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4P

下に敷いたタオルケットに晶さんから溢れた色鮮やかな血が滲んでいく──

男からしたらほんとに女の人の躰は神秘的だ。


この血を胎内に何ヵ月も留めて赤ちゃんという生命を育む──

この血は命の源。

生命の根源でもある──


俺は腰の律動を繰り返しながら喘ぐ晶さんの唇に口付けた。

激しい揺れとは反対にゆっくりと舌を絡めて見つめる。

「……二人の赤ちゃん…できなかったね…」

「───…」

晶さんは俺の言葉にちょっ驚いた顔を見せた。

晶さんは頷くと俺の肩にしがみついてくる…

「もともと安全日だったみたい…」

「……なんだ…そか…」

晶さんは俺の言葉にふふっと小さく笑い返した。



「安心した?…」

「……──」

俺の目を覗き込む。

「安、心した…ってか…社長やマネージャーに絶対デキタから結婚するって言いまくったけど…俺……」

「──……」


晶さんは思いきり驚いたようだった──

「結婚するって言ったの?」

「うん、反対するなら芸能界引退して主夫になるって」

「うそ!?」

「ちょーマジ…」

「………」

「叱られた…もっと働けって…あの髭、人使い荒すぎっ…」

「あは、夏希ちゃん主夫になったら子供養えないじゃん!」

「主夫になってもあるよ金。贅沢しなきゃ五人家族くらいなら余裕で食っていける蓄えあるから」

「………」

「今までほとんど使ってない…今日初めてまとめて使った…」

「何に?」

「………」

「何に使った?」

「言わない」

「………いくら使った?」
「言わない」

「なんでっ?」

「怒られるから言わない…」


民間ヘリ五機 三時間のチャーター

一機、一分10000円で計算して

180万×5=900万



三時間で900万の買い物ってデカイんだろうか?

正直この辺、一般の感覚が俺にはよくわからない…


身の回りの小さな買い物はするけど、高いか安いかを気にして買ったこともないし──


「お婿さんに来るときは給料明細持ってきてね…」

「はい…」

晶さんに言われるままに返事する。




「お婿にもらってくれるの?」

「うん、あたしから離れないならしょうがないし…」

「……しょうがなくでももらってくれるの?」

「うん……給料明細しだいかな…」

「やっぱ黒いね、晶さん」

「うん」

顔を覗くと笑いあう。

本音なのか違うのか──


今はまだわからない…


ただ、やっぱりこの人に傍に居て貰うには何かしら弛(たゆ)まぬ努力は必要不可欠なわけで──


「給料足りなかったら働き蜂になるよ俺──社長は二人の付き合いに反対じゃないし……」

むしろ晶さんを救世主だと崇めてるし…


俺は晶さんに口付ける。

「晶さんに認めてもらえるように頑張るから」

「うん」

晶さんは笑って抱きついてくる。

揺れを再開し律動を繰り返す。



野生の雄は己の子孫を遺す為、選び抜いた雌に必死で求愛行動を繰り返す──


野生の世界は人間の世界より遥かに厳しく正直だ──

その野生の雌虎に挑んだのだから大いに覚悟はしたつもりだ。



つもりだけど…



ちょっとはお手柔らかに願いたい……


なんて思うのも事実なんだけどね。。。



「奥さま…」

「……?」

「そろそろフィニッシュといかせて頂いても宜しいでしょうか?…」

ちょっと苦し気に顔を歪める俺を笑うと晶さんは頷いた。

晶さんの長くしなやかな脚の両膝を合わせて横に捻る。

熱い血のヌメリと絡み付く肉のヒダが、俺の猛りを間に挟んで引き止めるように締め付けて翻弄する。

「はあっ…っ…」

ヤバイくらいにキモチイイっ

そして感じて喘ぐ晶さんの淫らな表情に興奮する。



果ては近い──

大好きな人の熱を狂おしい程に感じながら俺は摩擦を繰り返す。

擦り続けられて普段より硬く勃起した晶さんの粒は俺の敏感な裏をコリコリと刺激して、蕩けたヌメリと共に俺を快楽の波に誘い込む。

「……っ…やばっ…晶さんのクリがめちゃ当たるっ──」

「あああっ…キモチイっ擦れちゃ…うっ…」

互いに急所が硬く張り詰めてキているのがわかる。


「はあ…晶さ、…んっ…俺射くっ…」


もう膣(なか)に挿れてるのとほとんどかわらないくらいにキモチイイっ──

余裕のない表情の俺を晶さんは快楽に溺れた瞳で見つめてくる…

「ああっ…も、その顔ヤバイってっ!…」

晶さんのすべてが俺を興奮させて果てに誘う。

晶さんを抱き締めて躰を密着させると俺の重みに潰された晶さんの太股が尚更締め付けを強めていた。

「はあっ…もうっ無理っ…もがれるっ…───っ!!」

喰い千切られそうな締め付けに俺は一気に果てへと駆け上った──

猛りの中を熱い体液が走り抜け、俺は強い身震いを何度か繰り返す。

愛しいくらいに翻弄させてくれる──

声を殺して息を乱す晶さんの両膝をゆっくり開くと晶さんの腫れた粒が俺の猛りと同様にピクピクと可愛く痙攣していた。




血まみれなのに舐めたい衝動に駈られる…

「晶さん…」

「…っ…ん…」

晶さんはイッた余韻でまだ苦しそうな表情をしている。

「もっかいシャワー浴びよ?」

シャワー当てながらこの粒を舐めあげたい。

思いっきり吸い付いて口の中で揺すぶって歯を充てたい──

今もなお充血してピクリと動くそこを見つめながら俺はゴクリと唾を飲み込む。

愛しい人から溢れる物は、蜜でも汗でも、たとえ生血でも──

すべてが愛せる対称になってしまう…


「晶さん、俺やばい…」

「……?…」

空ろな瞳で見つめてくる。

「俺、すげー変態だと思う……」

「……」

「嫌いにならないで…」


「……なに、今更…前から知ってたけど?…」


「・・・」


晶さんが野生児で良かったとほんとに思う今日この頃だった──



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あきゅろす。
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