比翼連理の契り
新たなる事実 3
庭に着いたアナシスはクレイアを探した。
庭といっても広く、背の低い木が生えていたり、花がたくさん咲いているからだ。
「クレイアどこにいるの?」
そう言いながらクレイアを探していたアナシス。
その声が聞こえたのかクレイアの返事が返ってきた。
「アナシス、こっちよ」
声のした方へ行くとクレイアはルシエルと共に花を眺めていた。
「そこにい……」
アナシスは最後まで言えなかった。何故ならルシエルがいたからである。
ルアンヌの父親が魔族ということは知っていたが、ルシエルだということは知らなかった。だから、驚いたのだ。
「何故、ルシエルがここにいるの? ……もしかして……ルアンヌの父親って……」
「そう、我がルアンヌの父親だ」
少しの間沈黙が続いた。
それを破ったのはアナシスだった。
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