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症候群-追放王子ト亡国王女-
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現在―――

「あははは!最っ高だね!実刑を下される奴がヴィクトリアンとも知らず、馬鹿みたいに笑顔のルヴィシアンの低能っぷりには涙さえ流れてしまうよ!」
腹を抱えながら、再奧の自室へ向かう。
「ルネ王室の崩壊?ばーか。ヴィクトリアンお前は王室の人間だろう?ならお前も死ななければいけない1人なんだよ!」
また、笑い声が響く。
「あはは!生憎僕は追放された身だ!もう王室の人間じゃないんだ!」
「それでも今尚ヴィヴィアン・デオール・ルネを名乗る理由は何ですか?」
「え?」
自分1人しか居ないはずのこの廊下に聞き覚えのある少年の高い声がして、ふと顔を上げたヴィヴィアン。彼の視線の先に居たのは、ブラウンのスーツを着て正装した…
「マラ17世!」
黄緑色の珍しい髪をしたマラ17世が廊下奧の暗がりから姿を現す。
ヴィヴィアンは駆けて行く。だが、マラ17世の左隣に小さな車椅子に座った金髪の少女が視界へ入れば、ヴィヴィアンは首を傾げる。
「…?彼女もマラ教徒かな?」
「ええ。つい先週洗礼を済ませたところです」
「へぇ…」
左斜め下へ目線を向けながら少女を見やるヴィヴィアン。少女は金髪の長い髪を高い位置で2つに結んでおり、結び目や首元には青薔薇の造花。真っ青なドレスに所々黒のりぼんを飾った少女の感情も光も無い青の瞳は何処を見つめているのだろう。顔や指は病的に白いし、一言も喋らないからまるで人形だ。
――でも人間なんだよな。何か気味悪いな…人形の方がまだ良い。理解に苦しむマラ教らしい趣味だ――




















ヴィヴィアンが少女をまじまじと見ていたら、マラが少女の前に立つ。まるで少女を隠すかのように。
「大変でしたねヴィヴィアン君。いえ、国王陛下でしょうか」
「はっ。君に国王陛下だなんて言われたってわざとらしくて腹が立つね」
「それは失礼しました。君ならば荒波をも掻い潜り帰還すると思っていました」
「珍しいね。僕を褒めてくれるんだ?」
くるっとマラの方を向くが、それよりも早くマラは車椅子を押しながらヴィヴィアンの脇を歩いて行ってしまう。
「そういえば外が騒ぎになっているようでした。ヴィヴィアン君。帰還した事は知らせていないのですか」
「え?ああ、そうだったね。まあ後でいいや」
腕を伸ばしながらそう言うとヴィヴィアンは自室の扉を開く。その時調度エレベーターへ乗り込んだマラと車椅子の少女。たまたま…そう、何気なく車椅子の少女と目が合ったヴィヴィアン。


バタン、

しかしすぐにエレベーターの扉は閉じ、下がっていった。
「…何か見た事がある気がするんだよなあの子…まあいいや」
































エレベーター内―――

2階へとエレベーターが下がる機械音だけがする。マラは扉に顔を向け、少女には背を向けたまま。少女の瞳はまるでマラを睨み付けているかのよう。
「…アントワーヌ君には裏切られたようですね。さて。僕はヴィヴィアン君をどう利用しましょう。彼はブレインですから我が宗教の為に…おっと。その前に」
そこでマラは、後ろに居る少女に顔だけを向けた。珍しく微笑んで。
「貴方をどうするか、でしたね」


ポーン、

チャイムが鳴り、エレベーターが2階に着いた。











































20:13―――――

押し寄せてきた国民をようやく帰せたエドモンドが肩を落とし珍しくやつれた様子で城内へ帰ってきて、そのまま晩餐会場の広間へと向かい、溜息を吐きながら広間の重たい扉を開く。


