Vinca major 【西浦】
5
いっつも、俺がいるだろ…とか。
俺に頼れよ。とか。
あれでも悠一郎は結構モテる。
だから昔から女子のやっかみがないわけじゃなかった。
その度に悠一郎は私を助けてくれる。
でも、幼馴染、だから。なんだよね?
「ねーねー、菅原」
「水谷くん?なに?」
振り返ると水谷くんが、いつものふにゃっとした顔で立っていた。
「んーと、田島と付き合ってんの?」
「え。」
気がつくと、みんなこっちをチラチラと見てるような気がする。
「いや、ただの幼馴染。」
「そうなんだ!付き合ってるのかと思った」
「よく言われる。」
なんとなく悠一郎の顔をちらりと見てみたけど、いつもと変わらない。いや、少しなんか暗い。
地雷を踏んでしまったかも。
「ゆういち「菅原」
泉くんが真剣な顔をしていた。
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