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「も…………もう好きにしてください」
「はぁあ?!!」

理解できない。
したくもない。

何を言ってるんだこの女は!!
そう内心で叫び、ルルーシュの思考は停止した。
が、すぐに持ち直して思考をフルに回転させる。
今の女の狂言は無かったことにして、ルルーシュは現実的な問題に焦点を当てた。

『力』は左目に確かに存在してる。なのに何故この女にギアスが効かないんだ。ギアスのルールで同じ人間には二度通じないのは確かだが、この女と接触したのは初めてだから効くはずなのに何故通用しないんだ。もしやサーチ不足でまだ判明していないルールがあるのだろうか。いや俺は綿密に確実に何度もギアスを試して効果を調べ上げたからその可能性は有り得ない。
ならどうしてこの女は何も吐かない!?

思考をフルに回転させた結果、ルルーシュはギアスが不発だったことにしておいた。
再び、左目に『力』を宿す。

「…言え、俺について知ってること全部」

疲れがドッと押し寄せ、俺の二度目の命令に先ほどの気迫はない。
ギアス発動後、女に何かしらの変化は訪れなかった。
「もしかして…………効かない、とか…?」

先に結論を出され、無性に黙れと言いたくなる。
だが、何とか自分を抑えて立ち上がることができた。
こうなったら、そもそもの問題に直接聞いたほうが早い。

逃げ出さないよう女の腕を掴む。
女の抵抗で今も倒れたままの生徒達に、ギアス解除の言葉をかけてから俺はC.C.の元を目指した。










それが、あいつとの最悪の出会いだった。


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