比翼連理の契り 真実 4 「やっぱりそうだったのね。ルアンヌ最近変わったもの。それもフェリアが来てからね」 それまで黙っていたクレイアが言った。さすが母親である。 「……父さんも母さんも認めてくれるの?」 ルアンヌは半信半疑で聞いた。 「そうよ。別に相手が誰であろうと反対する気はないわ。あなたたちが真剣に付き合っていればそれでいいの」 クレイアが優しく言った。 「そうだ、真剣であるならば何も言うことあるまい……。 それにしてもルアンヌにも片翼が見つかったみたいだな。 我の片翼がクレイアであった様にルアンヌの片翼はリーフェルか……。 嬉しいような寂しいような複雑な気分だが、リーフェルなら安心だ」 ルアンヌは認めてくれた両親に感謝しながら言った。 「ありがとう。今度会う時にリーフェルここに連れてきていい?母さんにも紹介したいの」 「いいわよ」 「そうか……。連れてくるなら話の続きはその時にしようか。ルアンヌの将来にかかわることだしな」 ルアンヌは嬉しさのあまり話に続きがあったことを忘れていた。 「そういえば、まだ話し終わってなかったね。忘れてた」 クレイアはそんなルアンヌを見て、微笑ましそうに言った。 「続きはルアンヌが彼を連れてきた時にしましょうね」 こうしてリーフェルが来る時、真実の続きが語られることとなった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |