Vinca major 【西浦】 1 マネージャーの仕事にも少しずつ慣れて、皆のことも少しずつ知って。 今日から合宿。 「ちよちゃーん、忘れ物あったらどうしよう…」 篠岡ちよちゃん。 一緒にマネージャーやるうちに、 仲良くなった。 「大丈夫だよ、かほちゃんしっかりしてるもん。 田島くんの相手してるだけすごい。」 にこにこ、と笑いながらそういうちよちゃん。 …ほんっといいこ! 「やっべぇ!昨日、オ○ニーするの忘れた!」 鮮明に悠一郎の声が聞こえる。 「どうしたの?忘れ物?」 ちよちゃんにははっきりと聞こえてなかったからよかったけど。 悠一郎め。 「女いるんだから考えろよ!」 真っ先に止めてくれたのは泉くん、かな。 おもわず後ろを向くと、泉くんと目があった。 ごめんね、と手を合わせると ううん、と首をふってくれる。 どうして悠一郎は落ち着きがないんだろう。 はあ、とおもわず、ため息をつく。 『ちよちゃんいるんだから、そーいうの禁止!へんたい!』 田島、悠一郎。送信っと。 「あ!?おいかほ!俺は変態じゃないし!」 大きい声で叫んでる。 「かほちゃん、なにしたの?」 「あ、えっと…メール。変なの送って来たから。」 さっき忘れ物じゃなくてオ○ニーとか言ったこととは言えない。 [次へ#] [戻る] |