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それはまるで蜜のよう(NARUTO シカマル)


「煙草持ってない?切らしちゃってさ」
「持ってません。若いうちから吸うと身体壊しますよ?」
「別にいいじゃない。あたしの身体なんだから、あたしの好きにする」
「そうですか」

任務で組んだ、最初の会話がこれであった。
俺と大差ない若い歳で上忍まで上り詰めた彼女は多くの忍から一目置かれている。そんな彼女と俺は何故か男女交際をしていた。

自由を何よりも好む彼女が何故?

甘美な香りを醸し出す彼女に男達は働き蜂の如く引き寄せられる。

俺も、その大勢の中の一匹だ。

「何で俺と付き合ってくれてるんすか?」
「んー?」


「理由なんてあるわけ無いじゃない」

さらりと当たり前のように彼女は言った。俺の方はチラリとも見ない。

(だろうな)

納得すると同時に少しだけ胸が痛んだ。あぁ、俺は彼女の特別にはなりえないのか。

「貴方に惹かれたから付き合ってるだけ」
「そーっすか」

俺の欲しかった言葉が彼女の綺麗な唇から紡ぎ出された。ヤバい。俺、この人にはまりそうだ。

確実に俺の方が貴女に惹かれてる。



それはまるで蜜のよう


(シカマル、煙草買ってきて)
(持ってます)
(流石、あたしと付き合うだけはある)
(…俺、いいように使われてねェか?)


―――――――


女性の尻に敷かれるシカマルが好きです。


2011/03/24




あきゅろす。
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