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好きな理由














あの日の屋上は風が強くふいていた。





成美『(スカート捲れそう/////)』


成美はスカートを必死に押さえてた。



修兵「………;;」

……俺を知らないで好きになったのかよ…;;




修兵「じゃあ何で俺を好きになったんだ?」














ベタなお前にさ、

「じゃあ何で俺を好きになったんだ?」

って聞いたときお前、
顔がゆでダコ見たいに真っ赤になって言ったよな。















成美『好きになるのに理由なんていらないよ。』














『好きになるのに理由なんていらないよ。』

その言葉に俺は惚れたんだなぁ…


なんかそれもベタだけどよ。

いつの時代にも流されないような…

絶対忘れる事ない言葉だった。
















ガラッ


看護師「失礼します。お体の方はどうですか?」


成美『……なんともない…かな。』


何でここにいるんだろう。
何で病院にいるんだろう。





何で隣には


修兵がいないんだろう…



看護師「よかったです。
熱はかりますね……。」




成美『……修兵は何で隣にいないんだろ…』

ポツリ呟く。

看護師「………。」


看護師さんは今にも泣きそうな顔をして私の手を握る。


成美『………。』














柄にあわねぇけど…
こうして手紙を書くのもいいな…

普段言えないこととか、表せるし。





でも、この手紙を書いてると苦しくなるな…





お前ももう知ってると思うけど……











俺はもうじき死ぬ。











ごめんな。




これはどうしてもさけられねぇ現実なんだ…
















看護師「檜佐木さんはね、


去年亡くなわれました…

最後の最後まであなたの事ばかり話していましたよ…………」


このはなし…何回聞かされただろうか。


きっと……
私は嘘でもいいから…
誰かに゙修兵は生きてる゙って、゙元気だよ゙って言ってほしかったんだろう…


成美『………ッ早く死にたいっ』















いいか?

俺を追いかけようとか…

絶対にするな。

したら俺は成美を許さないからな。















看護師「……っ」


看護師さんは成美を抱きしめた。


看護師「あなたは生きなきゃダメなのよ…」


成美『……誰もそんなこと望んでないっ』


悲しくなんかないのに…

辛くなんかないのに…


とうに感情なんて捨てたはずだったのに……













涙が止まらない…
















お前は俺よりもっとかっこいい奴みつけて…


ちゃんと俺より護ってくれる……



俺より優しくて、

お前を悲しませない奴で、

俺より身体が丈夫な奴見つけろよ…





















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あきゅろす。
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