ギィッ…、

その向こう最奧、テーブル中央に腰掛けたヴィヴィアンを見付けた途端、エドモンドの黄緑色の瞳が生き返る。
「ルネ君!?」
「わっ?!」
ヴィヴィアンへ一目散に駆けつければエドモンドは両手を握り締め、何度も何度も両手を振る。相変わらずな彼に顔を離しながら引きつり笑いを浮かべるヴィヴィアン。
「はは…相変わらずお元気そうで何よりですよエドモンド将軍」
「そうかい?それはそうと!良かった!ルネ君?本当にルネ君なんだね!?」
「…将軍、失礼ですが国王陛下、です」
「え!?ああ、そうだったね失敬!」
「はは…」
ヴィヴィアンの側近である大柄の男ゴーガンにヴィヴィアンの呼び方を耳打ちで指摘されるも、大して悪びれず笑って誤魔化すエドモンドにはさすがのヴィヴィアンも寛大な心で受け止めてやった。
苦笑いのヴィヴィアンと同じく苦笑いのゴーガンを余所に、ハウスキーパーの女性を呼び、酒を持ってくるよう指示すれば、ご機嫌な笑顔でヴィヴィアンの右隣の席に着くエドモンド。そのお構い無し振りには、ヴィヴィアンもゴーガンも承知済みなので別に腹立たしいとは思わない。だが、未だに苦笑いを浮かべてしまうけれど。そんな時。
「失礼致します」
侍女として働くアダムスに連れられやって来たのは、髪をおろして淡い黄色のドレスを着用したラヴェンナ。抱えているのはピンク色のドレスを着てピンクのりぼんで髪を2つに結んだエミリー。
「エミリー!」
席から立ち上がり、ラヴェンナからエミリーを受け取るヴィヴィアンも1人の父親の顔をしていた。彼らしかぬ優しい笑顔を向けながらエミリーを抱き抱え、頬をつまんでやれば、きゃっきゃっとはしゃぐ娘に顔が綻ぶ。
そんな彼を微笑まし気に見ながら左隣の席へ着いたラヴェンナに、エドモンドは白ワインを差し出す。
「え?」
「とても美しいよラヴェンナ嬢!」
パチン!ウインクをするエドモンドに多少顔を引きつらせながらも笑顔を浮かべ、グラスとグラスを合わせて乾杯。























一方のヴィヴィアンはというと、娘エミリーに夢中の様子。
「エミリー元気にしていたかな?」
「きゃっ!きゃ!」
そんな幸せな横を、トレー乗せたパン三つとコーンポタージュ一つを運んでいったアダムスの事を見逃さなかったヴィヴィアン。
ヨロヨロ覚束ない足取りで危なっかしいアダムス。そして自分の横に立つ側近ゴーガン。左右にはエドモンドのマシンガントークに、苦笑いのラヴェンナ。彼らを赤の瞳が見つめる。何かを探っるかの様に。
――マラの事は気付かれていないようだな…――
「きゃっ!きゃっ!」
「痛たた!エミリー駄目だよ、ちょ、痛い痛い!本当に痛い!」
髪を楽しそうに引っ張るエミリーにはあのヴィヴィアンも負けてしまうから、エドモンドやラヴェンナや侍女達がそんな親子を微笑まし気に見ながら笑む笑い声が広間に響いていた。




























