SMILE!
3
「だいたい僕、一人部屋のはずだったんだけどね」
「…っく…ぁ…は…、」
緩く扱かれ、どうする事も出来ずただ声を出さないように切れている唇をまた噛み締め、大神の話に耳を傾ける。
「風大の部屋がないから、僕の部屋になったんだよ。風大が来なければヤりたい放題だったのに。しかも僕にセフレがいるって知ったら最低だって言われちゃって」
くすくすと笑う大神。
「関わる気なんて全然なかったんだけど。同室だし、仕方なく一緒にいるんだよね」
「…っふ…く…、んっ…!」
空いているもう片方の手でスルリと胸を撫でられた。
「江夏サン、知ってる?風大って仲が良い人ほど、どうでもいいんだよ。ゲームでいうと、もうあのキャラは攻略したからいいやって感じ」
「…っん…ぁ……ふ、」
赤塚はきっとそれを無意識のうちにやっている。
「僕はもう攻略してるつもりなんだと思うよ。まだ攻略出来てない人に風大は興味を持ってその人突っ掛かる」
「…はあっ…あぁ…んっ…!」
一際強く扱かれ、どくりと大神の手に白濁を吐き出した。
「僕の事なんてどうでもいいくせに、セフレとヤったって知るとウザいくらい吠えてくる」
大神は手についたおれの出したものをペろりと舐めた。
その光景をおれはぼーっと見ていた。
「アンタは一番都合いいよ、ほんと。親衛隊の子とするとさ、次の日には言いふらすから、それが風大の耳に入る。その点、アンタは……誰にも言えないよね?」
大神の言う通りだった。言えるわけない。
「自分よりデカイ男とヤる趣味ないけど、アンタならいいや」
「……っ、やめ…!」
ぐっ、とおれの両膝を掴み、無理矢理開かせる大神。手を縛られているおれが力で大神に敵うわけがない。
おれの精液がついた手で大神は、秘部に触れた。
「…っほんと、に…、やめて、くれっ……頼、む…っ」
怖くて堪らない。
無意識のうちに身体が震えて、止まらない。
「もしかして、泣いてるの?」
前髪をかきあげられて、大神の紫色の瞳と目が合う。
「震えてるね。怖かった?」
一度頷く。
無理矢理犯されようとするなら誰だって怖いはずだ。
「わかった、もうしない。だけど江夏サン、条件がある」
がしっと頭を掴まれ、目の前には大神の下半身。
「くわえてよ。アンタだけイってズルイから」
「…っ、な」
「フェラするか、犯されるか、江夏サンはどっちがいい?」
逃げられない。
おれがもっと強くて、自分自身を守れる力があったら、こんな事にはならなかったんだろうか。
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