遠回りな未来
自分の気持ち N
「好きだ」
もう何度目だろう…。
いつになっても僕の鼓動は全力疾走なままだ。
「輝希は?」
僕の答えなんか待ってないのか、訊きなから皐貴はキスして来る。
でも、そんなのまだ恥ずかしくて言える訳ないよ…。
僕自身まだこの感情に慣れてないのに。
これでもいい、よね…?
僕は腕を伸ばしてぎゅっと皐貴の背中を抱きしめた。
顔は熱いからきっと赤くなってると思う。
皐貴はそれでわかってくれたのか、さっきよりも強く僕を抱きしめて来た。
皐貴が好き…。
すっぽりおさまった皐貴の腕の中は、お陽様に包まれているような気分だった。
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