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虚しく




乱菊「遅いわよっ浮き上がってくるのが!!

……
何してたのよ…ニヤリ」

ずずいっと成美に詰め寄る乱菊。

成美『……期待しても無駄ですよっ乱菊さん。』

冬獅郎とキスしてたなんて恥ずかしくて言えないっ。


イヅル「日番谷くん、ズボンは水着ではないんですか?」


冬獅郎「まぁ…」


冬獅郎はさらさら海に入るつもりはなかったらしく、水着でなくただのズボンだった。


ギン「なんや、ただのアホやないかっ
海に来てるのになんで水着じゃないんや。
アホやアホっ」

ギンは冬獅郎の事を少し憎たらしく感じたらしく、
先ほどより比べ物にならないくらい機嫌を悪くした。

冬獅郎「……市丸…。
ほんっとにお前は

アホアホいわれた冬獅郎の眉間にヤバいくらい皺が深くよる。



ルキア「兄様……
あのお二人方はなぜあんなに仲が悪いのですか;;?」
ルキアがいうあの2人はギンと冬獅郎で、

2人の仲が悪いように見えるルキアは疑問を白夜にぶつける。


白哉「……ルキアにはその様にうつるか。」

遠く冬獅郎とギンを見る。

ルキア「…違うのですか?」
白哉「……本心から嫌っているのならあの姿はみせぬはずだ。」



白夜が言うあの姿…


ギン「成美ちゃ〜ん!!
助けてや〜!!
日番谷くんが僕をいじめるんやっ…」

ギンが成美の肩に軽く触れる。

冬獅郎「…てめぇっ成美にさわるなって何回いえばわかるんだっ!!」

そんなギンを怒鳴り付ける冬獅郎。


成美『……もうっ市丸先輩も冬獅郎もいい加減にしなさいっ!!』


…っと
いいながらも
私はそんな二人の姿を見ると自然と笑顔になれた。
ホントは二人とも不器用なのかなぁ…(笑)







…誰が見ても微笑ましい光景だ。


ルキア「……兄様のおっしゃる通りですね…。」


ルキアが笑い、

白哉「………。」

白哉も柔らかく笑う。


珍しく笑う白夜にルキアは少し頬を赤める。





冬獅郎「ヘッ…くしゅっ!!」

今……

誰か俺の噂したか…??



軽く寒気を感じた冬獅郎。
織姫「冬獅郎くん、風邪ひいちゃった?」

織姫が冬獅郎と目線を合わせるためにしゃがむと、
迷子になった小さい子を心配しているな光景にみえる。


乱菊「(プッ!!織姫ったら日番谷隊長の事すっかりガキ扱いね(笑)」



恋次「バカは風邪をひかないって言うしなっ!!」

得意気に現世で習った言葉をつかう。

一護「……違うような…
…でも正しいような…。」

恋次をどう突っ込んで良いのか悩む一護。


恋次「あぁん?文句あんのか!?」

一護「…なんでもねぇよ;;」

考えた結果、
一護は恋次と関わるとめんどくさくる事がわかったらしい…………。

適当に流してしまった。



イヅル「とりあえず、Tシャツ脱いだらどうだい?」


冬獅郎「……それもそうだな…」


冬獅郎は濡れたTシャツを脱ぎ、

バシャッ

手に力を強く込めると海水が勢いよく絞り出される。


バサッ


成美『……ぬぁっ』

冬獅郎が来ていたTシャツを成美に着せる。


冬獅郎「もう他の奴等に水着姿見せんなよ。」


これは命令……??

えぇっ!!?


乱菊「……う〜ん。
日番谷先輩のTシャツ…成美にとって小さいんじゃない?
水着黒だし…透けて、
なんだかわざと胸を引き立たせてるみたい…」


乱菊が成美の胸を睨みながら言う。


ギン「それでいいんやん。」
ギンも乱菊の隣で成美の胸を見つめる。


白哉「……ホテルの部屋借りてる…
そこで着替えれば良い。」

白哉の借りた部屋ってことはつまり…


いや、ここは現世だから尸魂界とは違うし。


゙高級゙って訳じゃないよね!!


…でも…

成美『…………ムッ。』

冬獅郎だけいいなぁ…。



冬獅郎「部屋借りてるのはひとつだけか?」


白哉「……朽木白哉と名乗れば用意してくれるはずだ。」


白哉の名前は世界共通なんだろうなぁ…(笑)


そんなふうにぼーとしていると…


冬獅郎「成美も行くぞ。」


成美『えっ私もうちょっと泳ぎたい…』


行きたいとは思ったけど…

暑いし…まだ海もう少し見てたいしっ





冬獅郎「…お前に拒否権はねぇ…」


グイッ


無理やりその場を私と去ろうとする冬獅郎。


成美『ちょっと!!!
冬獅郎っ!!!!!!』


そっそんなぁ…


冬獅郎は私の言葉に聞く耳も持つはずがなく…















成美『せっかく沖縄にきたのにぃぃぃぃ!!!!!!!!!』











成美の声は虚しく響いた。









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あきゅろす。
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