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許さない(復活 雲雀)



(どうして?)

疑問しか浮かばない。僕は何も悪くない。悪いのは何も言わない彼女だ。

何が不満なの?僕が愛してあげてるのに。

最近毎日こそこそしている。僕が尋ねても誤魔化すばかり。苛立ちを抑え切れない僕にまた彼女は黙り込む。永遠にその繰り返し。僕というものがいながらの浮気。いい度胸だね。

「どういうつもり?」

殺気立っている僕に、先程まで携帯電話から聞こえていた彼女の声が途切れた。空気の流れる音しか聞こえない。


今回は呼び出し。もうすぐ夜の12時だというのに彼女は何を考えているのだろうか。

「ごめん」
「何が」
「怒ってるよね?」
「別に」
「嘘ばっかり」
「こんな夜中に何の用?」

用があるなら早くして。僕の機嫌が良くない事くらい賢い君なら分かるでしょ。

ぽつん。

突然、街の明かりが一つ消えた。それが合図かの様にどんどん並盛の街の明かりが消えていく。小高い丘からはその様子全てが見えた。

それを見て嬉しそうにする彼女。何が何だか分からない。

「何これ?」

さっきから僕は君に質問してばかりだ。

「並盛の皆に頼んだの」

「雲雀の誕生日だから、12時に全ての明かりを消して。って」

どう?驚いた?一緒に星を見たかったんだ。と微笑みながら言う彼女。口を開こうとしても何も言葉が出なかった。

誕生日なんか覚えていない。でも、少しだけ心が温まった。彼女が僕のためだけにしてくれた事。誕生日も悪くない。

「並盛の皆に愛されてるね、雲雀は」
「君はどうなの?」

「もちろん、愛してるよ私の方が」

分かってる。そうじゃなかったら





許さない


(あ、流れ星!!)
(君、眼科行ったら?あれ飛行機だよ)
(…うるさいなっ)


――――――――


初の雲雀さんです。誰だろうコレは。
というような駄作。

最近の私が文を書く上でのモットーは可愛い女の子。容姿ではなくて性格が。ですからね。

長編よりも短編を書くのが好きな私ですが、面白いとか読みにくいとかありましたら、拍手の方でコメント下さい。


2011/03/28




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