3階――――――

その笑い声は、3階にあるマラの部屋にまで響いていた。それ程、カイドマルド城内が静寂に包まれているという事だろう。
「全く。呑気な軍人達です。ね?」
オレンジの蝋燭のみの明かりが灯る怪しげな室内。リビング中央には赤の十字架が床に描かれており、その上には古代文字のような文字がびっしりと書かれた祭壇。祭壇には手首足首そして首を拘束された車椅子の少女。
マラは右手人差し指に付けた赤のインクで少女の額に描く。練り込む様に。マラ教徒の象徴である赤の十字架を。
そんなマラをただジッ…、と見つめる少女の瞳は感情が無いが、まるでマラを睨み付けている様。
「そんな目をしなくても大丈夫ですよ。次期にそんな目もできなくなりますから」
皮肉るとマラは少女の頭部を持ち上げゆっくりグルリグルリ回していけば、何処からともなく香る甘い香りに少女の視界は霞んでいき、最終的には瞑ってしまった。
気を失ったのだろうか眠っただけだろうか。祭壇で目を閉じたままの少女を拘束していた手首足首と首の枷を外すと、マラは蝋燭の炎を一息で吹き消し、室内の明かりを付ける。
「ふふ…楽しいですね。我が教を侮辱した貴方が死んでゆく姿を見るのは…」
少女を乱雑に抱き抱えると部屋を一旦出て、周囲を見渡す。マラとこの少女が城内に居る事はヴィヴィアンしか知らないし、ヴィヴィアン以外が知ってはいけない。何故なら…。
























周囲に人が居ない事を確認すると、隣の部屋の白いベッドへ少女を放り投げる。


ボスッ、

そんな衝撃を受けても目を覚まさないから、余程だろう。
「ふっ、」
鼻で笑いながらマラが扉を閉じた。


バタン、

真っ暗な部屋に、マラが廊下を歩き隣の自室へ入っていった扉の閉まる音がした。その瞬間。


パチッ!

意識を失っていたはずの少女がパチッ!と目を開く。真っ暗闇の中少女は小さな身体を起こし、ベッドの上を這いながらそのままベッドから降りる…というより落ちる。


ドサッ、

「…っ、」
床は紅色の絨毯が敷かれてはいるものの、落ちた衝撃からか背中を擦りながらも床を這って何とか車椅子に乗る。
見るからに脚は機能しない様子。手もあまり機能しないのだろうか。車椅子に乗ったは良いが、震えの止まらない両手でタイヤを押すのが一苦労。ゆっくりゆっくり。音をたてぬよう扉の前まで辿り着いた時。
「うわああん!」
「あー、はいはい、大丈夫だよエミリー。ね?」
調度、少女の部屋の前を通って行ったヴィヴィアンの声と足音を聞き付ければ、少女は目の色を変えて扉を少しだけ開く。


パタン、

それと同時にヴィヴィアンは最奧の部屋へ入った。
少女は音をたてぬよう自室の扉を開きそして、閉める。周囲に人が居ないかを要確認してから、震える小さな手で車椅子のタイヤを押す。進行方向は最奧の部屋。


































ヴィヴィアン自室内―――

「はい、いい子だから、ねんねしてね」
エミリー用の部屋のベッドに寝かしつける。最後、エミリーの頬にキスを落としてから明かりを消し、扉を閉めた。


パタン、

「全く。エドモンドの酒豪になんて付き合ってられないよ」
ワイシャツのボタンを上から二つ開けてネクタイを緩めながらデスクを通り過ぎ寝室へ入ると、キングサイズのベッドに寝転がりながらリモコンを使い、テレビを付ける。
「ルネ王国ルヴィシアン国王は間もなく実刑が下される国の内、始めのイタリアへ到着するとされております。御覧の通りヴィヴィアン・デオール・ルネへの恨みの募った国民が空港へ集まっております!」
必死な表情で実況する女性キャスターの後ろでは、今か今かとルヴィシアンの乗ったジェットの到着を待つイタリア人達。報道陣の数は異例だ。イタリア人達が掲げる旗には、ヴィヴィアンを侮辱する文字が書かれている。
その様子を眉間に皺を寄せてテレビ越しに見ているヴィヴィアンは機嫌を損ねた様にも見えたが、リモコンを枕元へ放り投げると、ベッドの上に大の字になり、高笑い。
「あははは!ざまあみろ!ルヴィシアン!ヴィクトリアン!アマドール!全世界!其処に来るのは僕じゃない。僕じゃないんだ」
そこでヴィヴィアンは起き上がる。ベッド脇に置いてある赤ワインの入った瓶の口をグラスに付け、注ぐ。狂喜の笑みを浮かべながら。
「そう…何故僕がここまで困難を掻い潜れたか皆は分かっているのかな…?そんなの簡単。幼児でも分かるね。…僕のような優れた人間が死ぬ事を神は望んじゃいないんだ…いないんだよ!はははは!」


ガシャン!

