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boys ss
【The rain which I dislike,】 学甘 キドロ

「わ、すげェ雨」


喫茶店から外に出れば、土砂降りの雨。雨に濡れない為に持ってきていた傘をさした。

秋に入って日は経ち、日にちに増して夏の頃より空気がだんだんと冷たくなってきているのが分かる。

今日は雨のせいか、やけに寒く、冷たく感じた。


「トラファルガー、傘させ」
「ん、待って」


俺は後ろに続いていたトラファルガーに声を掛ける。トラファルガーは携帯をいじっていて今は傘をさす気配がない。

今日は出かけた時から雨が降りそうな曇天空だった。俺はあまり雨が好きじゃない。


「・・・濡れちまうだろうが。風邪引くぞ」
「んーん」


言っても俺の顔を見もしないで生返事しか返さない。虚しいだろうが。

そんな事をしている間にもコイツの蒼い髪はしっとりと濡れて雫が滴り、艶が更にかかっていた。薄手のパーカーは体に張り付くほどだ。というより何で携帯なんていじれるんだ。

俺は仕方なく近寄り、自分の傘の中に入れる。と、同時に急にトラファルガー寄りかかってきたので受け止める。

そして俺の前開きの上着の中に潜り込んでくる。

「どうしたんだよお前」
「んー・・・」


すりすりとまるで猫のように、自分の濡れた髪を押し付けて俺の服を湿らす。


「こんなに濡れて、傘させって言ったろ」
「ヤダ。めんどくさかったし、それに寒いからこっちのが一石二鳥」


押し付けられている頭は俯き加減で顔は見えない。だが心なしか耳が赤い。


「・・・いや、一石三鳥、じゃねェか?」
「・・・」


素直じゃないが可愛いコイツが、

凄く愛おしい。


「俺には相合傘がしたい、という風に見えんだけど?」
「・・・バーカ、めんどいし寒いだけだっての」


俺はフ、と笑みを零すとそっとトラファルガーの顔に手を添える。思わずといった感じでピクッ、と動いて顔を上げたコイツにまた笑うと、傘の下で温度の高い頬にキスをする。

冷たくて寒かったはずなのに、暖かい。



俺の嫌いな雨が、



好きじゃない雨も、たまにはいいもんだ。


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うん!何だか恥ずかしい!(←
付き合い前提のキドロ。甘いのって書けないんですよね・・・。だから練習ですwwえ?キドロですよ!キッド名前出てないですけど!(←
色々と不可思議な点があるとは思いますが、まっことスルーでお願いします(^p^)

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あきゅろす。
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