29-2 会場にプリンを運べば、ルルーシュやスザクの姿が確認できた。 だけどカレンの姿だけ見当たらない。 どこに行ったんだろう? カレンは今、何を思っているんだろう? 携帯持っているのに、カレンとアドレスを交換していなかったことを後悔する。 パーティーが終わったらルルーシュにカレンのことを聞かないと。 会場の中心にいるミレイの元まで、人数分のプリンを乗せた台車を進ませた。 「あ、空! お疲れ様、運ぶのまで頼んでごめんね?」 「いいのいいの。 みんな他のもの準備しなきゃいけないんだから」 ピザを乗せた大皿を手にシャーリーが近づいてくる。 プリンを凝視し、おぉっ!と驚きの声を上げた。 「すごい! なんか輝いてるように見えるんだけど!」 「ルルーシュに聞いてたけど見てるだけで美味しそうね」 台車はよほど目立つのか、生徒達が集まってきた。 「そういえばニーナは?」 「生徒会室。 誘ってはみたんだけどね…」 ミレイは寂しそうに苦笑する。 ここにいないのは体調不良が理由じゃないんだろう。 「あたし、行ってくるね」 [Back] [*前へ][次へ#] |