「…?」
高笑いに紛れて聞こえた何か重たい物が倒れたか落ちたような音にヴィヴィアンは手を止める。
「エミリーかな?」
すぐさまベッドから降り、エミリーが眠る部屋の扉を開け明かりを付けるが、見たところ何も落ちてはいない。
「ぅ…」
しかし明かりを付けてしまったせいで、せっかく眠っていたエミリーが瞼を動かして起きてしまいそうになったので慌て明かりを消し、部屋を出た。


























顎に手をあててヴィヴィアンは室内を見渡すが、見たところ何も落下していない様だ。
「気のせい?まあいいや」
寝室へ戻ろうとした時。


ドンドン!ドンドン!

「はぁ?」
何と、この部屋の扉を何度も何度も叩く音がし出したのだ。
「誰?」
しかし返事は無い。代わりに、ノックとは呼び難い扉を乱暴に叩く音が増すから、ヴィヴィアンは眉間に皺を寄せながら扉へ歩み寄る。
「名乗りもしないで煩い奴だな。誰だよ。エミリーが起きるだろ」
ブツブツ呟きながら扉のノブを手前に引いた。


ドサッ、

「!?」
開かれた扉。室内ヴィヴィアンの足元へダイブするかのように頭から転んだ人物に、ヴィヴィアンは不思議そうに目を何度もぱちくり。
「君は昼間の…」
室内へやって来た思わぬ来客。それは、日中マラと共に居たあの車椅子に乗った金髪の少女。
























ふとヴィヴィアンが廊下に視線を移せば、カラカラとタイヤが回りっぱなしな転倒した車椅子が1台。
――さっきの音はこれが転倒した音か――
「はぁ。全く。マラの部屋なら此処じゃないよ。仕方ないお嬢さんですね。僕がマラの元へ連れて行ってやりますよ」
"やりますよ"を強調しながら少女を軽々抱き上げ部屋を出ようとするが、少女はヴィヴィアンの部屋の扉を掴んで放そうとしない。
「…?何、マラに用は無いの?」
そう聞けば、少女は首を何度も縦に頷く。喋れないのだろうか。そんな事はどうだって良いヴィヴィアンはとにかくこの少女をどうにか追い払いたい様子。それは彼の表情を見ていれば一目瞭然。
――何だよこの気味悪い子…。喋れないなら本当に人形だな…――
「よく分からないけど」
そう言いながらヴィヴィアンは自室へ入れてやり、ソファーに座らせる。その向かい側に大股を開きながらソファーの背凭れに背を預けるヴィヴィアン。相変わらず無表情で無言の少女を見ないように見ないように、目線を反らしている。
――何だこの沈黙…いやそれよりも。何だこの子――
マラの奴勝手に入れやがって!と内心暴言を吐いていたら、テーブルの上に乗っていたメモ帳を使い、少女が何かを書いている。カリカリとペンの走る音。
――嗚呼なるほどね。喋れないから紙に書いて筆談ってわけ――
























