男女
成美『じゃっ行ってくるね♪』
恋次「あぁ。気をつけろよ。」
バタン
成美がバイトへ行くために俺の家をでると
2人でさっきまで寝てたベッドへ寝転ぶ。
恋次「成美のにおいがする…」
甘くて柔らかい優しい香り。
すげぇ安心する…。
恋次「今日ぐれーバイト休めよ…」
高校生の成美が独り暮らしのために
最近始めたバイトのせいで一緒にいる時間が少なくなっていた。
親のお金を頼るだけじゃ意味がねぇから
できるだけ自分のお金使って生活したいらしい…
恋次「あいつらしいなぁ…」
**********
俺はひとり街を歩いていた。
今日も成美が俺んちに泊まりに来るから。
まぁ、食材の調達だ。
成美も一人暮しも寂しいんだな…
恋次「さっ帰るか。」
買い物をすませた俺はとぼとぼ帰り道を歩いていた。
「今日は楽しかったな!!」
『そうだねっ』
仲良さそうに話す男女。
俺は成美を想いながらその2人を遠くで見ていた。
恋次「………成美??」
「さよなら」
『ばいばいっ♪』
恋次が見ていた男女…
知らない男と、
間違いなく成美だった。
成美『さぁっ恋次が待ってるはずだし帰ろっかなぁっ♪』
恋次「おい。」
だめだ…おさえきれねぇ。
何で知らねぇ男とお前はあるいてんだよ…
成美『れ…んじ…』
振り向いた成美はまるで化け物でも見たかような顔をして俺を見ていた。
恋次「………お仕置きだ」
成美『……ぇ…』
俺は乱暴に成美をひっぱり家へ足を進めた。
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