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 あれからしばらくして、男たちの仁義なき戦いはようやく幕を閉じた。リオは退屈の為アクビを少々。毛繕いをし終えたところで、アイスバーグからリオに突然提案を持ちかけてきた。

「ンマー、なんだ。うちのモンが世話かけちまってすまねェな。世話かけついでに、一つ俺の仕事を手伝っちゃくれねェか?」
『にゃ?(え、猫の手も借りたいほど人手が足りないんですか?)』
「今から会うやつが、少しばかり面倒な奴でな。だが、極端に小動物に弱いんだ」
『にゃう(なるほど。愛玩動物を連れていって、アイスバーグさんが有利になるように仕向けると。お主も悪よのう〜)』

 言葉が通じないのをいいことに、言いたい放題である。実際は、ほんの少し苦手な相手と会うだけなのだ。 気取った相手ではないので、場を和ませる為にリオに一緒に来てほしいらしい。
そういうことならと、リオは元気よく鳴き声を上げ。アイスバーグの肩に乗った。 ついでに、ヒヨ丸もアイスバーグの手の上に飛び乗る。ピヨ!と高らかに鳴き声を上げ、自分も着いていくと宣言した。

「お前さんもついてきてくれるのか」
「ピヨ!(リオねーちゃん一匹だけで行かせられねーからなっ!)」
『にゃう!(ヒヨ丸ちゃんカッコイイ!)』
「カリファ、こいつらのエサかオヤツを用意しといてくれ。それが報酬だ」
「かしこまりました、アイスバーグさん」

 ふわふわモコモコの動物を引き連れて。男前社長は、いざ出陣!するのであった。


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