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2P


当てるつもりはさらさらないけど

ちょっとムカつく

俺の言うこと聞かないクセに我が儘ばっか言ってっ


「もういい…」

なんか急にめんどくさくなった

反省もしないで踞って泣くだけの晶さんに、ただ溜め息が漏れる──


「ついでにノーパンで仕事すれば?…もっと客増えるよ?跡ついてくる奴も──」


「───…っ」


「好きに犯されたらいいよ…」


なんだろう──

言えば言うほど酷い言葉ばかりだ…


でもこのくらい言わないとこの人はわかってくれないから…

取り合えず俺は玄関を出た。

癇癪起こされたままだと話にならない。

落ち着いてから出直そう──


そう思ってたんだけど…



“家の鍵返して”



マンションの下に降りて届いたメールに凄い焦った。

ぶちギレかよ!?

なんでここで反省しないんだよこの人は!?


慌てて戻ったら俺の置いてたお泊まり用の荷物が一纏めにされて部屋の入り口に置かれている──


「なにこれっ」

「ゴミだから」

「ゴミって──」

勘弁してよ…


泣き腫らした紅い目で睨みながら鍵を返せと手だけを目の前に差し出された。

ため息しか出ない…


なんで言うだけじゃ訊かないんだこの人は?──



だんだんと腹が立ってくる。



心配して言ってる言葉だってわからないんだろうか?

何言っても無駄だと汲んだ俺は目の前の荷物を無言で元の場所に戻し始めた。

なんだか呆れて物が言えない。

そう思いながら荷物を片付けて振り向いたら

「──な!?…」

また俺が片した荷物を引き出してくれている…

完全なイタチごっこだった──

「──…何してくれてるわけ?」

「人のタンスにゴミ入れないで」


「………」

はいはいそうですかっ

俺の荷物はゴミですかっ!?

もう完全に俺を拒否ってる



真剣に怒ってもこれかよ?


甘やかしても言うこと聞かないんだから鬼になるしかないだろ!?


しょうがないから俺は晶さんに部屋の鍵を差し出した。

初めて出逢った日──

晶さんが付けてくれたペアマウスが手を繋いでハートを型どり揺れている。




この人に切ないって気持ちわかるんだろうか──

それこそ今日、

初めてミニスカ姿見た俺の浮き立つ気持ちとか…

誰にも見せたくないって気持ちとか…



本当なら──



どっかに閉じ込めて誰の目にも触れさせないで置きたいとか──



強すぎる独占欲をどんだけ必死に抑え込んでるかとか──



こんなに必死で愛してるのに


なんでわかってくれないんだろう──


「……っ…やっぱすげームカつくっ…」

そう呟いた時には彼女の手を引っ張って強引にベットになだれ込んでいた…


しょうがない


さっき襲った時点でめちゃめちゃ我慢してたしっ


怒れたついでに興奮が自分でも抑えられなかった──



「なっ…」

「黙ってて……──」

ベットに押し倒して有無を言わさず口を手で塞ぐ。手頃な紐はないかと見回したらベット近くのハンガースタンドにスカーフが数本掛けられてた。

俺がたまに悪戯で首にキスマークを付けた時のそれを隠すアイテムだ。

「晶さんさすが、気が利くね…」

口を塞いだまま耳元でボソリと囁く。

目を見開いた晶さんの手を縛りそのままベットヘッドにくくりつけると晶さんが俺に唾を吐いた。

「──…っ…」

「そんな気分じゃない!今すぐやめてっ」

「…あれ?もしかして真剣に怒ってる?」

「怒ってるっ」

「そ?でもやめないよ?晶さん俺の言うこと聞かないじゃん、だから俺も聞かない…」

「……っ…」

そう言って頬に吹き掛けられた唾を拭いそれを舐めて見せた。

なんかえっ、て顔してる晶さんに笑って返す──


「晶さんばかだね?──風呂に入ってもない晶さんの躰舐めるの好きな俺が唾なんか吐かれたって引くわけないじゃん…」


急に赤い顔をする晶さんの顔を覗き込み、頬を両手で挟んだ。

「ちょっとうるさいから塞ぐね」

そう言って吸い付くような短いキスをして晶さんの唇にスカーフで枷をした。



ほんと毎回興奮させてくれる──


強気な晶さんの瞳が俺はすごく好きだ。

睨まれてるのにゾクゾクするのは俺が変態だって証拠か?


ただ そこに思う感情は


この生意気な可愛い人を犯したい──

そんな単純な欲望だけだった。



「ねえ晶さん、俺…今日思ったんだけど…」

言いながら晶さんのシャツをゆっくりと託し上げ露になったノーブラの乳首を指先で弾く。


程よい弾力、そして周囲の盛り上ったサクランボ色の乳輪──

やっぱいつ見てもエロい…。


俺はそこだけを集中的に犯し始めた。

チュッと軽く吸い付いては放し、強く吸引しては乳輪ごと口に含み舌先で乳首を転がす。

くぐもった声を唇の脇から漏らして喘ぐ晶さんを眺めながら言葉をつづけた。

「無防備過ぎる晶さんはさ…たぶん俺じゃなくても絶対どっかの男に犯されるな──ってさ…俺思うんだよね…」


「ふ…っ…ンッ」


「でもそれってさ──やっぱ許せないじゃん?…恋人の俺を差し置いて…ってさ?」

起立しはじめた乳首を指で挟んで優しく捻ると、晶さんは快楽に息を切らしながらゆっくりと身を捩らせた。

「乳首感じる?──」

「……っ…ンッ」

問い掛けに顔を反らして強く閉じた目尻に涙を滲ませている。



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