黄昏の約束 知らなければならない事 私は三限目終了後、体調が悪いと偽って学校を早退した。 偽った…とは少し違うか… 昨日の夢のせいで、朝から体調が優れないのは事実だ。 家に帰った私は、居間で美鶴ちゃんお手製のお弁当を美味しく頂いて、そそくさと蔵へ向かった。 理由は二つ。 一つは昨日の拓磨の様子からして、今日あたり私について調べると思ったから。 手伝ってあげるわけでは無いが、真偽だけは教えてあげる為だ。 そして二つ目は、私の唯一知らない事を調べる為。 唯一知らない事… そう、ロゴスの事だ… 私は彼等の事を珠紀達に聞くまで知らなかった。 知らなければならないと、そう思った…。 だから、その為に私は蔵へ赴いたのだ。 どうやって入ったかというと、勿論、ババ様、もとい先代玉依姫に開けて頂いたのだ。 ババ様も過去を知る者。 玉依の掟に従順に従う者。 だから、私には頭が上がらないらしい。 とにかく、拓磨達が来る前に一通り探してみようと、私は調べに掛かった。 [*前へ][次へ#] |