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秘姫
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[秘姫]
「会わせたい人?」
「あぁ、君と同じようにホテル住まいで不自由させていてね。年も近いし仲良くしてほしい」
議長に言われて私は超高級ホテルの前にいる。おつきの人に案内されて辿り着いたのは最上階。
(ウッソ!?スィート!?一体誰なんだろう)
―…コンコン
『どうぞ』
ミーアは女性の声に促されてドアを開けた。従者はドアの外で待機するらしい。
「失礼します…?」
(うわっ!すっごい美人だ!!)
重厚なインテリアに違和感なく溶け込んでいる少女がいた。鮮やかな深紅の艶髪、滑らかな象牙色の肌、灰色にも水色にも見える微妙な色合いの瞳、上品なワンピースから覗く長い足。
(うわぁ、本物のお嬢様って感じ)
「あなた…?」
見惚れていたミーアは、そこではじめて目の前の少女が驚愕しているのに気付く。
「あっ!もしかして、あなたもラクス様の知り合いですか?」
議長から何も聞かされていなかったのでそう思ったのだが、違うらしい。
「違うの?」
「私は…」
(なんだろ?よくわからない人)
俯いて話そうとしない少女にほんの少しミーアは苛立った。

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あきゅろす。
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