※スカトロ気味な表現あります。
-------------------------「おねしょ」
まだ辺りが薄暗い頃、それは発覚した。
「ごめんなさい」
布団には直径二十センチ程の小さな地図が出来ていた。正座をしているマコはしょげて耳を垂れさせている。
「トイレに行かなかったのか?」
「……うん」
「何でか教えてくれる?」
その問いに、マコは答えない。手を伸ばすとビクついて、後ろに退く。
「怒らないから」
そう言われても、マコは口ごもるばかりである。
埒が明かないと思ったミナトは強行手段に移り、捕まえると、一気にズボンを下着ごとずり降ろす。
「にゃ!?」
そして、小振りの陰茎が露に。
「言いたくないのなら、ここに聞いた方が早いよね?」
そう言って掴み、弛く扱く。逃げようも、すでにミナトの手中だった。
「ふあ」
ベロリと鈴口を舐められ、体を震わす。
「にゃぁ……いい言うよ! 言うからっ」
仕方がないなぁ、とほくそ笑みながら言った。
落ち着きを取り戻したマコは、両膝を抱え口を開いた。
「森が怖いの」
思い出すだけで怖かったのか今にも泣き出しそうだった。
「森?」
「うん、トイレの窓……」
マコの言う森というのは、トイレには磨りガラスの小窓があり、そこから見える森のシルエットが、お化けの形に見えてしまうらしい。恐がりな性格なら、そう思っても仕方がないのかもしれない。
ミナトは優しく笑い、
「俺を起こせば良いのに」
と、頭を撫でた。
「でも、迷惑かけるもん」
「マコが大きくなれば、その内怖くなくなるものだから、気にしなくて良いよ」
「本当に?」
マコは嬉しそうに言った。
「それまで、俺とトイレに行こ」
そして、その夜。
「にゃ!? にゃっにゃ」
「遠慮しないで。これが一番……ん、早いから、出して?」
口にはマコの陰茎が含まれていた……。
ミナトにトイレは? と聞かれて行きたいとマコが答えれば、トイレに行くより早い方法がある、と言われ今の状況である。
「にゃぁん、吸わないでぇぇ」
頭を股間に埋め、刺激を与える。
「汚ないからぁ」
「ん、汚なくない」
尿を口に出すなど、マコの理解をとうに超えていた。何としてでも阻止したいが、与えられる快感は半端なく、力が入らない。
「お兄ちゃん死ぬよ」
「死なないよ。マコの中から出るものなんだ」
「に〜喋らないでぇ」
「マコが喋らせてるんだろ」
舌先を尖らせ、尿道をほじくったり、袋を揉んだりされてしまえば、当たり前のように陰茎は硬くなった。
「我慢は良くないよ?」
そう言って、更に刺激を与える。
「にっ!」
「……残念、違うのが出ちゃったね」
尿ではなかったものの、精液を絞り採られてしまった事にマコは泣きたくて、ソファーにうずくまった。
しかし、しばらくしてマコはもじもじと足を擦り出す。もちろん、ミナトがそれを見逃すはずがなかった。
「おしっこしたい?」
全身をビクつかせ、首を必死に横に振った。
「う、ううん、したくない!」
「ふふ、もうあんなことしないから」
マコの側へゆっくりと近付く。
「したくないもん」
「じゃあ、またおねしょして俺に叱られたいの?」
「ううん」
頭を抱えてしまう。
「トイレに行くだけだよ」
と、笑いながら囁くと無理矢理お姫様抱っこをして、用を足しに連れて行く。
「あっ、お兄ちゃんは扉の外で良いよ」
今更ながらマコは恥ずかしくなったようだ。その証拠に顔が真っ赤だった。
ミナトの事だから、用を足している間はずっとその様を眺めているに違いない、とマコは思った。陰部を見られるだけでも恥ずかしのに……。
「何言ってるの、窓から見える森が怖いんでしょ?」
だったら一緒に入らないと、と苦笑する。
「だ、大丈夫!」
「遠慮しないで」
背中から抱き締め、トイレに入れようとする。
「漏れちゃうよ?」
促される前にそろそろ限界が来ていた。便器の前に抱き締められながら仕方がなく自身の陰茎を持ち、尿が出るのを待たずして、少し放ってしまう。
ミナトの顔を盗み見たが、やはり直視するのだと、マコは泣きたくなった。
しかし出てしまえば、勢いは止まらず、水と水の跳ねる音が連続して流れる。早く終わって欲しいのに、今日に限って長く出る始末で……。
「首が真っ赤。恥ずかしいんだ? 可愛いね」
