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終焉のアリア【完結】
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2509年―――――


パタン…、

「よしっ!とぅ〜」
「シルヴェルトリフェミア様。何を一生懸命お書きになられていたのですか?」
分厚いノートを満足そうに閉じるシルヴェルトリフェミアに優しく話し掛ける侍女ドロテア。シルヴェルトリフェミアはふふん♪と得意気にする。
「昨日見た夢なのぅ。シトリー、昨日すっっごくリアルな夢を見たのぅ。その物語をノートに書き記しておいたのぅ!」
「そうでありましたか。シルヴェルトリフェミア様。そろそろ、長と奥様とご一緒に地球へ訪問するお時間ですので出発のご準備を」
「うん!ねぇねぇドロテア!」
「はい。何でしょう?」
「シトリーの惑星の寿命が残り僅かだから地球へ助けを求めに今から行くんだよね?」
「ええ。そうでございますよ」
「じゃあ地球のバロック帝国っていう国に辿り着いたら、ソラっていう皇子様を呼んでほしいのぅ!」
「バロック帝国…?ソラ…?」
「うん!シトリーが見た夢に出てきたのぅ。ソラっていう皇子様を呼ばないとシトリー達は地球の人達に地球の侵略者だ!って誤解されてシトリー達と地球人との戦争が起きちゃうんだよぅ!」
「そういう夢を今、見られたのですかシルヴェルトリフェミア様?」
「うん!でもね!ソラっていう皇子様が居てくれたお陰でシトリー達は地球人と戦争をしないで平和に暮らせるようになるのぅ!ソラは優しいヒトで、地球とプラネットの救世主なのぅ!」
「ふふ。そこまで鮮明な夢を見られたとは。もしかしたらシルヴェルトリフェミア様は、予知能力をお持ちなのかもしれませんね。長と奥様にお伝えしておきましょう。地球のバロック帝国に辿り着いたらソラという名の皇子を呼ぶ。そうすれば我々プラネットは地球人と平和に暮らせる、と」
「うん!これってもしかして正夢になるのかなぁ?」
「かもしれませんね。では参りましょう。シルヴェルトリフェミア様。我々が初めて足を踏み入れる…地球へ」


































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