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 ずっと眠っていたから、お腹が減っていないかと思って。ロシナンテに、食欲はあるかと聞いてみた。 すると、食欲はないとは言うのだが。体は正直なので、タイミングよく盛大にお腹が鳴った。 原作では、熱い物を飲んだり食べたりしたら吹き出していたから。ちょうどいいぐらいの温かさになった、ポトフを食べてもらおうと思い立つ。野菜も柔らかく煮ているし、食べやすいと思ったからだ。

『起きたばかりで食べたくないのはわかりますが、お腹は正直です。さ、食べてください』
「……だがそれは、君の分だろう?」
『まだまだたくさんありますから!おかわりしたければ言ってくださいね?はい、あーんして』
「は?!」

 治療したばかりで、腕を動かすのも辛いと思ったから。食べさせてあげようと、木のスプーンをロシナンテの口元に持っていく。 そんな風にするリオを前に、ロシナンテは見事に固まった。困ったような、そんな表情を見せるので。もしかして、ポトフは嫌いだったかと尋ねてみると。

「いや、嫌いじゃない……んだが…」
『あっ、ベッドの位置が高すぎました?もう少し下げましょうか』
「いや、そうじゃない。そうじゃないんだ」
『そうですか?なら、はい。口を開けてください』

 今度こそ観念したのか、大人しく口を開けてポトフを食べ始める。食材のキャベツを、特にたくさん食べたので。おかわりをよそう際、器にたくさんキャベツを入れてあげた。 おかわりも全部平らげると。ようやく人心地ついたのか、再びうとうとし始める。ベッドをゆっくり倒し、眠ったのを確認すると。リビングの明かりを消した。 ちなみにロシナンテが寝ているベッドは。リビングに設置しているベッドソファーだ。1つじゃ寝かしきれなかったので。いくつか合体させて、なんとか寝かせることが出来た。 安定した呼吸で眠っているのを確認して。空いた器を片付けると、自分の食事を手早くすませる。 今日はいろいろあって疲れたので。お風呂に入ってさっさと休もうと、着替えを持って風呂場に向かった。きっと明日は筋肉痛だから、せめてマッサージはしておこう。


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