今なら許してあげる(復活 雲雀)
君は僕が居ないとダメな癖に離れていくだなんて馬鹿だね。
ほんと、馬鹿だよ。
そう貶す相手も居ないとは皮肉なものだ。
放課後の誰もいない校舎で一人溜息をつく。今までだったらこの応接室に彼女がいた。頼みもしないのに毎日来て、笑いながら書類を片付けていた彼女。
なのに。
彼女はある時を境に、パタリと来なくなった。あの赤ん坊が来た頃だ。
彼女はあの草食動物達といつもいる。この僕から離れてまで一緒に居たい奴らなのだろうか。
僕から離れるのは勝手。ただ、僕よりも草食動物を取ったことが気に食わない。
草食動物達と一緒にいる彼女は僕には見せもしないとびきりの笑顔で笑っていた。いつも僕に隠し事ばっかりしている彼女が。
なんでなの。なんであの草食動物なんか。
このトンファーで、あの草食動物達を咬み殺せばきっと彼女は目を覚ます。草食動物は所詮は草食で強者に食べられる運命にあるのだと。
僕に歯向かう奴らは皆咬み殺せばいい。
さっさと僕のところに来なよ。
今なら許してあげる
(おい、久しぶりだな。雲雀)
(何、赤ん坊)
(お前にいい知らせだぞ)
(…何)
(アイツが明日から雲雀解禁らしい)
(何それ)
―――――――
【よく分かる解説】
彼女は雲雀の事が大好きなのです。雲雀が見向きもしてくれないのは、自分が構いすぎだからとリボーンにアドバイスを受けます。そこで、彼女は雲雀禁止令を自分に出しました。そしてこの話へ、という流れです。
わかりにくくてすみません。
久しぶりの夢なもので、妄想力が衰えておりまして。
しかも夢主出てこないという。完全に雲雀さんの独白ですね。
狂愛寸前の雲雀さんが書きたかっただけです。
2011/07/22
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!