遠回りな未来
告白 C
あ…。
不意にギクリとなった。
これって、慧に対しては抜け駆けしたって事?
僕自身そういう意図はなくても、ほかの人から見たらそういう風に見えちゃうのかな…。
…でも、柚原先輩はすごく嬉しそうに笑った。
だから、今更断るだなんて可哀想に思えた。
1度だけ…。
1度だけ海に付き合って、それでおしまいにすればいいんだ。
そしたら柚原先輩も悪く思わないし、僕も後ろめたさを引きずる事もない。
自分自身への言い訳っぽかったけど、僕はそういう結論に達した。
しばらくして慧が委員会から帰って来て、僕たちは揃って帰途に着いた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!