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豪速球










「「今、









冬日獅番谷く隊長が笑ったぁ!?」」












みんな一斉に叫んだため
冬獅郎の名前がまじって何言ってるのかわからなくなってしまった。






一護「今日は虹が出るかもな…」


成美『なにいってんの!?冬獅郎はよく笑うんだよ!!』


成美は当たり前の事のようにサラッと言う

「「えっ!?」」

そんな発言にまた叫ぶ一同。


一護「つまり…成美だけに笑顔見せる…って事か?」


それほど冬獅郎が笑うことは滅多にないのだ。


冬獅郎「……////」



成美『でも、
桃ちゃんとか、
桃ちゃんとか、
桃ちゃんとか、
桃ちゃんとか、
桃ちゃんとか、
桃ちゃんとか…に見せたりするでしょ?』



冬獅郎「……なに…
やきもち妬いてんの?」


冬獅郎が目を細め妖しく笑う。


成美『ちっ違うよっ!!』


ホントはすごく妬いてる…でも冬獅郎には知られたくないっ


冬獅郎「ふ〜ん
……あっ今度、雛森と約束したんだった…」


成美『!!?
…なにを?』


冬獅郎「内緒。」

色っぽく人指し指を唇にあてる。


ムカッ


そんな冬獅郎に嫉妬する私。







乱菊「…成美の中にはいったい何人の雛森がいるのやら…」

乱菊がやれやれと成美にあきれる。


ルキア「………二人だけの世界に入っておる…;;」


そう言うわりには、ルキアは冬獅郎と成美が少し羨ましくなる。


乱菊「もうっ皆で遊びましょうよ成美、隊長!!」


恋次「乱菊さんも"隊長"ではなく"先輩"じゃないっすか?」

恋次は乱菊にそう告げるとふらふら歩き出した。


ルキア「皆で"隊長"の事は"先輩"をつけて呼ぶか…」


織姫「そうだねっ♪」


納得するものと、

ギン「………成美ちゃん…」

納得しないもの…

ギンの場合はなかなかしぶとい。


イヅル「市丸先輩…諦めてください。」

ギン「いやや。
今日は成美ちゃんがギンって呼んでくれるまで寝かせへんっ。」

乱菊「……;;」

寝かせないと発言するギンに乱菊は何やらかすつもりか想像していた。

イヅル「そう言う事に一生懸命になるんではなく、
仕事に一生懸命になってもらいたいよ…;;」

しまいにはイヅルが泣き出す。




恋次「いくぞっ一護!」


バシッ


一護「なかなかやるじゃねぇか…よっ!!」


バシッ



ふらふら歩き出したと思われていた恋次は、
いつの間にか一護とボールで遊んでいた。


恋次「くらえっ!!!!」

ベチッ

一護「いってぇッ!!!!
何すんだよ!?」


恋次が投げたボールが一護のオデコにあたり…


恋次「やーい当たってやんの!!」


一護「ってっんめぇ…。こんの変眉野郎がっ!!」


一護は恋次のケンカをかってしまった。



ビュォッ


恋次「この眉毛は俺のシンボルだっボケェ!!

……………っんがぁ!!!!」

恋次が余裕かましていると一護の豪速球がみごと恋次の変眉に的中。


一護「よっしゃいっ!!ヒット!!」


恋次「……この野郎!!」

一護「バーカっ」


そうこうしているうちに、2人のボールが勢いをます。






冬獅郎「雛森と仲良くして何が悪いんだよ。」

そんな一護たちとは違い2人ともまだ言い合いをしていた。


冬獅郎「雛森と出掛けるぐらい別にいいじゃねぇか。」



成美『……良くない………』


冬獅郎「俺のかってだろ?」

成美『…良くないっ』


冬獅郎は私よりもやっぱり桃ちゃんがいいの?




一護「たぁっ!!!!!!!!」


ビュォォ


恋次「うぉぁ!!!?」


恋次が一護の豪速球をよけた…

が、

そのすぐ後ろに成美が冬獅郎と痴話喧嘩していた。



一護「危ないっ!!!!」












ドカァッ






!!!!!!!!



ボールは見事に成美の頭に当たった。




冬獅郎「成美!!?大丈夫かっ!?」


成美『いったぁ…』


ボールが当たった成美は砂浜にしゃがみこんでしまった。




成美『……ぅ…っ…ぅぇ……ん…っ』



一護「わるいっ!!成美!!大丈夫か!!!!!?」


冬獅郎のバカ…

私が今までどんな思いしてたのか…

もしかして……

私だけが冬獅郎のこと好きなんじゃないの?







そう考えると

辛くて、切なくて…

涙がとまらなかった。




一護「……泣くほどいたかったか?」

反省する一護と

織姫「成美ちゃんっケガしてない!?」

ケガしてないか心配する織姫。

ギン「成美ちゃん!!」

それとふてくされてたギンも成美を心配する。

イヅル「今のは痛いよ…大丈夫かい?」

今の成美をみて泣くのを我慢するイヅル。

白哉「……成美…」

黙って成美を見つめる。

ルキア「一護ッ!!!!
貴様、ちゃんとあやまったのか!?」

友達を泣かせた一護をしかるルキア。

乱菊「ちょっと…あんた大丈夫?

そんな泣くことじゃないでしょ?」

少々あきれる乱菊。






成美『冬獅郎はわかってないよ…』






一護「……ぇ??」


冬獅郎「なんだよ…」


成美『…わっ…私が…どれ…だけっ今日を楽しみにしてたっ…のか、

いつも冬獅郎さ…っ仕事…でっ…忙しいっ…し

しょうがないって…我慢できたけど…

でも、私と話すとき…っ
いつも…いつも…っ

桃ちゃんの事ばかりじゃないっ!!』


途切れ途切れだけどちゃんと冬獅郎に私の気持ちを知ってもらいたくて…



織姫「成美ちゃん…」

織姫は優しく成美の背中をさする。


冬獅郎「……そっそれはっ」


成美『幼馴染みだ…大切な奴だ…って言うけどさ…
本当は私なんかよりも…



桃ちゃんが好きなんでしょっ!?』









冬獅郎「違うっ!!!!!!!」





冬獅郎が怒鳴る。


乱菊「日番谷先輩…」


冬獅郎は乱菊も成美も見たことのない顔をしていた。





冬獅郎「……ゴメン。」

怒鳴ったことをあやまる。


成美『………。』


乱菊「先輩っ」


バシッ


乱菊が冬獅郎の背中をおす。


冬獅郎「……っ痛ぇ…」


乱菊に背中を押され、

冬獅郎が成美の前に立つと照れくさそうに頭をかきむしった。


冬獅郎「だから…その……







成美が……







好きだから…






だから、成美の…











妬いた顔見たかったんだ//////」










へっ??





私が妬いた顔?


成美『……嘘よ…』

成美が冬獅郎を見上げると…

冬獅郎「……///////」


冬獅郎の顔が赤くなった。

冬獅郎「……だから、
そんな顔するなっていっただろっ?」

その上目遣いは反則だ…

俺の理性が持つかわかんねぇぞ…


成美『……私の妬いた顔が見たかったのって本当なの??』


冬獅郎「……あぁ////」


成美『なんでっ?』













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あきゅろす。
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