手話は使えないのかな?なんて思っていたらスッ…、と差し出されたメモ。それに目を向ければ、決して綺麗とはお世辞でも言えないでかでかとした一言。
【気付け!】
「気付け?何に」
眉間に皺を寄せて首を傾げるヴィヴィアンの態度にイラ苛立ったのか、少女は書いた紙を乱暴に取り上げるとゴミ箱へ放り投げ、新たに書き出す。
――本当に何なんだこの子…。一刻も早く出ていけよ…――
新たに差し出されたやはり乱雑な字を読み上げるヴィヴィアン。
【気付けないのか下衆!】
「気付けないのか下…下衆!?」
イラ立った表情を浮かべるとヴィヴィアンは咄嗟に顔を上げる。一方の少女は黙々とペンを走らせまた何かを書いている様で、ヴィヴィアンがソファーから立ち上がり近付いている事にも気が付かない程。


ドッ、

「…!」
「いい加減にしてね?低能なガキ」
少女をソファーへ押し倒すと、目元をピクピク痙攣させながら狂気の笑みを浮かべる。ジタバタ暴れ出す少女の手首を力強く掴みながら、空いている右手で少女の前髪を力強く掴み上げた瞬間。
「…っ!」
すぐに手を離し、両手で口を覆うヴィヴィアン。少女の額に描かれた赤の十字を見てしまった為、吐き気を催してしまったのだ。
「ゴホ!ゴホ!」
咳き込むヴィヴィアンを、少女の感情の無い青の瞳がただ見ている。
「もう。駄目じゃないですか。国王陛下を困らせたら」
「…!!」
「ゴホ、ゴホ、マラ…か?」
室内に響いたマラの妙に優しい声。少女は目を見開き、少女の全身からは血の気が引く。
























ドクン!ドクン!

速く鳴る少女の鼓動。
そんな少女の不安を余所にマラが歩み寄ってくる度に軋む足音が近付く。一歩、一歩…
「捕まえましたよ」
まるで鷲掴み。頭を掴まれた少女はそのままマラに車椅子に乗せられるが、妙だ。マラを振り払おうと、そして車椅子から降りようと暴れ出すではないか。これにはヴィヴィアンも少し眉間に皺を寄せて不思議そうに見る。
「…マラ。その子…」
「我が教徒がご迷惑おかけ致しました。それではおやすみなさい」


バタン!

力強く閉められた扉。廊下を戻っていくマラの足音と少女が乗る車椅子の音。
それら二つが聞こえなくなるとヴィヴィアンは首を傾げながらも寝室へ戻ろうとする。その時ふと…目に留まった。それは、先程少女が最後に書いていた1枚のメモ。
テーブルに置き忘れてあるメモを手にした瞬間ヴィヴィアンの真っ赤な瞳が見開かれ、閉じられた部屋の扉の方をすぐに向いた。
「…!そういう事か…!」








































マラ自室――――


ドッ、

床にその身を叩きつけられた少女だが、マラを睨み付ける。そんな少女にマラは優しく微笑んだ。
「勝手な真似はしないで頂きたいですね。けれども彼に気付いてもらえたところで彼も貴方の敵ですよ。貴方が戦死とならなければ彼は確実に貴方を殺し、カイドマルドの王座に就いていまし、」


ゴツッ、

付近に落ちていた手枷をマラに向けて投げつけた少女。それはマラの左頬を掠め、赤く腫れさせた。だが、それでも相変わらずおっとりした垂れた目をしているマラ。
脚が機能しない為床を這うような状態のままの少女に背丈を合わせる為、マラは屈む。
「そうやって抵抗していられるのも今の内ですから私も我慢致しましょう。親愛なる国王陛下…」






































ヴィヴィアンの自室に少女が置き忘れた1枚のメモに書かれていた文章とは…
【貴様、恩を仇で返すつもりだな!早く気が付け愚か者!私はダミアン・ルーシー・カイドマルドだ!】
手の震えからか、最後の文字が蚯蚓の這ったような不安定な文字だった。
















































































「我教を侮辱したその声帯を取り除きましょう。我教を虐殺した両手両足を取り除きましょう。我教を軽蔑する貴方の血が流れた子が産まれぬようにしましょう。さあ最後に残る物はあるのでしょうか…」


























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