦那様の子を身ごもったら……愛せる自信なんてない、だって……そんなの当たり前だと思う、わたしは下働きにきただけで、旦那様の相手をする為じゃない、無理矢理体を汚されて……無理矢理子を孕まされて……、その子供を愛せる方がどうかしてる、母になればって言うけど、そんなのは他人が勝手に言ってる事」

お美代はお菊に同調した。
彦兵衛はお菊が懐妊した途端、お菊には目をくれようともしない。
若い娘ばかり狙って手をつけるが、本当にただの玩具扱いだ。

「うん、そう言ってくれたら気が楽になる、ありがと」

お菊は嬉しそうに笑ってお美代の手を握った。

「ふふっ、うん、もう寝よ」

お美代はお菊の額に唇をあてがい、軽く吸って促した。

「そうだね、お美代ちゃん、あたしより年下なのに、しっかりしてて頼りになる」

お菊は安堵した気持ちになり、2人は手を繋いだまま寄り添って眠りについた。





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