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しょっぱい味





冬獅郎「……ん。」


冬獅郎は黙ってギンの事を指差す。


ギン「なんや??」



成美『…市丸先輩?』


冬獅郎「市丸が成美に抱きついただろ…」


ムスッとしていた。


そんな冬獅郎が可愛く見えてしまう。


成美『…もしかして冬獅郎も妬いてたたの?』


冬獅郎「……………。妬いてねーよ。」



冬獅郎が妬いてくれたらすごくうれしいんだけどなぁ…



ギン「ほな、成美ちゃん一緒に泳ごうか?」


成美『……ぇ??』


冬獅郎が目の前にいるにも関わらず、ギンが成美の肩を抱く。


ギン「ほら…いこうな。」


市丸先輩の目が真剣で、いつものふざけているような先輩を感じなかった。


成美『……うん。』

さっきから海入ろうって言ってるのに入ってなかったしちょうどいいか。













冬獅郎「成美にさわるなっ!!」





バシッ




ギン「いったぁ〜
なにするんやっ…

って成美ちゃん!!!?」


いつの間にかギンから成美がいなくなっていた。



冬獅郎「ホントは成美の水着姿だって誰にも見せたくなかったんだっ」


成美『ちょっ…冬獅郎!!?』



バシャバシャ




冬獅郎は成美の手をひいてTシャツのまま海へ入っていく。


ルキア「日番谷先輩!?」


歩いているうちに
海はだんだん深くなっていく…



成美『冬獅郎ってばっ!!


…………きゃあっ!!!!!』




バッシャーン



足がもつれ成美は転んでしまった。



成美『…ゴプッ………(ふっ深い…ってか私、泳げないよっ)』


目の前に広がる珊瑚礁。
太陽の光に照され美しく輝く。

成美『…………。』

でも…やっぱり東京と違って沖縄の海は綺麗だなぁ…


さっきのモヤモヤが嘘みたい…










って…


ヤバい…



苦しくなってきたかも…



成美『!!(冬獅郎!!)』



成美の前を冬獅郎がスイスイ泳いできた。

冬獅郎「………。」

冬獅郎はゆっくり成美に近づきゆっくり手を伸ばす。




冬獅郎「   」





今冬獅郎は何をいったの?

水の中だからわからない…


成美『………。』




冬獅郎の手が私の頬に触れ…




成美『………っ』


冬獅郎の唇が私の唇に触れた。





成美『………んっ』

冬獅郎の舌が唇をわり中へはいってくる。



まるで酸素を送るかのように…
舌を絡めて離さない…


成美『……ぁ…っ』


だんだんキスは深くなっていく…。




成美『……///』



冬獅郎がやっと唇を離すと私の手をひき、ゆっくり空に向かって泳ぎだす。






バシャンッ




成美『…はぁっ…はぁ……っ///////』


冬獅郎「……//////」



やっと浮かびあがるとみんなが心配した顔をして2人を見つめる。

冬獅郎「……成美。」

ぎゅうっ



冬獅郎が強く成美を抱きしめる。



冬獅郎「……お前はだいたい無防備なんだよっ。」


成美『……そんなことないっ。』


冬獅郎「はぁ…

黒崎も、
阿散井も、
朽木も、
市丸も、
吉良も、
みんなお前の水着姿見て顔を赤くしたんだよっ」



成美『……嘘!?』



冬獅郎「やっぱり自覚ねぇーじゃねぇーか…。」


成美『……冬獅郎は??』


成美が上目遣いする。


冬獅郎「……////したよっ」

冬獅郎が照れくさそうに答えてくれた。


そんな冬獅郎が私は大好きだ。



成美『……ってか、何で海の中でキスするの/////』


成美「成美のキスされてる顔エロいから。

誰にも見せたくねぇんだよ。」


おかげで海水がくちの中に入ってしょっぱい…



イヅル「日番谷くん!!成美くん!!大丈夫かい!?」

ルキア「早くあがってきてくださいっ!!」

よっぽど安心したのか、少ししびれをきらしている。


冬獅郎「……いくぞ。」


冬獅郎がそういうと手をさしだした。


成美『……うんっ』

冬獅郎のたくましい手を私は握り冬獅郎のあたたかさを感じた。









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