耳の裏で呟き、更に煽る。
「マコのおしっこが見れて俺は嬉しいよ」
「に〜」
終わった後も、羞恥でミナトの顔が全く見れない。
「良かったね。怖いのなんか忘れてた?」
「……あ」
言われて本来の目的を思い出して、さっきまでの事がなかったようにぱぁっと明るくなった。
こちらに向き直ったマコの両腕を掴む。
「に……?」
「ちゃんと出せたご褒美」
喜んでいたのも束の間、ミナトの発言にゾクっとする。
「マコの見てたら、ほら、こんなに」
ミナトの目線を辿り、つい見てしまった。いつの間に弛めていたのか、ズボンが腿まで降りている事にも驚いたが、下着越しからでも、しっかりと硬くなっているのが分かって目を反らす。
「ここに挿れたい」
そっと柔らかい臀部に触れる。
「だ、め」
泣きそうな顔で首を横に振るが、便座に座らされ、片足を持ち上げ、ミナトの肩へ乗せる。
「ちゃんと解すから」
「っにゃ!」
自身の先走りを付けた中指を少し折り曲げ、肉壁に沿いながらマコの中を探った。早くも二本目を足しては、快感を呼び起こされる。
「にゃあ〜」
優しく優しく解す指が気持ち良くて、喉を鳴らし瞼をトロンさせている事に、ミナトはクスッと笑った。
「にっ」
ふいに乳首を甘噛みし、ピクンと体を跳ねさせる。
「おっぱい立たせて、マコは素直だね」
舌で弾くように舐める。
「あっ、違うっもん」
「ふうん、違うの?」
「にゃっ!?」
不意打ちで前立腺を強く押せば、スイッチのように担がれていない方の足が上がった。
その足はマコ自身に持ち上げさせて恍惚と眺めた。
「ふふ、可愛いね。自分から欲しがってるみたい」
グッと硬い物がマコの蕾にくっついたのが分かり、息を飲む。
***
便器の中の水面には白い塊がいくつも浮かんでいた。そして、ぐったりとしたマコの蕾から零れ落ち、新しく増やす。
ミナトは息を乱れさせながらも、萎えた陰茎を再び挿入する。
「にゃんっ!? お、お兄ちゃん、マコもう……」
「そう言うけど、何でまだ締め付けるの?」
指摘されてすぐ、腰がマコの肌へ密着した為、弛める事もままならなかった。
「あっあ、ああっ」
肌と肌を打ち付け、何度も深く差し込む。
「やっぱり……喜んでる」
一緒に腰が動いていたようだが、本人は無意識だった。
「にゃっあっあっあっあっ」
「そんなにっ俺のチンチンが好きなんだっ?」
動けば動く程、先程よりもキツく締め付けられる。
「マコの淫乱」
そう小さく呟いたが、もう耳には届いていなかった。
「あ! あ……!」
何度も陰茎で前立腺を擦られ、マコの陰茎は膨れ上がり、上下に揺れて今にも吐き出しそうにしている。
「いやらしい」
「ふあぁん!」
再び強く押され、白い液を勢いよく射精してしまった。
「っ……俺の精液も、全部飲み込んでね」
続いてすぐにドプッと大量の精液がマコの体内に拡がり満たしてゆく。
「はぁ…はぁ……はぁ」
息を整えているマコに最後の一滴まで絞り注ぐと、
「溢したらお仕置きだから」
と、笑顔で牽制し、ズルと陰茎を抜いた。
「にゃ〜…」
きゅっと蕾をすぼめて、溢さないよう、そこに力を入れようとするが、疲労して上手く出来ない。弛んだ蕾からは、少量の液が溢れて出て来たのが肌に伝って分かった。焦ったマコは戻そうと指ですくい取るが、次から次へと滴り自身の指を汚すばかりだった。
「……ごめんなさい」
今度はどんなお仕置きをされるのか分からないが、マコは覚悟をした。
しかし、ミナトは優しく笑うと汚れた手を取り、タオルで拭いてやる。
「嘘だよ」
それを聞いてマコは、緊張を解いて便器に体をあずけた。
マコの吐き出した精液の殆どは体に飛散し、ある程度の塊になった精液は、その体を伝って流れてミナトのものと混じり合い、また、水面へと落ちていった。
力が入らない体をミナトに預け、抱っこをされながら、ベッドへと連れて行く。ぼんやりとした意識の中、ふとトイレの窓を見た。
「に〜〜〜!!」
ぎゅうっとしがみ付いて、ミナトの肩で顔を隠した。
「ん、ああマコってば……何で見ちゃうの? 今まで何の為に気を反らしてたのか」
まだベッドで続きがしたいの? などとからかいながらあやす。
座って用を足せば見えないのに、何て思っても、マコには教えないミナトだった。
2012.11.17 完成