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3-9
「二人はなに話してたの?」
「説教だ。
ルルーシュに男としての振る舞いについて説いていた」

C.C.はあまり動揺した様子はない。
むしろ不敵に微笑んでいる。

「男としての………振る舞い?」
「ああ。
今はまだ態度は険悪かもしれない。
だが、人は変われる。
もう少しだけ待ってやれよ」
「???」

いきなりすぎてどう返事したらいいか分からないけど、C.C.がルルーシュに何か言ったんだろうなぁ……とだけは理解できた。

「人は変われる、か」

『特派に行きたい』と思ったあたしにルルーシュが突きつけた事実。
それは、あたしが見てなかった現実だ。

『好きな世界にトリップした』っていう “夢” を見てるような、現実味のない感覚。
あたしの中にある甘えを指摘されたような気がした。

「―――――あたしも変わりたいな」

受け入れられる自分に。

ここが自分の現実だということを。
ここが自分の居場所だということを。
何が起こっても、何を見ても、ちゃんと受け入れられるように。





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あきゅろす。
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